南シナ海問題、アジア地域の「平和と安定」に直接影響=野田首相(抜粋記事)
ロイター2012年 11月 20日 02:47 JST
[プノンペン 19日 ロイター] 野田佳彦首相は19日、カンボジアで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3の会合で、南シナ海における領海紛争はアジア地域の「平和と安定」に直接影響を及ぼす可能性がある、との懸念を表明した。
日本政府は「野田首相は南シナ海の問題を取り上げ、アジア太平洋地域の平和と安定に直接影響を及ぼす可能性のある国際社会にとって共通の懸念だと指摘した」と発表した。
南シナ海の領海問題をめぐっては、今年議長国を務めるカンボジアの外務省当局者が前日、「東南アジアの首脳は今後、問題を国際化しないことを決めた」との声明を発表。これに対しフィリピンのアキノ大統領はこの日の会議でそうした合意には達していないと表明し、声明に反対する姿勢を明確に示した。
会議を終わらせようとしたフン・セン首相に対し、アキノ大統領が突然挙手し発言。大統領報道官によると「ASEANの一致をめぐり、前日様々な意見が表明されたが、われわれとしてはコンセンサスには至らなかったと認識している」とした上で「主権国家として国益を守ることはわれわれの権利だ」と主張した。
ロイター2012年 11月 20日 02:47 JST
[プノンペン 19日 ロイター] 野田佳彦首相は19日、カンボジアで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3の会合で、南シナ海における領海紛争はアジア地域の「平和と安定」に直接影響を及ぼす可能性がある、との懸念を表明した。
日本政府は「野田首相は南シナ海の問題を取り上げ、アジア太平洋地域の平和と安定に直接影響を及ぼす可能性のある国際社会にとって共通の懸念だと指摘した」と発表した。
南シナ海の領海問題をめぐっては、今年議長国を務めるカンボジアの外務省当局者が前日、「東南アジアの首脳は今後、問題を国際化しないことを決めた」との声明を発表。これに対しフィリピンのアキノ大統領はこの日の会議でそうした合意には達していないと表明し、声明に反対する姿勢を明確に示した。
会議を終わらせようとしたフン・セン首相に対し、アキノ大統領が突然挙手し発言。大統領報道官によると「ASEANの一致をめぐり、前日様々な意見が表明されたが、われわれとしてはコンセンサスには至らなかったと認識している」とした上で「主権国家として国益を守ることはわれわれの権利だ」と主張した。