ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2019J1リーグ第6節FC東京vs清水エスパルス@味スタ20190406

2019-04-06 23:02:15 | FC東京

最高の誕生日プレゼントをありがとう!

ちょうど満開の東京。桜の時期が誕生日っていいなぁと毎年思います(^^)。

RHYMEBERRYさん。素敵なライブでした。MC MIRIさんのためにも今日は良い試合になるといいなと思いました。

alomさん。

本日の相手は、ここ数年着実に復活の歩みを進める清水。You‘ll Never Walk Alone♪

清水ペースに巻き込まれるも、作戦変更が見事にはまって逆転勝ちです。

東京はベストメンバーが戻ります。シフトはスクウェアの4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは成と諒也。CMは洋次郎と拳人。メイヤは右に建英左に慶悟。2トップはディエゴと謙佑です。

清水も前節と同じ布陣です。シフトはスクウェア型の4-4-2。GKは六反。CBはソッコと立田。SBは右にエウソン左に松原。CMはヘナト・アウグストと竹内。メイヤは右に金子左に石毛。2トップはテセと北川です。

快調東京の強さがそろそろ気になりだす他チーム。あの手この手の封じ手を繰り出してくると思います。

ヨンソンさんのサッカーは、広島時代からソリッドなイメージがあり、その点は東京と同調し、同じ方向を進んでいるような気がします。もっとも、東京と清水では現実的な目標に違いがあり、今日の試合結果はその差を如実に表していたと思います。

東京は序盤は快調は滑り出しを見せます。バイタルエリアを自由に使えて、縦にはやいワンタッチのつなぎから、謙佑、ディエゴが積極的にスペースを狙うことができていました。

でもこれは束の間。次第に清水ペースに巻き込まれていきます。清水のサッカーはヨンソンさんのイメージ通り、非常にソリッドです。清水はかつて、編成の不利を粗暴なコンタクトで補おうとして本質的な清水らしさを見失い、崩落しました。そこから時間はかかったけど、若いタレントを根気強く育てて、高アジリティでハイスピードな新しい清水像を作りあげてきました。ヨンソンさんのソリッドなサッカーは、その清水像の延長線上で、さらなる高みを目指すために最適だろうと思います。

清水は4+4の2ラインを固持します。これにより東京は、攻撃の基点となるスペースを失います。清水の守備の特長は、中央の堅さです。そこにはヘナトが君臨します。対人防御能力が高いヘナトが真ん中にいることで、清水の中盤の守備がしまります。これに呼応するように周囲の選手も対人防御の集中を高めます。

さらに清水は、超スローペースな展開に持ち込みます。攻撃権を持っても無理をせず、ゆっくり時間をかけて東京が焦れるのを待ちます。攻撃陣も過剰なスペースメイクはせず、一見すると省エネ作戦なのかと疑えるほど、必要最小限のムービングに留めます。

いっぽうで、清水ペースに陥った理由は東京にもあります。どちらかというと東京が清水の超スローペースにつきあってしまったといったほうが良いかもしれません。東京は、やみくもに攻めるリスクテイクを控え、清水同様にソリッドな闘いかたを選択します。東京もまた、4+4のゾーンを優先します。同時にあえて、ディエゴと謙佑のスペースランを自ら封印する選択をします。これは超スローペースにあってもなお、そこはかとない脅威を匂わせる清水のアタッカー陣を警戒した選択です。

清水の攻撃は、サイドアタックを基調とするオーソドックスなスタイルです。ただし、東京にソリッドスタイルを選択させるだけの潜在的な威力が清水には内在しています。その基盤となるのは清水が誇るタレントです。北川を筆頭に、金子、石毛、テセ、あるいはこれにドウグラスを加えて、まったく個の特長、ストロングネスが異なるタレントを長い時間をかけて融合させました。北川のテクニックとシュート技術、金子のドリブルのキレ、石毛のテクニック、そしてテセのなんだかわからない存在感。そのひとつ一つが清水の攻撃を魅力的にしています。ひとたびアタッカーに渡ると、いつかビッグチャンスを作るんじゃないかという雰囲気に満ちています。実際、テセと北川にスペースを取られるシーンがありましたけど、すっかりやられたと思いました。

