ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2013J2リーグ第8節モンテディオ山形vsガンバ大阪@NDスタ20130414

2013-04-14 21:57:41 | サッカー

プチ東北の旅次なるは山形でございます。

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酒菜一さんにて、晩酌いただきました。

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霞城公園です。桜はまだつぼみです。

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東大手門です。

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最上義光公!。

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高麗門を復元中です。

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月山。

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霞城をあとに、シャトルバスで天童に向かいます。NDソフトスタジアム。

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今年のJ2リーグ初観戦は、山形vsガンバ。ファジじゃなくてすみませんw。

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ガンバが粘り強い守備でスミイチを守りきり、好調山形を振り切りました。

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山形はオーソドックスな4-4-2です。今日はロングボール主体の作戦です。と言っても、普段の山形を見ていないのでガンバ対策なのかはわかりません。ロングボールとはいえけして放り込みではありません。萬代と中島がガンバ最終ラインの背後を抜ける狙いにあわせ、長いスルーパスを低い位置から送ります。

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この作戦そのものは合理的だと思います。ただ今日の山形は二つの問題がありました。まずはプレー精度の問題。山形は縦のロングスルーの他にく両SBからのアーリークロスを用意していました。これが合いません。原因は出し手にあります。山田、中村ともクロスの精度に欠きました。これではいくらガンバ最終ラインと藤ヶ谷に弱点があろうとも、脅威にはなりません。

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二つ目の問題は作戦にあります。なにしろ中途半端でした。守備では、フォアチェックをかけるでもなくリトリートするでもなく、スクエアに構えてしまいました。攻撃でも、ガンバの弱点を積極的につこうとしませんでした。ガンバの泣き所は藤春の背後です。アーリークロスは藤春を自陣に引き込ませる効果はありません。もちろんガンバにポゼッションされることを前提に、ターンオーバーしたらガンバ守備陣が作られる前にカウンターを仕掛けることはセオリーです。ただ、効果をあげるためにも藤春を封じておきたかったですね。

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ようするに山形は、対ガンバにおけるストロングポイントを明確にしないまま試合に入ってしまいました。見方を変えると、山形は普段のサッカーをすることを選択したとも言えます。その意味ではガチ勝負を挑んだということですし、そもそも順位は山形のほうが上ですから、妥当なのかもしれません。

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ガンバは少しアジャストしていたかもしれません。攻撃のやり方は去年までと変わりません。右の家長と左の二川を基点に攻めの形を作ります。ここに秋とSBが絡むサイドアタックが基本です。今日はレアンドロがブレーキで秋がアクセルでした。秋はポジションを自由に使い、パスを引き出すスタイルです。無駄走りをいとわずムービングを繰り返します。レアンドロはフィニッシュの精度がよくなかったです。自身の流れに乗れなかったのかもしれません。

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そんなわけでガンバがイニシアチブを握り、先制します。前半21分。ヤットのショートコーナーを藤春があげ、岩下が合わせました。山形0-1ガンバ。

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ヤットがいてもガンバはそれほど高さがあるわけじゃないので、セットプレーの得点はちょっと意外でした。興味深いのはここから。昨年のガンバは最多得点にもかかわらず失点の多さが課題でした。結局シーズンが終わるまで改善されず、降格してしまいます。移籍した中澤を除きレギュラーメンバーを実質変えていない健太さんは、大がかりな改革をせずコンサバティブです。当たり前ですけど、最終ラインの不安を日本代表コンビで補います。今野はマルチに仕事をこなす器用さはありませんけど、スウィープ力は超級ですし、テクニックも水準以上ですから、ヤットの隣は居心地がいいんじゃないでしょうか?。

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先制してからのガンバは、さらにコンサバティブになります。リトリートします。攻めの強度を弱め弛いリズムに引き込むのはガンバの得意技ですけど、引きこもるイメージはないですからびっくりしました。もちろんガンバのアタッカーはカウンターをやらせても一級品です。ヤットと今野が繰り出すロングフィードでレアンドロ、秋、家長が抜け出すビッグチャンスが数多くありました。このまま前半終了。

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後半頭から奥野さんが動きます。山田に代えて亮を投入します。ガンバが引いたのでサイドの攻撃力を上げたいという意図でしょう。続けざまに、萬代を比嘉に代えます。ポゼッションの精度を高めるためでしょうか?。もう一枚、宮阪を廣瀬に代えますけど、これは怪我によるアクシデント。

