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フック首相と安倍首相が会談、南シナ海問題の懸念共有 (VIETJO ベトナムニュース)

2016年05月31日 | 安全保障と南シナ海紛争
フック首相と安倍首相が会談、南シナ海問題の懸念共有
VIETJO ベトナムニュース 2016/05/31 17:01 JST配信

グエン・スアン・フック首相は26日から28日にかけて、三重県志摩市賢島(かしこじま)での主要国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)に合わせたアウトリーチ(拡大)会合に出席するため、現職就任後初めて日本を訪問した。

 G7会議に出席した後、フック首相は28日午後に東京に到着。首相官邸での少人数会合に続いて、安倍晋三首相との越日首脳会談に臨んだ。会談は和やかな雰囲気の中で行われ、安倍首相はフック首相の初訪日を歓迎し、首相就任及び第12回共産党大会の成功に祝意を伝えた。

 会談で両首脳は、要人往来や自然災害、質の高いインフラ、海上法執行能力強化及び防衛交流などに関する二国間関係、また地域・国際場裏の協力について議論した。

 ベトナムと日本の包括的な協力関係を強化する方策については、両国要人の活発な往来及び国際会議やフォーラムの開催に合わせた二国間会談の実施などを通じて、緊密に協力していくことで一致した。

 海上法執行能力強化及び防衛交流について安倍首相は、中古船供与に向けた手続きや新造船供与に向けた調査に迅速に取り組むことを表明。フック首相はこれに対して、人材育成や新造巡視船など日本の協力に強い期待を示した。

 また、南シナ海問題に関する強い懸念を共有すると共に、問題を複雑化させないことの必要性や、国連海洋法条約(UNCLOS)並びに南シナ海行動宣言(DOC)に従い紛争を平和的に解決することの重要性を確認し、南シナ海での紛争の回避を目的とする行動規範(COC)の策定に向けて、関係各国が協力していくことを望む意を示した。

 安倍首相との会談に先立ち、フック首相は各国首脳や各国際機関のトップ、愛知県及び同県企業などともそれぞれ会合を開いた。フック首相は各会合の場で、ベトナムは各国及び各国際機関と良好な協力関係を築いているとし、今後も関係を深めたいとの方針を主張すると共に、国際社会においても活躍していきたい意を示した。

 フック首相は29日午前、ハノイ市ノイバイ国際空港に到着し、初の訪日を成功裏に終えた。


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