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ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

ひよっこロケ地の旅 ―20170716 高萩・水戸―

2017-07-17 14:58:56 | 連続テレビ小説ひよっこ

もう梅雨明けしちゃっただろうと思うような連日の真夏日。

ひと月ぶりに奥茨城にやってまいりました。今回は、高萩と水戸でございます。

ひよっこも折り返し地点を迎えて、おもしろさが加速するばかり。毎日楽しみです。そして、いよいよ後半ですね。撮影もあと一か月くらいだと思います。暑いさかりですけど、キャストとスタッフの皆さんには、体調にくれぐれも気をつけてがんばってほしいです。

灰色の部分が茨城県の県北です。今のところロケが行われたのは、高萩市、常陸太田市、常陸大宮市、大子町、北茨城市と、県北のほぼ全域です。

県北には、ところどころにひよっこを応援するのぼりが立っています。

それではさっそくまいりましょう。まずは高萩市内。「さて、ここは茨城県の北部、山あいの小さな村、奥茨城村。1964年、昭和39年。こんな静かな村に暮らす、ごくごく普通の女の子、谷田部みね子が、この物語の主人公です」。牛が歩いてた小川です。

ひよっこに出演した牛だそうです。

「お父さん。お元気でお過ごしでしょうか? 私は高校生活最後の夏を迎えています。大して勉強もできねえし、本当なら、そんな余裕なんてないのに、高校に行かせて頂いて、みね子は、本当に本当に、心から感謝しています」。みね子の自転車の通学路にある橋です。

「お父ちゃん」「ああ」「頑張って下さい」「うん」「行ってきます!」「うん。みね子!」「ん?」「うりゃ~!」「何よ!」「別にいがっぺよ!」「やめてよ~!」「気ぃ付けてな」「はい。行ってきます! 行ってらっしゃい!」「おう」。

「いがったのに」「お父さんがバス停まで行げって」「そうが」「うん。ん…?」「どしたの?」「いがっぺ、別に」。東京に出かける実さんとバス停まで送る美代子さんが歩いてた道。

「東京には…。私なんかよりとでも綺麗な女の人、たくさんいんじゃねえの?」「いでも、関係ねえ」「いねえとは言わねんだね」。

「いねえ」「遅いよ」。


 
「帰ってこねえのがぁ、お姉ちゃん」「つまんねぇな」「正月まで、我慢だな」「んだな」「んだな」「何て書いてあったの?」「「たくさん遊べ」って。でも、「夏休みの宿題も頑張れ」だって。どっちなんだよ!」「そう」「私も…あどね、「ちゃんと、高校まで行ぐつもりで勉強しとげ」って。「お姉ちゃんが絶対行がせでやっから」って」「そうけ…」「あどね、お友達と海水浴行ぐって書いであった」「俺のにはねえど」「いいね、海水浴」「そうだねえ」「でもさ、海水浴行ぐって書いたあどに、「ごめんね」って書いてある。何で?」「それは、あんたらを連れてってやりたいけど、自分だけごめんねって意味じゃねえかな」「そんなの謝んなくていいのに」「そうだよね」「あど、「おねしょはしてねえか」って書いてあるよ」「正直に返事書かねばな」。

続いては、日立市との境近くの高萩市南部、中戸川地区です。日立電鉄交通サービスの田代バス停と下田代バス停のちょうど中間付近を目指します。田代バス停にちょうど良い駐車スペースがあります。

ここを左手の高萩市内方向に向かいます。

この先。田代バス停から歩いて2、3分です。

ちょうど上賀ロバス停の小屋があったあたりにのぼりが立っています。

「ほら早く!」「ちょっと待ってって」「走るよ!」。

「あっ、おはよう」「おはようございます」。

「こら三男! いい加減にしろ。こら、毎朝毎朝!」。みね子と時子と三男が合流する、毎朝の通学路の上賀ロバス停です。

「もう来っから、もう来る! これ乗んねえと1時間目終わっちまうんだから!」「いつもいつもこのごじゃっぺが!」。

「早く来お~!」「ごめん!」「早く! 毎朝毎朝何やってんだ。飯お代わりすんの我慢しろ」「えっ、何で? 見てたのけ? 三男」「見ねくてもわがるわ」。

「ありがと三男。停めててくれて」「おはよう」「おはようございます」「何だよ、その態度の違えは」。

バス停の小屋が設置されていたのはこのあたり。

「時子!」。

「う~ん! おめでとう! とう!」。

「ありがとう!」「じゃあな!」。

撮影時にはエイジングが施されていましたね。路面には砂がまかれていました。ガードレールと橋の欄干も木製になっていました。すでに撤去されていますけど、例によって跡形もありません。ロケ地に来るたびにNHKの撤収力に感嘆の想いです。

