ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2013ヤマザキナビスコカップBグループ第3節FC東京vs名古屋グランパス@味スタ20130403

2013-04-06 09:25:08 | サッカー

火曜日からのつめたい雨で、桜も散り加減です。昨年は試合開催日が雨に悩まされました。今年もまた?(^^ゞ。

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今シーズン初、味スタでミッドウィーク開催の試合は、ナビスコカップ名古屋戦です。ミッドウィークは駒陸でありましたけど、ちょうど春分の日でしたからね。スーツでスタジアムに着きましたら阿久根さんに「仕事帰りにありがとうございます」と言われました。

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名古屋の巧妙なオーガナイズでスコアレスドローでした。

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東京は前線がナビスコカップ仕様のスターターです。トップにひさびさスタメンの相太です。トップ下は草民。ハーフは右に河野、左に待ってました俺のネマニャん。中盤から後ろはいつものスコッドです。下半分が普段通りで試合の組み立てが安定しますから、前線の選手にのびのびプレーしてほしいところです。

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名古屋はほぼベストメンバーです。前の試合との違いは左SBに翔平、3センターの一枚は田口に代え佳純が入ったくらい。と言ってもまだピクシーはベストシフトを探っている段階だと思うので、今日もある意味組合せの試行錯誤でしょう。

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東京はちょっと違うサッカーをしてくることを期待しました。2列めにシューターが揃いましたから、シュートをいっぱい撃ってくれないかなと。とくにネマニャんと河野は独特のシュートタイミングを持ってますから、自分のリズムに乗せるために多少強引でもチャレンジするんじゃないかと思ってました。ところが、試合が始まると普段のサッカーでした。ボランチが散らすパスを前線がワンタッチのショートパスで繋ぎ、手数をかけずクイックにフィニッシュまでもっていきます。今日は幾分かクロスが多かったような気がします。今日のメンバーでも名古屋相手に序盤10分くらいまで機能しました。東京のパス回しが速いことと、守備の接近戦がとても粘り強かったことが要因です。ですけど、本当の理由は、名古屋の側にありました。

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名古屋はあえて、非常にゆったりとしたリズムを持ち込んできました。守備では、もちろん状況によりますけど基本的にリトリートします。なおさら顕著なのは攻撃です。一見ミシャのレッズに似ていますけど、ポリシーは真逆。非常に消極的です。ターンオーバーすると必ずといっていいほどボールをCBまで下げます。最終ラインでボールを回しながら、時間を作ります。この間に4人のアタッカーが最前線に並んで張りつきます。中盤にはボランチ。つまり4-2-4のシフトを作ります。攻撃のファーストチョイスは、4人並んだアタッカーを最終ライン裏に走らせるロングボールです。セカンドオプションはヤキモフスキーか佳純を中盤に置くビルドアップです。名古屋の意図は、東京をいなすことにあります。東京の特長は中盤です。中盤を濃密に使うことで、イニシアチブを握ります。名古屋は東京の主戦場である中盤を省略する作戦です。かつ、東京最終ラインの裏を狙う姿勢を見せることで、東京のシフト全体を押し下げます。

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これで東京の攻撃の起点である相太の位置を下げます。つまり、ジャブを繰り返すことで、ジワジワと東京のアタックを封じるという意図です。試合は、東京アタッカーの打開力vs名古屋が地道に繰り返すプレッシャーという構図となりました。

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前半20分を経過する頃に、試合の趨勢は名古屋に傾きます。地道なジャブが効いてきます。頑張っていた前線の守備も次第に足が止まりますし、執拗な名古屋のジャブで、試合のリズムがゆったりしてきましたし、チーム全体の位置も下がってきます。これで、名古屋は前線に基点を作れるようになりました。ところが、イニシアチブを握った名古屋の攻撃も小粒でした。名古屋は本来、ケネディという絶対的なポストプレイヤーを基点として攻撃を組み立てるチームです。エースが不在のいま、サイドで数的優位を作ることで打開を試みます。残念なことに、この威力が足りません。玉田、貴章、輝希は確かに魅力を持ってますけど、現状ではエースがいてこそ活きる選手なんでしょう。名古屋が主導権を握りつつもゴールのないまま前半終了。

