《大人のバレエ》クラスは昨日も高校生組がそれぞれの都合でお休みで、ユキさん&カイトさんとのレッスンでした。
バー・レッスンの最後に先週練習したストゥーニュの練習。
まずは先週と同じアンシェヌマン、
アン・ドゥオール→アン・ドゥダーン→アン・ドゥオール→バットマン・タンジュ⇒……
を練習してみる。
うん、ちょいとしたヨロメキはあるものの、順番とシュル・レ・ポワントはちゃんと出来ている。
ちょっと変えてみよう。
アン・ドゥオール→アン・ドゥオール→アン・ドゥオール→アン・ドゥダーン
片側だけ。
右側が終わったら一度音を停めて、改めて左側を練習。
う~ん、ちょいと惜しいねぇ
「あのぉ…、“後ろ”が3回、“前”が1回ですか?」
「まぁ、カタチのうえではね。でもきちんとアン・ドゥオール、アン・ドゥダーンで覚えていかないと…。同じく右脚が後ろでも、左脚基準で考えたらアン・ドゥダーンってことでしょ」
「あ、そうか、そうだ…、わっかりましたぁ」
せっかくの大人二人のレッスンだから、この機会にぜひともやっておきたいことがある。
それはポール・ドゥ・ブラ、つまりアームスの動きとポジシオンを正確に身に付けること。
カイトさんが長~~いブランクの後レッスンを再開してまる3か月。今のうちにイケナイ癖を取ってしまえばのちのち楽になる。
ユキさんにとっても一層のブラッシュ・アップのために必要なこと。
まず、アン・バのポジシオンの練習。
肩から指の先まで、腕がどんなラインを描くかを丁寧にチェックしながら形を作っていく。
それが出来たらアン・バの腕のラインを崩さないように注意しながらアン・ナヴァンに引き上げる。
肩から人差し指までのライン、肘の角度、手首の角度などさらに細かくチェック。
そこからアン・オーに引き上げる。顔の周りに大きな美しい額縁を置くように。
「あのね、このアン・オーのポジシオンと最初のアン・バのポジシオンとをそれぞれ写真に撮るとするでしょう。その写真に写った肩の部分を合わせてアン・オーの写真を下向きに重ねたとするわね。そのとき、アン・オーとアン・バの腕のラインがぴったり一つになる。そんなイメージよ」
「…………、…、わかった、わっかりましたぁ…」
では次。ア・ラ・スゴンド。
アン・バやアン・ナヴァン、アン・オーの腕のアウトラインを一切変えない。同じラインを守ったまま両腕を左右に開く。
「いい?ちょっと見ててね」
ア・ラ・スゴンドのアームスのまま、90度前傾して見せる。
「ほら、右の指先から背中を通って左の指先までのラインが大きな弓の形になってるでしょ これがア・ラ・スゴンド」
「…………」
そう、ア・ラ・スゴンドは難しい。
ただ身体の横に腕を上げればよい、というポジシオンではない。
実は、人間の腕の自然な形に反したポジシオンなのよね
どこがどう、とそれを説明することは出来ますが、その説明を聞けばすぐにそのラインを作れるというものでもないので、とにかく何度でも鏡を見ながら自分のラインを探すのが一番。
大体のポジシオンが分かったところで、音楽に合わせてポール・ドゥ・ブラの基本の《基》を練習
バレエというとどうしても脚が高く上がるとか、たくさん回転したとか、ジャンプが高いとか派手な部分に目がいきがちだけれど、私はポール・ドゥ・ブラが最も大切だと考えている。ポール・ドゥ・ブラが正確で美しければ、しっかり身体を支えることが出来、それは正確な動きを生み、そして豊かな表現に繋がる。
白鳥を踊るバレリーナの腕がしなやかに揺蕩うように動くのは、鍛え上げた筋力と身に付いた正確なポジシオニングがあればこそ出来ることである。