「お~みね子! 父ちゃん今日、帰ってくんのか?」。

「うん!」「ハハハハハ!」。

「来ねえな…」「来ねえな…」「遅いな…」「遅いな…」。

「座って待ってるか。まだ来ねえ」「まだ来ねえ」「しかたなかっぺ。ここに来るバスが少ねえんだから」。

「あっ!」「あっ!」。

「見える?」「見える」「来たんじゃない?」。

「お父ちゃん乗ってるかね?」「お父ちゃんだ!」「あ~ただいま!」「お帰り!」「お父ちゃん! お父ちゃん!」「ありがとな~。迎えに来てくれだのが。ありがとな!」「これプレゼントだ」「ああ、ありがとう」「お帰りなさい」「ただいま」。

「ではな、実!」「おう、ありがとな!」「二郎さん、ありがとう!」「おう! 発車オーライ!」。

「行ぐが」「1個持つ。1個持つ」「いや、いいって」「いいっていいって。持つ」「そうか? ありがとう。元気してたか?」「元気」「元気」。

「でっかくなって、2人とも。よし! じゃあ来い! ほれ、ぶら下がれ。お~重い重い! おっきくなったな! ハハハ!」「競争するかっぺ?」「うん、そうね。速くなったとこ見せっと」「気ぃ付けてよ」。

「どうだ? 高校は」「うん。楽しい。とっても楽しい毎日です」「そうが」「うん。ありがとう」「おう。秋だなぁ、もう」「そうだね」「何か大人としゃべってるみてえだな、みね子」「アハハハ! 大人だもん、もう」「そうかぁ?」「「そうかぁ」って!」「そうだよ」。

「お父ちゃん、どうだった?」「お父ちゃん、どうだった?」「お~速かった、速かった。驚いた~」。

実さんが稲刈りのために奥茨城に里帰りしたシーンは、一面の秋桜が綺麗でしたね。秋の花だと思っていたら、7月中旬にも見頃を迎えるのだそうです。ちょっと咲きはじめていました。

「ありがとう、次郎さん」「みね子、みね子、みね子! し~っな、し~っ!」「し~っ!」「ありがとう」「ありがとな」「し~っだ」「じゃあね、三男」「おう」。

「あっ、待って! 今のとごろ、まだ秘密にしておぐんだよね、誰にも」「んだな。もっとちゃんと計画立でられるまでな。あっ、うちの人にも、ちゃんと口止めしとげよ」「うん、わがった。あっ、あっ! お母ちゃんは大丈夫。あと、じいちゃんも…確認しとく」「おう。じゃあな」「遅くなって怒られんじゃないの?」「まぁな。気にしねえよ。早く帰ったって何だかんだ文句言われんだがら」「うん」「じゃあな。また明日!」「じゃあね」「うん!」。

「三男! う~ん…。頑張ろう! キラキラキラキラ~!」。

「オ~!」。

「時子は大丈夫? 遅くなったけど」「気にしねえよ。早く帰ったって何だかんだ文句言われんだがら」「うちの人まだ反対してんの? 東京行ぐこど」「うん」「そうかぁ」「うん。まっ、それはしかたないよね。心配なんでしょ、やっぱし。でも、ちょっと腹立つよ。感じ悪いし。誰も応援してくんないし」「私がするよ、応援!」「フフフ! ありがと」「うん」。

「でも、私より三男の方がしんどいんじゃないかな」「そうだね。みんながうちを出で行ぐって思ってんだもんね。三男は出ていきたいわげじゃないのにさ」「そだね」「だから三男のためにもさ、聖火リレー、実現させようね」。