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ガンバの交代は、コンディションが落ちた選手をフレッシュな選手に変える趣旨だと思います。レアンドロは今日は彼の日ではなくリズムが悪かったので、将生に代えます。さらに二川に代えて阿部を投入です。山形に攻撃権を持たせる状況をよしとしないのであれば戦い方を変えたかもしれませんけど、健太さんはあえて抗いませんでした。だからリトリートは作戦なんだと思います。最後は途中出場の将生を内田に代える用心さで、ガンバが猛攻する山形を抑え逃げ切りました。山形0-1ガンバ。

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ホントに今日の戦い方がプラン通りなのであれば、ガンバは一番大きな課題に挑んでいると言えるでしょう。守備が安定すれば、攻撃力はまったく問題ないわけですから、ガンバ復活が現実になる日も遠くないと思います。気になるのはレアンドロのコンディションですけど、シーズンは長いですから。

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山形の強みは、正直よくわからなかったです。ジュヨンと宮阪に試合を作る能力があることはわかりました。あとは彼らが使う選手が必要ですね。ロメロ・フランクの強さは他のJ2チームだと有効なのかもしれません。昇格するためには、もう一枚スピード系の選手が求められると思います。

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この試合で課題を解決しつつあるガンバと、ガンバとの距離感を測ることができた山形。リターンマッチはどちらがこの経験を活かせるんでしょう。

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今日はガンバ目当てで17,000を超えるお客さんが入りました。残念ながら堪能できなかったと思います。ガンバの戦い方も影響したと思います。いい相手がくると集客力がある替わりにパフォーマンスが下がるリスクも伴います。リピーターになってもらうためには「サッカーって楽しい」って体験が大切です。ホスピタリティももちろん大事ですけど、やっぱり試合の内容です。まずはミスを減らすところからがんばってほしいです。

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初めて山形新幹線に乗りました。次はいよいよお八重さんのふるさとに向かいます。

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2013J1リーグ第6節ベガルタ仙台vsFC東京@ユアスタ20130413

2013-04-14 08:03:38 | サッカー

今年もまた、東北に戻って来ました。先月デビューしたスーパーこまちです。赤色がかっこいいですね。

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仙台に来たら、北辰鮨さんです。メニューに書いてないのですけど、1,500円のおまかせコースがあります。うんまいです。オススメ。

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榴岡公園の桜でございます。見事な垂れ。

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このまま進むとKスタ宮城。今日はライオンズ戦なのですけど仙台に戻りますw。

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4月対戦が恒例になるのでしょうか?。今年も桜咲く杜の都で仙台戦です。

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リーグ3連敗でいつの間にか序盤の勢いを失った東京が流れを止めるためにとても重要な試合でした。結果は、後半シフトを変えてから盛り返した好ゲームでしたけど、仙台に粘られ逃げ切られてしまいました。

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東京はオリジナルシフトに戻します。トップは千真です。

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仙台は赤嶺が怪我のため不在。直前のナビスコカップで得点している柳沢が代わりに入ります。仙台は怪我人に泣かされるシーズン序盤ですけど、徐々にベストメンバーが戻っています。角田のスタメン復帰はとても大きいです。角田は真ん中でコンタクトを挑みながらスウィープをこなします。仙台がターンオーバーするきっかけを作ります。ただ、相手にとって角田最大の脅威は攻撃力です。とくにミドルショットとヘッドは、ここぞという時に決めてきますから、角田をフリーにするわけにはいきません。

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パク・チュソンが抜けた穴は和田が埋めつつあります。仙台の攻撃が菅井に偏ることなくバランスがよかったのは、和田のフィットを証明していると思います。

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大海が合流できていませんが、石川は十分代わりを務めています。つまり今日の仙台守備陣はとても安定感がありました。うしろが信頼できるとチームに勢いをもたらします。今日の仙台は、去年の強い頃の仙台と思ったほうがいいと、そうそうに覚悟しました。

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東京は大宮戦と同じアプローチで試合に入ります。積極的に縦に仕掛けます。仙台もコンセプトの違いこそあれ、大宮同様バイタルエリアを閉めることを優先する守備の考え方です。さらにそこには角田と富田がいますから、バイタルエリアの局地戦に臨むと仙台の思うツボに自らはまることになります。中盤を省略するのはそういう意図だと思います。今日はどちらかというと左で作った時のほうが機能していたような気がします。アーリアと宏介のコンビネーションがチームの強みになってきたことを意味してるのかな?

