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中国批判強める米 爆撃機で「本気度」瀬踏み (時事通信)

2013年11月27日 | 東アジアニュース
中国批判強める米 爆撃機で「本気度」瀬踏み 防空識別圏設定で
時事通信 2013/11/27-14:38)

 【ワシントン時事】沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定した中国に対し、米国が一段と批判を強めている。米軍は防空識別圏内で2機の戦略爆撃機B52の訓練飛行を敢行。オバマ政権は、防空識別圏を認めないとの意思を行動で示した。バイデン副大統領は12月2日からの訪日で、この問題をめぐり日本側と結束を確認するとみられる。

 米国では、政府だけでなく、専門家やメディアも防空識別圏の設定を一斉に非難している。マイケル・グリーン元国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長は「常軌を逸している」と強調。主要紙も「瀬戸際政策」(ウォール・ストリート・ジャーナル)などと中国を指弾する社説を相次いで掲載した。

 米側が特に警戒しているのは、防空識別圏内で指示に従わない場合、「武力で防御的な緊急措置を講じる」とした規則だ。制空権確保への野心をあらわにしたこの規則が履行されれば、日中間の武力衝突の危険は格段に大きくなり、紛争発生の際は、日米安保条約に基づき米国は中国を相手に戦端を開かざるを得なくなる可能性が高い。
 中国の規則はまた、東シナ海上空で米軍が行ってきた無人偵察機グローバルホークなどによる情報収集・警戒監視・偵察(ISR)活動を妨害するものだ。

 ある軍事外交筋は25日の訓練飛行について、「防空識別圏設定後も米軍機の運用が影響を受けることはないという意思表示だ」と指摘。また、尖閣周辺に送り込む機体を中国の戦闘機に対抗できない爆撃機にとどめることで、緊張を極度に高めないよう配慮しつつ、どこまで厳格に中国が規則を実践するつもりなのか瀬踏みしたと分析した。 




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