もしもその白鳥の腕がキコキコキコと動いたなら、その時点でそれはバレエではない。
バー・レッスンの最後に先週練習したストゥーニュの練習。
まずは先週と同じアンシェヌマン、
アン・ドゥオール→アン・ドゥダーン→アン・ドゥオール→バットマン・タンジュ⇒……
を練習してみる。
うん、ちょいとしたヨロメキはあるものの、順番とシュル・レ・ポワントはちゃんと出来ている。
ちょっと変えてみよう。
アン・ドゥオール→アン・ドゥオール→アン・ドゥオール→アン・ドゥダーン
片側だけ。
右側が終わったら一度音を停めて、改めて左側を練習。
う~ん、ちょいと惜しいねぇ
「あのぉ…、“後ろ”が3回、“前”が1回ですか?」
「まぁ、カタチのうえではね。でもきちんとアン・ドゥオール、アン・ドゥダーンで覚えていかないと…。同じく右脚が後ろでも、左脚基準で考えたらアン・ドゥダーンってことでしょ」
「あ、そうか、そうだ…、わっかりましたぁ」
せっかくの大人二人のレッスンだから、この機会にぜひともやっておきたいことがある。
それはポール・ドゥ・ブラ、つまりアームスの動きとポジシオンを正確に身に付けること。
カイトさんが長~~いブランクの後レッスンを再開してまる3か月。今のうちにイケナイ癖を取ってしまえばのちのち楽になる。
ユキさんにとっても一層のブラッシュ・アップのために必要なこと。
まず、アン・バのポジシオンの練習。
肩から指の先まで、腕がどんなラインを描くかを丁寧にチェックしながら形を作っていく。
それが出来たらアン・バの腕のラインを崩さないように注意しながらアン・ナヴァンに引き上げる。
肩から人差し指までのライン、肘の角度、手首の角度などさらに細かくチェック。
そこからアン・オーに引き上げる。顔の周りに大きな美しい額縁を置くように。
「あのね、このアン・オーのポジシオンと最初のアン・バのポジシオンとをそれぞれ写真に撮るとするでしょう。その写真に写った肩の部分を合わせてアン・オーの写真を下向きに重ねたとするわね。そのとき、アン・オーとアン・バの腕のラインがぴったり一つになる。そんなイメージよ」
「…………、…、わかった、わっかりましたぁ…」
では次。ア・ラ・スゴンド。
アン・バやアン・ナヴァン、アン・オーの腕のアウトラインを一切変えない。同じラインを守ったまま両腕を左右に開く。
「いい?ちょっと見ててね」
ア・ラ・スゴンドのアームスのまま、90度前傾して見せる。
「ほら、右の指先から背中を通って左の指先までのラインが大きな弓の形になってるでしょ これがア・ラ・スゴンド」
「…………」
そう、ア・ラ・スゴンドは難しい。
ただ身体の横に腕を上げればよい、というポジシオンではない。
実は、人間の腕の自然な形に反したポジシオンなのよね
どこがどう、とそれを説明することは出来ますが、その説明を聞けばすぐにそのラインを作れるというものでもないので、とにかく何度でも鏡を見ながら自分のラインを探すのが一番。
大体のポジシオンが分かったところで、音楽に合わせてポール・ドゥ・ブラの基本の《基》を練習
バレエというとどうしても脚が高く上がるとか、たくさん回転したとか、ジャンプが高いとか派手な部分に目がいきがちだけれど、私はポール・ドゥ・ブラが最も大切だと考えている。ポール・ドゥ・ブラが正確で美しければ、しっかり身体を支えることが出来、それは正確な動きを生み、そして豊かな表現に繋がる。
白鳥を踊るバレリーナの腕がしなやかに揺蕩うように動くのは、鍛え上げた筋力と身に付いた正確なポジシオニングがあればこそ出来ることである。
もしもその白鳥の腕がキコキコキコと動いたなら、その時点でそれはバレエではない。