ようやく春の足音がしてきました。
カーネーションも最終週ですね。そんな時期に今頃感がありますけどw、ようやく念願かなって、ロケ地の旅後編に行ってきました。まずはコシノファミリーの街、岸和田です。
大阪に4年間いましたけど、実は岸和田は初めてです。摂津に住んでると南大阪は遠い印象で。案外難波から近いんですね。南海電車に揺られて30分です。岸和田はとても静かな街です。
駅はカーネーション色で一色です。テンション上がります。街が静かなんで、一人ちょっと浮いてます。
東口を出て目の前に、コシノ洋裁店がある駅前通商店街のアーケード入口が見えますけど、それを横目に駅前の通りを南に向かいます。岸和田駅南交差点を右に折れ坂を下ります。城見橋交差点を左折すると、岸和田城の城郭のなかに入った雰囲気がします。つきあたりを右折、岸和田高校に向かう途中、右手に別寅かまぼこ城内寮があります。ドラマでは神戸の松坂のおじいちゃんとおばあちゃん一家が住むお屋敷として使われました。残念ながら非公開です。
岸和田高校グランドを左折すると、ババーンと。岸和田城。結構大きくて立派な城郭です。
城に対面して岸和田高校。ヒロコさんが制服をデザインしたそうですね。
つきあたりが五風荘です。吉田荘ですね。奈津の実家。岸和田藩主の別邸だったそうですけど、いまはがんこ寿司w。
もちろん食べないとなかには入れませんけど、お庭は見られます。池を中心にぐるっと回遊。
奈津が座った石だそうです。
五風荘を出てお城に。城郭からみえた城下町の風景です。
岸和田城天守は昭和29年に再建されました。お城がある街はいいですね。きっと市民もお城にいい意味で影響されると思います。なんというか、もどる場所になるというか。ちなみに岸和田は、岸と呼ばれていた地域に和田氏が入植したことから、いつの頃からか呼ばれるようになったそうです。
天守の開館時間前だったので中には入りませんでした。
岸和田城を後にし、城見橋交差点に戻ります。岸和田にはいろんな時代のレトロな街並みがそこかしこに残っています。そういうのを探すのも楽しいですね。市役所から県道254号線に抜ける途中にあった土塀。
城見橋付近のバイク屋の裏にあった小橋。
城見橋筋商店街に入る手前、西側にある街並み。
城見橋筋商店街と駅前商店街が交差する、アーケード街のどまんなかにコシノ洋装店があります。チケット屋さんは向かいではなく左隣なんですね。
一階はコシノファミリープロデュースのお土産と地元の物産店。二階は写真と綾子さんの昔の作業場を再現した展示になってます。詳しくはまた今度。
コシノ洋装店の向かいは、NHKギャラリーです。左隣は履物屋さんで、たぶん木岡のおっちゃんのモデルだと思います。NHKギャラリーの内部も詳しくはまた今度。
NHKギャラリーの近くにあるとらやき屋さんのとらやき。皮がモチモチでおいしいです。
額縁屋さん。ちゃっかりカーネーションを拝借w。
駅前通商店街の五軒屋町交差点側出口。
五軒屋町交差点を渡って左折し、ジーンズショップ(二階が綾子さんの洋裁教室だったそうです)を過ぎたところに、五軒屋町のだんじり倉庫があります。
倉庫を右折し、路地に入るとかじやまち商店街に入ります。夏木マリさんにバトンタッチして以降、度々登場するロケ地ですね。
里香がジャージで歩いてた場所。
72歳の糸ちゃんが立っていた場所。
ヤンキーがたむろしてた場所。
なぜかドラえもんとカエルのコラボ。
丸庄さん。ドラマで使われた衣装を製作協力したお店だそうです。衣装や台本が展示してありました。
お腹がへったので、ふたたび城見橋交差点を南に行き、市立図書館のほうに向かいます。お漬物屋さんなんですけど食事もできる四季ごよみさん。こじんまりした所帯で営業されてて、ちょうど仕出し弁当の注文が入ったとかで30分ほど待つようでした。電車の時間があったので断念し、岸和田高校の近くにあるNO-DAさんでオムライス300円をいただきました。
電車までまだ時間があったので、四季ごよみに戻りました。お漬物を買おうと思って。
「水茄子のお漬物ってありますか?」
「水茄子は4月頃からなんですよ。いまの時期なら白菜の古漬けか、菜の花の漬け物やね」
「じゃあ、菜の花のください」
「どっから来たん?」
「東京からです」
「あらそう。わざわざ来てもうたのに、そりゃあ待たせて申し訳なかったねえ。てっきり近所のあんちゃんかと思うた。お茶飲んで行き。な、お茶」
「ホントすか? ありがとうございます」
「これ、ウチで作ったの食べて。まあ、食べて」
と、餡入りのきな粉をまぶしたわらび餅をひとつくれました。
「お茶とコーヒーとどっちがええ?」
「あ、じゃあコーヒーを」
「いうてもインスタントやけど。アッハッハ」
「いいっすよ」
「一人旅なん?」
「はい」
「ええなあ。ウチの知り合いもいまカナダに一人旅に行ってるわ。昨日連絡があって、いまカナダ~言うちゃった」
「そうすか」
「にいちゃん海外は行かんの?」
「行きませんねえ。なんか合わないんですよ」
「そやなあ。日本のこと知らんで海外いうのもなあ。にいちゃん、あれ? やっぱりドラマのあれ? なんていうの、そうそう観光? カーネーション?」
「はいそうです」
「カーネーションのどこがええの?」
「やっぱ展開っすかね」
「そやろ。やっぱりテンポがええわな。でも岸和田のこと、怖いと思ってない?」
「ええ、前は怖いと思ってましたよ」
「せやろー。ドラマがあかんねん。話し方が怖いやろ。喧嘩してるんかと思うんちゃう? みんなちゃうで。普段は普通やで」
「そうなんですか?」
「あ、でも祭りのときは、やっぱりああかなあ。祭りはそら、頭に血ぃ登っとるやろ? それに、お酒入ってるから」
「まあ、そうですよね」
「そや、にいちゃん祭りのときに来たらええねん。そうし。そうし。えーと祭りはいつやったかな。えーと9月にやんねん。そん時にき。」
「はいわかりました」
「決めたで。祭りのときにな。ほな気ぃつけて。きょうは悪かったな。祭りやでー」
「いえ、こちらこそごちそうさまです。帰って申し訳ないです」
「ええねん。おしゃべりやろー?。おもろいおばちゃんやろ?。かんにんな」
「いえ、それじゃあまた」
「きっとやでー」
岸和田のことをいろいろ知りましたw。もう一回駅前通商店街を通って、岸和田駅に。駅側のアーケード入口では、だんじりの時報がちょうどお昼12時を告げてましたw。
岸和田は静かな街です。レトロな風情がいっぱい残っていて、ほっこりしました。
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