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仙台のアタックはビルドアップが基本ですけど、長いボールを使って縦をつく昨年までの攻撃を捨てたわけではなく、主導権をとるまではロングボール主体のようです。

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つまり東京と仙台は同じようなプランで試合に入りました。実力差があるわけではありませんから、当然主導権争いの時間が長くなります。一見単調で膠着しているように見えた序盤は、局面では激しい攻防があったと思います。そんな攻防を制したのは仙台でした。前半15分くらいから東京のパス回しにミスが出始めます。おそらく仙台が東京の攻撃のリズムを掴んだんだと思います。ターゲットはやはりバイタルエリアです。東京がビルドアップを試みるとバイタルエリアに誘き寄せ、仙台自慢のコンタクトプレーでターンオーバーを狙います。これが有効になると仙台はシフトを変えます。角田が下がり3バック気味になります。両SBが非常に高く位置取り、クロスに備えます。中央は、梁さんと冨田が陣取り、パスをさばきます。前線にウィルソンを一人置き、柳沢と吉彰が間を狙います。ようするに4-4-3または3-4-3のような形になります。狙いは三つ。ひとつは両SBをフリーにしサイドを制圧すること。二つめは仙台のストロングポイントである中盤三人、梁さん、角田、富田の関係性を円滑にすること。三つ目はゴール前の人数を分厚くすること。アタックの形はフレキシブルです。基本的にサイドから攻めますけど、単純なクロスは少なく、むしろカットインが多いです。ゴール前に人数をかけサイドからドリブルでゴリ押しすることで、わけわかんない状態にし、意表をついたタイミングでシュートに持込みます。仙台がペースを握るきっかけが、仙台の作戦とはいえ東京のミスにあるので、工夫のしようはもう少しあったような気がします。

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東京のミスは、コンディションが影響しているような気がします。顕著なのは、シーズンイン当初と比べてワンタッチパスが激減しています。出し手の視野と受け手の可動域が狭くなっているためだと思います。もちろん相手のプレッシングが関係しますから単純にコンディションとは言えないかもしれないけど、好調時は相手の作戦に関係なくパスが回っていましたから、一番の原因はそこだと思います。とくに秀人が狙われています。今日は効果的なサイドチェンジがほとんどありませんでした。疲労によって視野は狭まるといいますから、ダメージの蓄積が影響しているような気がします。

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それから千真がパス回しの基点になれていません。トリッキーなパスを出せていますから思考は鈍ってないのでしょうけど、パスが繋がらないんです。アタッカー同士の距離感が、微妙に狂っているんだと思います。これもコンディションが原因だと思います。

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昨年もそうでしたけど、心身のコンディションが整った東京は、少なくともゲームのオーガナイズは無敵です。今年はトップコンディションでシーズンインしたんでしょう。どっかでペースダウンする予感はあったのですけど、はやく来てしまいましたね。東京のパス回しは、選手間の繊細な連携のうえに成り立っています。どこか一点でも狂うと、円滑にパスが回らなくなります。だからこそ、バックアップが重要になってくるんです。カップ戦を通じて相太、ネマニャん、たま、草民はパス回しのクオリティを保つ選手ということが確認できましたから、秀人と千真は状態に応じて休ませる配慮も必要かもしれませんね。

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さて、今年の東京は自発的にモードチェンジができるチームです。仙台に握られたイニシアチブを取り戻します。後半30分くらいになると、東京がたびたびゴールに迫ります。仙台がシフトを変えたことで、守備網に少しだけギャップができたのかもしれません。それから、東京は縦に速い攻撃に徹しました。これでワンタッチパスが繋がるようになりました。ひさしぶりにゴール裏から「セクシー東京」チャントが出たのもこの時間帯です。押しつ押されつな密度の濃い内容で、前半が終了。

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けして後半の入り方が悪かったわけではないと思います。まずは前半のよい流れを維持する選択は、セオリーだと思います。ですけど、不運にも先制点が仙台に生まれてしまいました。後半2分。右サイドでボールを持つ柳沢が前方の吉彰にパス。吉彰は寄せてきたヨネを背負いつつ、後方の富田に戻します。富田はルックアップし、ゴール正面でどフリーになっている角田にパス。ヨネがズレたため秀人も併せて移動。このため中央がぽっかり空いてしまいました。角田は寄せてきた秀人をトラップでかわし、狙い済まして低い弾道のミドルショットを突き刺します。ゴラッソ。仙台1-0東京。

