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きょうからアジア安全保障会議 北朝鮮対応が焦点 (NHK NEWSWEB)

2017年06月02日 | 安全保障と南シナ海紛争
きょうからアジア安全保障会議 北朝鮮対応が焦点
NHK NEWSWEB 6月2日 4時35分


「アジア安全保障会議」は日本の稲田防衛大臣やアメリカのマティス国防長官など各国の防衛担当の閣僚のほか、中国からは何雷軍事科学院副院長らが出席し、2日夜からシンガポールで始まります。最大の焦点は核やミサイルの開発を加速させるなど、挑発を繰り返す北朝鮮への対応です。
北朝鮮をめぐっては、日本やアメリカなどは圧力を強化する方針で一致していますが、中国は対話を重視する姿勢を示しています。

一 方、南シナ海で中国が海洋進出を強めている問題では、先月、アメリカが、中国が主権を主張する海域で海軍の艦艇を航行させる「航行の自由作戦」を、トランプ政権下で初めて実施し、中国側が反発しています。

アメリカは中国をけん制した形ですが、北朝鮮をめぐる問題では中国の協力が必要で、会議に出席するマティス国防長官が3日行う講演の中で中国に対し、どこまで踏み込んだ発言をするか注目されます。


専門家「南シナ海問題 置き去りのおそれ」

アジア安全保障会議を主催するイギリスのシンクタンク国際戦略研究所のティム・ハクスリー氏は、NHKの取材に対して、アメリカのトランプ政権が、北朝鮮問題を重視する一方で、南シナ海の問題が置き去りにされるおそれがあると指摘しました。

この中で、ハクスリー氏は、会議では挑発を繰り返す北朝鮮への対応が最大の焦点になるとしたうえで、「アメリカは、北朝鮮の問題を解決するため、中国との間で取り引きに応じ、これまで重視してきた地域の課題に取り組まなくなる可能性がある」と述べ、北朝鮮問題をめぐって中国から譲歩が引き出せるのなら、南シナ海の問題が置き去りにされるおそれがあると懸念を示しました。

そのうえで、「トランプ政権となったアメリカが、一貫したアジア政策を打ち出すのかに懐疑的な見方があり、マティス国防長官は会議の中でそうした懸念を打ち消す必要がある」と指摘しました。


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