毎年この時期になると冬木沢へお参りに行くのが恒例となって
この8月1日から7日まで行われる冬木沢参り
たいがい1日か3日くらいまでには行っていたのだけど
今年は1日が月曜日から始まっていたので
日曜日の7日最終日にお参りに行ってくることにした。
毎日34度越えとかの猛暑が続いているので
よく孫太郎を連れて行っていた時など
暑さの為にぐったりしてしまっていたので
今年は夫と二人、早朝に行って来ようではないかと
寝起き…出掛けたのは5時ちょい過ぎに事だった。
冬木沢参り関連記事 孫太郎と行った時の事!
孫太郎も一緒に行く事もなくなり
ここ何年かは夫と二人となってしまったが
もともと、この冬木沢参りは早朝から行われており
早朝のお参りはかなり多いと聞いていた。
日曜日とあり、まだ寝ている息子たちのために
そっと玄関の鍵を閉めて…いざ、会津の高野山・冬木沢参りへと!!
日中はうだるような暑さなのに、5時台のドライブは
エアコンよりも窓全開の方が気持ち良く
時には点滅信号の市内を通り過ぎて
河東町へと…最終日だし、そんなにお参りの人もいないだろうと思っていたが
なんのなんの…少し湿ったようなひんやりとした空気の中を
思ったよりも多くの参拝客の姿が見られた。
早朝の冬木沢
正面には仁王門がデンと!
中に入るとお供えをする高野槙が売られている。
空也清水で手を清めるのだが
お坊さんが一人一人に手に持った柄杓で水をかけてくれた。
本院、この前で空也念仏が披露されるのだろうか。
空也念仏踊り 2 2012.8.5
ちなみに!! 我が国の念仏の祖師、空也上人が会津入りしたのは康保元年だった。
師はこの冬木沢に八葉寺を設立し会津の高野山とした。
また、この祭礼中(8月5日)に古式豊かな空也念仏踊りが奉納されるが
本拠地である京都でも原形が消滅しているという
極めて貴重な民族芸能とされている。
奥の院
やっぱりお盆前だし土日社会的なところがあるからかなと
子供連れやお年寄り同士などなど
5時半くらいなのに、すでに地元の和菓子店で売られている
冬木沢饅頭などが売られているテントがあって
かなりの人が買い求めて帰って行く様子が見られた。
欅
車の窓全開で走っていると聞こえるみんみん蝉しぐれだけど
不思議なことに、ここ冬木沢ではみんみん蝉の他に
カナカナ…とヒグラシの声が聞こえる。
この蝉は日の出前や日の入り後の薄明時によく聞かれるけど
この鳴き声を聞くと初秋の兆しが感じられる。
秋の季語にもなっているヒグラシ
朝夕に響く声は涼感や物悲しさを感じさせ、日本では古来より美しい声で鳴くセミとして
文学などの題材にも使われてきた。
暑さの為か浄土池は水草に覆われていた。
もう少しでお盆…このお盆が過ぎれば
会津も初秋が色濃く感じられ
田んぼにも稲の花が見られるようになると
暑い暑いと思っていた猛暑の夏が終わることに
一抹の寂しさのようなものを感じる…冬木沢で聞いたヒグラシの鳴き声のせいかもしれない。
そんな事を思いながら
夫と二人ゆっくりと一通りお参りを済ませて
我が家もお饅頭とおせんべいを買い求めて帰途へ着く事にした。