「うん。フフフ。いいね、みね子んちは。仲いいし、上からさ、あぁしろこうしろってガミガミ言われないでしょ?」。

「それはお父ちゃんがいないからだよ」「えっ?」「いないからさ。だからどっかみんな無理してんだと思うんだ。わがまま言ったら、お父ちゃんに申し訳ないって。ちびたちもきっと思ってる。普通よりいい子だと思うよ、2人とも」「うん」。

「私もそうだし、たぶん、じいちゃんやお母ちゃんもさ、何だろ…たとえばさ、テレビとか見ててよ、笑っちゃう時とかあんでしょ? あのクレージーキャッツ出てる時とが」「うん」「そのあどでさ、何か申し訳ない気持ちになっちゃうんだ」「へぇ」「だから我が家は今、とっても清く正しい人たちになってしまってるのよ」。

「そうか…。みんなそれぞれいろいろあんだねえ」。

「えっ?」「ん? 何?」。

「えっ? 私には何もないと思ってたわげ?」「え…? そんなこと…」。

「そんなこど?」「そんなこど…。ちょっと思ってた」。

「んだか?」「んだ…ごめん」「あらぁ」。

「おう、美代子。どうした? 早えーな」「うん。よろしくね」「うん。乗れ乗れ」「おはよう」「おはよう」「どごさ行ぐんだ? こんな朝早ぐに」「うん、ちょっとね」「まさか実が恋しくて、東京さ会いに行ぐんでねえのが? ん? ん…?」「フフッ…。バカでねえか、本当に次郎は」「ハハハ! 実、元気でやってっか? 便りあっか?」「うん、元気だよ。実さんは…元気だよ」「そうが。駅までが?」「うん。6時39分発に乗りたいんだ。間に合うよね?」「おう。任しとげ。小太郎さん、ちょっとだげ」「んだ」。

「どうした? どごさ行ぐ?」。


 
「おう。どっからだっけが?」「バス停だ」「あぁ、そうだそうだ。でな、「どごさ行ぐんだ?」って聞いたら、「東京さ行ぐ。お父ちゃんのとごさ行くんだ」って言うわけだ」「やっぱし…」。

「でな、「お母ちゃん、知ってんのか?」って聞いだら、黙ってよ。「乗せるわげにはいがねえ」っつったら、「んじゃ歩いていぐ」って言うがらよ。そんんこどさせられるわけなかっぺ。だから、バス乗っけてよ。うちのバスはほれ、巡回バスだから、一周して。その間に、寝でしまった。泣きながら」「そうけ」「うん」「悪がったな、次郎」。

「あとちょっとで来る」。

「楽しみだね」「んだね」「あれ? ほら見て」。

「あっ!」「来たよ! 来た来た来た!」。

「来た…」「向こうで待とう!」。

「みね子、悪いな。今年最後のバスだ」「次郎さん、謝るこどないよ。よいお年を!」「よいお年を!」「小太郎さんも、よいお年を」「おう」。

「帰ろっか」「うん」「お父ちゃん、帰ってこねえの?」「うん…仕事が忙しいんだね、きっと」「うん」。

「ほら、帰って「紅白歌合戦」見っぺ!」「んだな」「うん」。

「待って!」「進~!」。

「そうかぁ、みね子。東京行くこどにしたのが」「そうなんだよ。ハハハハ!」「そうかぁ」「えっ? 何? 何なの、あんたら! 私が一緒なの、うれしくないの?」「いや、それはうれしいけどよ」「じゃあ何?」。

「いや、今からそんなこど言っても、難しいんじゃねえのか? なっ、時子」「えっ? 何で?」「いや、だってよ、みね子。就職の季節はとっくに終わってっと」「え…?」「もう募集してるとこなんかなかっぺよ」「あ~そうかぁ…。やだ、私、全然そんなこど考えもしねえで、みんなに前言しちゃったよ…。ねぇ、どうしよう…。どうしよう…。どうする?」。

