安倍首相、対北朝鮮で協調呼び掛けへ G7サミット、26日開幕
(時事通信 2017/05/24-18:26)
先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が26、27両日、イタリア南部シチリア島のタオルミナで開かれる。安倍晋三首相は弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への圧力を強めるため、G7として一致して国際社会に協調を呼び掛けたい考え。「米国第一」を掲げるトランプ米政権の誕生などを踏まえ、自由貿易体制の維持・拡大をどこまで明確に打ち出せるかも焦点となる。
北朝鮮問題やシリア情勢など政治分野の討議は初日の開幕直後に行われる。首相は、核・ミサイル技術の進展により北朝鮮の脅威は新たな段階に至ったと説明、鍵を握る中国に国連安全保障理事会決議の完全な履行を促すことなどを各国首脳に求める。
サミット閉幕後に発表される首脳宣言は、安保理決議に基づく制裁措置の強化を表明し、北朝鮮の挑発行動を強く非難、核・ミサイル開発放棄を要求することも盛り込むことで調整している。
政治討議では、内戦が続くシリア情勢が最大の議題。同国などの混乱が多くの難民流出につながり、欧州で極右・ポピュリスト政党の台頭を生み出した経緯から、安定化の道筋をどう示すかは急務となっている。首脳宣言にはシリアに影響力を持つロシアへの働き掛けを明記する方向だ。
英国で22日に発生した自爆テロを受け、テロ対策も大きなテーマとなる見通し。首相は中国による東・南シナ海進出も取り上げ、各国首脳に理解を求めるとみられる。
一方、自由貿易の在り方をめぐっては、米国と日欧が対立する構図となっており、今回の首脳宣言では従来の「保護主義への対抗」の文言が盛り込まれない見通しだ。
首相はサミット開幕に先立ち、トランプ米大統領と個別に会談し、北朝鮮問題で連携を確認。サミット初参加となるトランプ氏と討議に向けた擦り合わせも行う。フランスのマクロン大統領との初会談も予定している。
(時事通信 2017/05/24-18:26)
先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が26、27両日、イタリア南部シチリア島のタオルミナで開かれる。安倍晋三首相は弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への圧力を強めるため、G7として一致して国際社会に協調を呼び掛けたい考え。「米国第一」を掲げるトランプ米政権の誕生などを踏まえ、自由貿易体制の維持・拡大をどこまで明確に打ち出せるかも焦点となる。
北朝鮮問題やシリア情勢など政治分野の討議は初日の開幕直後に行われる。首相は、核・ミサイル技術の進展により北朝鮮の脅威は新たな段階に至ったと説明、鍵を握る中国に国連安全保障理事会決議の完全な履行を促すことなどを各国首脳に求める。
サミット閉幕後に発表される首脳宣言は、安保理決議に基づく制裁措置の強化を表明し、北朝鮮の挑発行動を強く非難、核・ミサイル開発放棄を要求することも盛り込むことで調整している。
政治討議では、内戦が続くシリア情勢が最大の議題。同国などの混乱が多くの難民流出につながり、欧州で極右・ポピュリスト政党の台頭を生み出した経緯から、安定化の道筋をどう示すかは急務となっている。首脳宣言にはシリアに影響力を持つロシアへの働き掛けを明記する方向だ。
英国で22日に発生した自爆テロを受け、テロ対策も大きなテーマとなる見通し。首相は中国による東・南シナ海進出も取り上げ、各国首脳に理解を求めるとみられる。
一方、自由貿易の在り方をめぐっては、米国と日欧が対立する構図となっており、今回の首脳宣言では従来の「保護主義への対抗」の文言が盛り込まれない見通しだ。
首相はサミット開幕に先立ち、トランプ米大統領と個別に会談し、北朝鮮問題で連携を確認。サミット初参加となるトランプ氏と討議に向けた擦り合わせも行う。フランスのマクロン大統領との初会談も予定している。
◇サミット期間中の主な日程
【26日】
午前 日米首脳会談
午後 第1セッション(政治・外交・安全保障)
第2セッション(政治・外交・安全保障)
第3セッション(世界経済・貿易、気候変動)
日仏首脳会談
公式夕食会
【27日】
午前 第4セッション(アフリカ諸国との対話)
昼 第5セッション(難民問題、女性の活躍)
午後 第6セッション(その他の課題など)
議長記者会見、首脳宣言発出
安倍晋三首相内外記者会見
※時間は現地時間
【26日】
午前 日米首脳会談
午後 第1セッション(政治・外交・安全保障)
第2セッション(政治・外交・安全保障)
第3セッション(世界経済・貿易、気候変動)
日仏首脳会談
公式夕食会
【27日】
午前 第4セッション(アフリカ諸国との対話)
昼 第5セッション(難民問題、女性の活躍)
午後 第6セッション(その他の課題など)
議長記者会見、首脳宣言発出
安倍晋三首相内外記者会見
※時間は現地時間