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東京はゲームプランを変更しません。ただ、ボールが納まらず機能しなくなっていた千真を忠成に代えます。これで前線の連携は少し改善されました。時間はたっぷりありましたし、試合のリズムそのものは大きく変わらなかったので、選択は間違ってないと思います。

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ところが仙台に追加点が入ってしまいます。後半15分。自陣石川からの超ロングパスを最前線でウィルソンが受けます。ウィルソンは細かいステップで加賀との微妙な距離を保ちながらドリブル。ゴール前に迫ります。さらに細かなフェイントで加賀の過重を狂わせ、スピードアップ。角度のないところからサイドネットに流し込みます。仙台2-0東京。

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よく2点差は怖いといいますけど、手倉森さんは用心深く手をうちます。いきなり守備固めのメッセージをすることなく、疲れが心配される吉彰を勇人に代えます。さらに柳沢に代えて本来メイヤのヘベルチを投入。時間を使うため、前線でボールを保持できるようにする意図でしょう。

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対するポポさんはギャンブルに出ます。シーズンの流れを考えると、ドローでもいいから連敗を止めたいところ。強力な守備網を誇る仙台相手に、超攻撃モードに出る必要がありました。昨年もポポさんは、重要な試合で超攻撃モードにシフトチェンジしています。アウェイの浦和戦でしたね。ここぞという時の秘密兵器なのかもしれません。秀人を下げ3バックにします。アーリアがボランチに入ります。仕上げはトップ。ルーカスに代えて相太を投入し、ゴール前に据えます。これ、見てみたかったんです。相太を軸に据えて、周囲の選手が相太の周囲を使うアタックの有効性を確認したくて。

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相太はめちゃくちゃ機能しました。硬軟使い分けたポストプレーは、とても安定していました。相太に納まりますから、東京のアタックにリズムが生まれます。さらに仙台に跳ね返されてもセカンドボールを拾えます。波状攻撃に持ち込むことができました。仙台をゴール前に押し込み、猛攻をしかけます。

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後半34分。右CKをニアで相太がフリックし、ゴール前に送ります。飛び込んだのは忠成。頭で突き刺しました。仙台2-1東京。

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さらに東京は、守備で足が動くようになりました。ボールを奪われても、一歩早く動き出せるようになったし、粘り強くチェイスできるようになりました。東京名物エル・シクロン。わけわかんない状態に試合の流れをもっていきます。テクニックがあってルックスもいい選手が揃ったいまの東京ですけど、がむしゃらにプレーできるのは、チームにディシプリンがある証拠ですね。ポポさんを信じましょう。

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手倉森さんは、ヘベルチを10分で下げる勝負師っぷりを発揮し、松下を投入。チームを落ち着かせます。これが奏功し、仙台が逃げ切りに成功しました。仙台2-1東京。

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エル・シクロンモードになってから正直仙台サポの様子が目に入らなくなったので一方的な感想かもしれませんけど、ユアスタの盛り上がりは凄かったんじゃないでしょうか。勝ち負けを超越すると、東京サポも仙台サポも大満足な試合だったと思います。まあ、勝ったほうがいいですし、東京が置かれた状況が非常に厳しいのが問題ですけど。

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ヨネが凄かったです。ヨネはもはや、東京のセンターラインと言っても過言ではないと思います。チームが不調であってもヨネが確実にスウィープしてくれるので、ペースを握り直すことができます。東京の自発的なモードチェンジは、ヨネが原動力になっていると言っていいと思います。

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あらためて加賀の可能性を感じました。3バックになってから徳永との連携がすばらしかったです。徳永がボールを持つタイミングを見て加賀がオーバーラップする瞬間の迫力たるや。スクランブルのオプションとして、加賀の攻め上がりをこれからも見れるかもしれません。

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強い仙台が戻ってきました。相手にペースを握られても、ガテン系な展開に持ち込むことで仙台のリズムに引き込むことができます。こういうことが、強いチームになる条件のような気がします。

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4連敗です。基本的には、戦い方の問題というよりコンディションだと思います。選手選択を含め、コンディションに合せた柔軟な作戦変更を試みてもいいと思います。それと、やはりシュートチャレンジがまだまだ足りません。まずゴールを見る。見えたら撃つをプレーのファーストチョイスとしてほしいです。

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仙台を離れ、山形にやって参りました。プチ東北旅行の二日目は、山形でございます。

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