ただしそれだけだとオーソドックスに過ぎ、脅威とまではいえません。今年の清水は、エウソンを加えました。SBでありながらチャンスメーカーにもフィニッシャーにもなれるエウソンがアタッキングサードでボールを持つことは、それだけで警戒するに値する存在です。

両チームとも相手の脅威をケアすることを重視してリトリートしますから、今日は互いにある程度ポゼッションできます。このため、試合のコントロール権を持ちながら、リスクヘッジを優先する後半勝負の選択をします。このことが前半をたいくつにしますけど、それはある意味で、後半の緊張感あふれる一発勝負の予兆を含むたいくつさであって、嵐の前の静寂のような不穏を漂わせていました。

東京は、メインの攻撃方法をあえて自ら封印しますから、シュートすら打てず、低調に推移します。一方の清水は、北川とテセのポストが比較的安定していて、縦に急ぐ有効な攻撃を繰り出します。

どうやら清水のプラン通りに進行した前半は、スコアレスのまま終了。

東京はソリッドなだけでなく、攻守にマイナーなミスが目立っていて、どうもうまくリズムに乗れていませんでしたから、健太さんは後半からなにか手をうってくるかなと思っていました。という矢先、後半開始早々失点します。

47分。清水の攻撃をモリゲがクリアしたボールがエウソンに渡ります。エウソンはそのまま中央に持ち上がり、アタッキングサードに入ります。エウソンは前方の北川に預けます。余裕があった北川は攻撃ルートをチェック。このあたりにプレッシングの甘さがありました。北川は右サイドでフリーの金子にパス。金子はドリブルインを試み、諒也にプレッシャーをかけますけど、慶悟も加わってきたのでチャンスがありません。でも金子のワンプッシュのおかげで、後方のヘナトがフリーでした。金子はヘナトに預けます。ヘナトはルックアップ。ペナルティエリアは、北川、石毛、エウソン、テセに対し拳人、モリゲ、ヒョンス、成の4on4。でも東京は、清水が攻撃をリセットしたことで次のアタックに備えるべく、全員がヘナトを見てました。ヘナトは、間髪いれず、ゴール前にロブで入れるアイデアパスを送ります。ターゲットは北川。頭で合わせた北川はループ気味にシュート。これがゴールに吸い込まれます。東京0-1清水。

これで清水のプランは完璧に成就すると思いました。東京をからめとった蜘蛛の糸のような超スローペースをそのまま維持すればいいわけですから。ところが試合は、ここから予想外な展開に進みます。

清水が逆に、攻撃加重の姿勢を示しはじめます。いや正しくはむしろリトリートして試合を安定下でコントロールしようとしたのだと思います。でもその意に反して、攻撃の強度が高まっていきます。おそらくチームとしての若さを露呈したのでしょう。

加えて東京は、フォアチェックの圧を高めます。このことがさらに、清水の落ち着きを奪っていきます。物理的に優位に立つことで試合のイニシアチブを失うという、サッカーで頻繁に起こる不条理が清水を襲います。試合はオープンファイトの展開に入っていきます。

そこで健太さんが動きます。二枚同時代えです。謙佑に代えてジャエルを同じくトップに投入します。

洋次郎に代えてサンホを左メイヤに投入します。慶悟がCMに回ります。

健太さんは、あえてオープンファイトに乗る選択をします。ジャエルを中央に据えることで、ディエゴに自由にスペースメイクさせます。これにより、後方からパスが出はじめていた攻撃の発芽を受け止める基点ができます。

さらに、サンホの配置が活きます。今日はサンホを左サイドに固定して、ドリブラーアタッカーの役割を担わせます。これにより明確なアタックルートを開削します。このルート設定が、チーム全体に攻撃プロセスを意識させることにつながります。

ディエゴとサンホで左サイドを活性化させる分、右は広いスペースができるようになります。東京はこのスペースを使います。建英をやや中央よりに置き、プレーの選択肢を増やします。これで右サイドも左同様に活性化し、清水を自陣に押し込めるワンサイドマッチの様相に持ち込みます。

