ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

永遠の僕たち(Restless)

2012-01-15 22:40:28 | 映画

電気ストーブをつけたまま寝入って、布団を焦がしてしまいました。部屋に煙が充満していて、火災報知機の音で目が覚めました。危うく焼け死ぬところでした。皆さんも気をつけてください。部屋の臭いが消えない(´;ω;`)。

「永遠の僕たち」を観ました。海外の作品に加瀬亮が出てるというだけの認識だったんですけど、予告編をみて、ガス・ヴァン・サントが監督してるって知り、さらに女優さんがめちゃくちゃキュートだったので、これは観ないと、と思いまして。

ストーリーを話すとおもしろさが半減するタイプの作品なので、紹介はほどほどに。イーノックは他人の葬儀をのぞき見することが趣味の、不登校の学生。ある日、例によって他人の葬儀に参列していると、とてもキュートな美少女のアナベルに出会います。アナベルは脳腫瘍に犯されているのに、笑顔を絶やさない。そんなアナベルに惹かれるイーノックも、叔母と二人きりで暮らしていたり不登校だったり、影を帯びている。そして、イーノックには、彼だけに見える幽霊がいます。旧日本軍の特攻隊少尉ヒロシ。それぞれ影を背負う三人が、次第に距離を近づけていきます。

この作品の魅力は、とてもガス・ヴァン・サントらしい演出と、ミア・ワシコウスカにつきます。

ガス・ヴァン・サント監督と言えば、「グッド・ウィル・ハンティング」。自分のなかで特別な作品のひとつです。映画に対する自分の好みを気づかせてくれました。特長は、晩秋を迎える美しい街の風景と、すべての青年が経験する大人への扉を開く瞬間を、清涼感溢れるタッチで描く演出。この作品も、そんな監督のイメージに対する期待を裏切りませんでした。

おなじように死を身近に感じていて、だけど死に対する課題が異なる3人が、触れあいながらそれぞれの答えを見つけていきます。将来と死とではテーマが違いますけど、やっぱり「グッド・ウィル・ハンティング」とテイストが似ています。

設定はドラマチックなんですけど、ありがちなお涙頂戴的なシーンがまったくなく、とてもナチュラルです。キャストが感情を強く表現することもなく、静かに物語が進みます。セリフを交わすリズムが日常会話のよう。市井に暮らす普通のひと達が交わす等身大のドラマを、飾ることなく描いています。この辺り、好みが別れるところだと思います。だけど、だからこそ、イーノックとアナベルが心を開き感情を露にする瞬間が、より印象的になっているのだと思います。

イーノック役のヘンリー・ホッパーは、ナイーブな思春期の青年を好演しています。デニス・ホッパーの息子なんですね。映画の最後に、デニス・ホッパーへのオマージュがありました。

我々日本人にとって一番気になるのは、やっぱり加瀬亮。旧日本軍少尉ヒロシの幽霊役です。作品にすっぽりはまっていて違和感がない、いつも通り、透明な役者さんですね。好きです。アナベルが無邪気に、敗戦国日本の比喩として”ナガサキ”の名を出しますが、イーノックとヒロシがさりげなく咎める視線を送る、というシーンがあります。被爆後の長崎市街地の映像も流れ、原爆に対する米国民の誤った認識を正そうというメッセージを感じました。

アナベル役のミア・ワシコウスカが、なにしろ可愛いのです。ベリー・ショートがボーイッシュな魅力を引き立て、たまらなくキュート。ミアを見ているだけで、90分間が満足。途中で気づいたのですけど、シーンごとにミアの衣装が違うのです。ここだけ現実離れしてるんだけど、それでいいじゃんw。ひょっとすると、ラストシーンが、ミアが登場したときの見返り笑顔で終わっているところをみても、ミアの魅力を最大限に引き出すために作られた作品なんじゃないかと思います。どの衣装のミアが一番可愛いか、ランキングしてみても楽しいかもしれませんね。ショートパンツもいいけど、自分はやっぱり白のワンピースかな。

この作品に登場するひと達は、みんな良いひとです。悪人がひとりもいません。「グッド・ウィル・ハンティング」でもそうでしたね。とっても純粋。だからなのか、鑑賞後がとても清々しいです。そして、登場人物の”未来”を感じさせてくれるエンディングが、ボクらを前向きな気分にさせてくれるような気がします。

ですけど、「グッド・ウィル・ハンティング」と違い、基本的に10代のピュアなラブストーリーです。主人公の成長物語的なものをお求めでしたら、ちょっともの足らないと思います。カップルが絆を確かめあうのに良いかも。

オススメです。


帰省ついで旅 ―2011/1/2-4 岡山―

2012-01-15 21:37:24 | 旅行記

天皇杯優勝を見届けて、岡山に帰省しました。

念願の787ドリームライナーでございます。いやあ、興奮しました。

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機内に入ってそうそう、天井がレインボーなのにびっくり。

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シールドの濃度を変えられるのです。サングラスみたい。

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気流で揺れると、主翼の翼端がたわむのです。生きてるみたい。

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後楽園に行きました。岡山に19年間住んでいながら、後楽園に行った記憶がないのであります。去年、いろいろ旅をして、地元の名勝をちょっと再認識したくなりました。

朝方、タンチョウが放たれたそうです。

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後楽園は、池田綱政候が発案して作ったそうですね。岡山城を借景にしています。

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わが親父殿いわく、撮影スポットだとか。

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山茶花の絨毯。

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ニワトリの上にカモメ。

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ばばーんと、岡山城!