「おっ、早えな!」。

「三男!」「おはよう!」「何だ? わっ! 何だよ?」。

「おはようのポーズ!」「おはようのポーズは?」。

「せ~の! おはよう!」「よう!」「えっ、えっ? どういうこどだよ?」。

「全然ダメ。もう! もっと! いくよ!」「もっと?」「せ~の! 」「おは…」。

「おはよう、次郎さん、小太郎さん」「おはよう、三男」。

「おう」「早ぐ乗れ! 出発すっと!」「ごめん、もう来っから! ね?」「またか、お前らは毎朝毎朝! 本当、このごじゃっぺが!」。

「遅えよ、早ぐしろ!」。

「おはようございます!」「はい、おはよう」。

「おはようございます」「おはよう! 早ぐ乗れ!」。

「三男、腹壊すなよ」「真面目に、働くんだぞ」「うん」。

「時子、体気ぃ付けてな」。「うん」。

「発車、オーライ!」。

「三男~!」「行ってきます」「行ってきます!」。

「お姉ちゃん!」「ちよ子、頑張ろうね。頑張ろうね! ちよ子、頑張ろうね!」「お姉ちゃん…」。

「頑張ろうね!」。

「お姉ちゃ~ん!」。

今回の茨城ロケ地めぐり、最後に訪れましたは、水戸。望郷編から一気に向島編にワープします。

「あぁ、気持ちいい! 足の疲れもとれた」「んだねぇ。あれ? ちょっと! 澄子! もう~遅い!」「すまねえす~」「澄子、銭湯好きだね」「はい。でっけえお風呂はいいです。大好きだ…フフ…」「確かに、銭湯はいいね。みんなで一緒に行げてさ」「うん」「あっ! どうだったのよ? 時子。テレビ局とが」「そうだよ、そうだよ、その話」「で、そのあど、幸子さんの喧嘩話」「えっ?」「聞きたい、聞きたい!」「聞きてえです」「はい、時子」「あっ! ねえ、その前に。飲みたぐない?」「あ~!」「このころ、ラムネの値段は15円でした。ちなみに、銭湯は28円。ラーメン一杯75円。映画館入場料は、400円でした。お給料の安いみね子たちは、3人で1本を分けることにしました」。時子が見学に行った、NHK放送会館です。

「うめえ!」「一人で飲み過ぎだ」「で? それで?」「それでね、すごいきれいな人とか、おしゃれな人とか、どんどん出たり入ったりしてさ」。

 「すみません。ちょっとごめんなさい。すみません。すみません。すみません」。

「キョウ様よ!」。

「あれま、大丈夫だったの?」「うん。逆にさ、このまま帰れるかって気持ちになってさ」。

「あの!」「ん? どうしました?」「私、女優になりたいんですけど!」。

「えっ? で?」「女優さんにしてくれるって?」「そんな簡単にいかないよ。でも、来月ドラマのオーディションあるから、申し込んでごらんって。これくれた!」「いよいよだねぇ、時子」「うん」。

「怪しい人ではねえですよね? その人。名刺とかもらわねかったですか?」「え…? あ…」「もらうようにしねと。悪い人もいますから」「あっ、なるほど。はい、気を付けます…」。水戸市役所三の丸庁舎です。

「あっ、キョウ様よ!」「キャ~!」。

「何かすごいね」「うん」「時子は、こごにいづも来るようになんだよ」「うん…」。

「有名になっても友達でいてよ」「バカ」。

「フフフ! 行くか」。

「うん」。

「え~次、13番、ニシモトシュウコさん」。

「時子?」「ヘヘヘ! 帰ろっか」。

「帰んの?」。

「うん。帰っていいって。お疲れさまでしたって。あっ、何か食べて帰ろうか? おなかすいた! ね?」。

「うん」。

「お父さん…。私と時子は、帰りにあんみつを食べて帰りました。おいしかったです。時子は全然、オーディションの話をしませんでした。そして、私も聞きませんでした。話したくないんだろうなぁと思って、聞きませんでした」。

みね子の実家、谷田部家も訪ねました。

田んぼの脇の、谷田部家の自家用の畑。

奥茨城は、時が止まったような静かな時間が流れる素敵なところです。ひよっこに登場するキャラクターの素朴さは、奥茨城の空気が宿っているんだなあと思いました。

さあ、いよいよ後半戦です。楽しみです。


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