危機を感じたのでしょう。ヨンソンさんが動きます。テセに代えてドウグラスを同じくトップに投入します。カウンターモードに専念して、独力で攻撃のかたちを作れる布陣にする意図だと思います。

作戦がはまった東京に対し、ヨンソンさんのこの選択は裏目に出ます。北川とのコンビネーションで攻撃を引っ張ったテセに対し、ドウグラスは試合にうまく入れなかったようです。清水の攻撃が一時的に停滞します。この彼我の作戦成果のギャップを証明するように、東京がついにゴールをこじ開けます。

75分。六反のGKから。金子のドウグラスへのパスがミスになり、慶悟が拾います。慶悟は前方の建英に渡します。松原のプレスを引いていなした建英は、中央の拳人にパス。このときバイタルエリアでは、拳人を見るヘナトの背後をジャエルが取ります。拳人はジャエルにパス。ターンしたジャエルは前方のディエゴにパス。これがディエゴ、拳人、諒也と渡り、アタッキングサードに入ります。基点となった諒也は、その前方、諒也を見るエウソンの背後のスペースに入るディエゴにスルー。フリーとなったディエゴは、ボールを追いながらルックアップ。このときゴール前は、ニアにサンホファアにジャエルに対しソッコと立田がついています。ここでサンホがテクニックを見せます。一度ソッコの背後を狙う動きを見せてソッコを誘ってからニアに飛び込むフェイク。これを見たディエゴはソッコを振り切ったサンホにピンポイントで合わせます。サンホは左足を伸ばし、クロスに触れました。東京1-1清水。

懸案のバックアッパーにゴールが生まれました。しかも新加入のサンホのゴールですから、今後のシーズンを考えても価値の高いゴールだと思います。さらにサンホの活かしかたが見えたことも好材料でしょう。どちらかというとコンサバティブな健太さんにとって、勝利の方程式を確立できることは歓迎すべきことですから。

この流れは、一気にいくなぁと思っていたら、ラブリーなブラジリアンマジックゴールが生まれます。

86分。立田のクリア流れを、自陣でモリゲが拾います。諒也を経由して、中央フリーの慶悟に渡ります。ターンした慶悟の前方に、バイタルエリア中央を取ったディエゴがいます。慶悟はセンターサークル付近から長いグラウンダーをディエゴにつけます。ディエゴはダイレクトで、右アウトトラップをジャエルに落とし、タベーラ。一気にゴールを目指しスプリントに入ります。これを見たジャエルは、ディエゴのスピードを落とさないよう、反転しながらの左足ダイレクトロブスルー。抜け出したディエゴは、バウンドを合わせて丁寧にループで流し込みました。ゴラッソ。東京2-1清水。

プラン通りから一点、ビハインドを負ったヨンソンさんが動きます。石毛に代えて滝を同じく左メイヤに投入します。攻撃をリフレッシュする意図だと思います。

終わってみれば、逆転ゴールの時間帯がよかったです。清水に、イニシアチブを取り戻す時間はもうありませんでしたから。東京にとってもペースのコントロールを迷う必要がなく、リズムを変えずにそのまま進行します。

そして健太さんが〆ます。ディエゴに代えて田川を同じくトップに投入します。前線をリフレッシュすることで闘いかたを維持し、試合を安定させたのだと思います。でもホントは、サポからディエゴに賛辞を贈る機会を作る意図でしょう。

流れが変わることなく、このまま試合終了。東京2-1清水。

とっても素敵な誕生日になりました。ありがとうございます。眠らない街♪

バースデーマッチは何度かあったのですけど、勝った記憶がなく、いつもの勝利の何倍か嬉しいものですね。しかも清水の堅い守備を崩した見事な逆転勝利でしたから。WE ARE TOKYO♪ディエゴのシュワッチサンホのシュワッチ

今月は、カップ戦を挟んで、鹿島、広島、山雅と、テイストが違う難敵が続きます。次節は調子が上がってきた鹿島。気負うことなくスタイルを貫いて、そして勝ってほしいです。