有為転変は世の習いと、言ったってねえ、まさか民進党が無血開城、雪崩を打って旗差しものを取っかえるとはねえ。
渇しても盗泉の水を飲まず、小池新党が水盗人とは言わないが、陣笠とはいえ武士(もののふ)の矜持はないのか呆れちゃう。
僅か前に敵前逃亡をした何某ら、新党お披露目の記者会見の席で、変節した気恥ずかしさから顔をこわばらせていたかに見えた連中が、偉そうに選別すると言い放つに至っては新聞の風刺漫画のネタにもならぬ。
お白洲の筵の上の方が似合う輩が、片肌脱いで品のない入れ墨見せびらかせ、畏れおろうと見えを切ってるようで薄汚れて胸が悪い。
さすが元総理、プライドは残っていると見えて 「股をくぐらず」と悔しさ滲ませながらも言ったとか。
尤も、“ われ韓信足り得ず ” と認めたようなものでもあるが。
9条や戦争法案や共謀罪を踏み絵にされては悩みも深いだろう、が、禁教時代のキリシタンのように磔刑にされる訳じゃない、また、適当な言い訳が見つかれば転べばいいんだから気楽にどうぞだ。
ただ、いわゆるリベラル派に属する人達には 「私にだって意地がある」と踏み絵を拒み無所属で出馬する向きもあるよう、酔狂のようなへそ曲りや判官贔屓もいるからそう悲観したものじゃないと思うよ。
人気だけはあるがヒトとカネがなくて困り果てていたら、棚から牡丹餅が落ちてきてほくそ笑んでいる緑のおばさんに、未来も希望もあったもンじゃないだろうに。
明日(10/2)辺りから秋物に衣更えの方も多いだろう。
一見小粋にも見える小池ブランドに、経綸の才も矜持の欠片も持ち合わせぬ日和見連中が袖を通したところで似合う筈もないことを御存じないらしい。
神無月・十月が明けたが、十日もすれば公示、候補者を選良にするかしないかは国民次第、腐った政治家はただのゴミにしちゃいましょうよ、皆さん。
(漫画は 「となりの山田くん全集」(いしいひさいち著/徳間書店刊から借りました。)
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1393