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お約束の風景です。

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山茶花。

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冬化粧ですね。

冬枯れで見どころが限られていたようですけど、それでも十分楽しめました。綺麗でした。お庭だけだと、ふーんって感じだったかもしれませんけど、やっぱりお城が見えるとアクセントになっていいですね。今度は桜や紅葉のシーズンに来てみたいです。ファジを観るついでに行くかな。

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続いて、備中国分寺です。

吉備路の田園風景に、シックな古刹がひょっこり佇んでいます。創建は天平13年(741年)だそうです。国分寺国分尼寺令に基づいて建てられたのですね。途中廃寺になっていたんですけど、江戸時代に真言宗のお寺として再興されたそうです。国分尼寺跡も隣にあります。そちらは礎石だけ。

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五重塔は国指定重要文化財でございます。1821年の建設。

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宿坊でしょうかね。茅葺き屋根のお寺は珍しいのではないでしょうか?

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五重塔の一階には、干支の彫り飾りがありました。今年の干支、龍です。

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ここでも山茶花が綺麗でした。

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山茶花と青空と五重塔。

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岡山からの帰路も787でした。駿河湾上空、奥に富士山でございます。

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今年はファジとの対戦はないですけど、ちょくちょく岡山に帰りたいと思います。


カーネーションロケ地の旅 ―2012/1/4 倉敷―

2012-01-15 00:12:34 | 連続テレビ小説カーネーション

帰省を利用して、カーネーションの旅(倉敷編)でございます。

倉敷がロケ地に使われているんですよ。自分も放送を見てすぐわかりました。これは行かないといけないでしょう。

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倉敷川です。ロケ地は美観地区です。倉敷は天領です。紡績で栄えたんですね。いまでも衣料品の製造メーカーが多いですね。美観地区はそんな紡績業を中心とした商家の街並みを残す地域です。

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まるでタイムスリップしたような感覚。

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中橋です。

・子供のころの糸ちゃんが、カエルを持って男の子を追いかけてた橋。

・糸ちゃんが女学校の通学中に雨にあい、傘をさして通りがかった奈津にかけよる橋。

・糸ちゃんが、初めてのお客さんの駒ちゃんに「お金はエエわ」という橋。

その他、よーさん使われてましたね。

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洋装した根岸先生と糸ちゃんが、泰蔵さんとばったり会う辻。

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子供のころの糸ちゃんが泰蔵さんとすれ違い、「ウチも大工になっちゃる」と言った街並み。

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ロケ地としては、以上w。

美観地区には素敵な路地がいっぱいあります。白壁で有名ですが、和洋が絶妙に折衷した街並みも趣があるんですよ。

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白壁の土蔵と火の見櫓。

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この大きな生垣の先にあるのは。

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倉敷アイビースクエア。紡績工場の跡です。

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現在はホテルになってます。ちょうどお昼時だったので、ホテルのレストランでランチしました。タコ天ピラフです。

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美観地区の地図がランチョン・マットになってました。

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腹ごなしをかね、街を眺望するために阿智神社に登りました。門に煌びやかな飾りつけがしてありました。

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阿智神社からみた、美観地区の街並み。

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アイビースクエアと並ぶ美観地区のもうひとつの目玉といえば、ご存知、大原美術館です。

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んで、こちらが大原さんの家。

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エル・グレコ「受胎告知」を静かにじっくり観ることができました。大都市で展示会をすると人がいっぱいで満足に見られないと思います。地元はいいですね。マリア様青と赤の服と、天使ガブリエルの黄色の服の色がすごく印象に残りました。深い紺色の背景に二人の服がカラフルに浮かび上がり、静かな荘厳さが引き立っているように感じました。

ポール・ゴーギャン「かぐわしき大地」は、教科書でかならず誰もが目にしたことがある絵ですね。まー、迫力ですよ、しかし。

モネの「睡蓮」やムンクの作品もありますけど、一番感銘を受けたのは、シャルル・コッテ「セゴビアの夕景」。暮れる直前の真っ赤に焼けたセゴビアの旧市街を表現していて、ずーと観ていても飽きません。

玄関にウーパールーパーのお正月飾りがありました。地元出身アーティスト、松井えり菜さんの作品。

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寒かったけど、天気がよくて気持ちよかったです。今回はちょっこしだけカーネーションのロケ地でしたけど、なんだかもっと見たくなりました。続きはあるでしょうか?w

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