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後半に入ってピクシーが先に動きました。ヤキモフスキーに代えて田口を投入します。ゲームプランだと思いますけど、縦への推進力を高める意図もあると思います。今日のスターターセンターでは、ダニルソンとヤキモフスキーがボランチを担っているように見えました。ヤキモフスキーのほうがパスを供給していましたけど、どちらかというとサイドに流れて組み立てることが多い印象です。田口が入りアンカーに据えることでダニルソンを押し上げます。テクニシャンが多い名古屋の前線にダニルソンのパワーを加え、東京へのプレッシャーを高めます。

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ポポさんも早めに手をうちます。河野に代えてアーリア、ネマニャんに代えて慶悟を投入します。前半の状況によっては、少なくとも河野かネマニャんのどちらかを残したかもしれません。同朋ピクシー相手に火が点いたのでしょうかw。どちらかというと、ベストメンバーの名古屋に対しフレッシュな東京が挑むという関係で入った試合だったのですけど、ポポさんは勝ちにきました。河野とネマニャんはスタイルが被ります。いずれもシューターで、前線で基点になる選手ではありません。名古屋の巧妙な仕掛けで押し下げられている状況で必要なのは、全体を引っ張りあげてくれる選手です。そのためのアーリアと慶悟投入でしょう。できればネマニャんは残してほしかったです。慶悟が相手ラインを下げてくれれば、ネマニャんの大好物、バイタルエリアにスペースができます。シューターが活躍できるシーンが増えるような気がしました。とはいえ縦への推進力を得た東京はカウンターの威力を高めました。名古屋に渡していた主導権を手繰り寄せます。

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ピクシーも応酬します。ダニルソンに代えて直志、貴章に代えて田鍋を投入。パワーとスピードよりも安定感を増そうということでしょう。

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ただ、持ち駒の質はポポさんのほうが豊富でした。東京は相太に代えて忠成を投入します。結局ほぼベストメンバーです。前線の連携がよくなりますから、いっそうカウンターの精度が高まります。

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名古屋はしたたかです。まだ打ち手がありました。ファールと倒れ込みで時を稼ぎます。もちろんおもしろくないですけど、合法ですし、名古屋らしくもありますから、これもプロのサッカーというところですね。ただまぁ、名古屋はいつもこうなので、名古屋サポはちゃんと楽しめているのかなと思います。余計なお世話ですけどw。

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名古屋のしたたかさが最後の最後に限界を迎えます。東京がPKを獲得しました。決まっていればサヨナラゴールですし、うっとおしさを解放できますから爽快だったのですけど、任された慶悟がはずしてしまいました。このまま試合終了。東京0-0名古屋。

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ようやくネマニャんをまとまった時間見れました。コンディションはもう一歩でしょうね。調子が上がったときのネマニャんは、シュートが低空飛行します。1on1のキレもまだまだです。レギュラーに疲れが出てくるGWくらいに戦えるフォームになってくれたらと思います。今日のネマニャんは発想もコンサバティブでした。僕らは自由人なネマニャんに魅せられたわけですから、フィジカルとともに発想もコンディションを上げていってほしいです。

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相太はポストがうまくなっていて、安定感がありました。バイタルエリアでパスを受けるプレーはもともと上手です。コンタクトを避けることがうまくなったのかもしれません。空中戦も同様で、ガチに当たらない微妙なずらしを会得したなら、相太はおもしろいです。相太を軸にしてセカンドアタッカーで周りを囲むシフトを見たくなりました。

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草民は対峙するダニルソンを向こうにまわし、むしろ接近戦を挑みました。新しいチャレンジですね。強さを身に付けたいのかな?。途中で存在感をなくしたので、コンタクトを辞さないのであれば、90分間戦える体力がますます課題になります。興味深く見守りたいです。

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河野が心配です。河野は生粋のシューターだと思います。プレーエリアが一枚低いかな。点がほしい時に真ん中に置いて見てみたい。今日のメンバーだと一番独善的であるべき選手なんだけど、いまのやり方でハーフに入るとディシプリンを求められますから、自分を活かせてない気がします。

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なにしろネマニャんを見られてよかったです。安心しました。土曜日は自分の誕生日です。滅多にないバースデーホームマッチですから、荒れ模様が残念ですけど、慶悟のためにも好調大宮を止める意味でも勝ってほしいです。小金井公園で桜まつりやりますので、そちらもよろしくお願いしますw。

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