アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

疑惑を否定し辞任には条件を付けた朴大統領 (朝鮮日報日本語版 )

2016年11月30日 | 第二次朝鮮戦争と韓国の内政問題
疑惑を否定し辞任には条件を付けた朴大統領 
朝鮮日報日本語版 2016/11/30 09:52 )
チョン・ノギョン記者 , イ・オクチン記者
 
 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は29日午後に行った3回目の国民向け談話で、去就を国会の決定に委ねるとした上で、「崔順実(チェ・スンシル)事件」については、「私益を追求してはいない」と主張した。過去2回の談話と同様、記者団の質問には答えなかった。


 朴大統領は同日、グレーのスラックス姿の正装で午後2時半から大統領府(青瓦台)春秋館2階の記者会見場に現れ、「私の注意不足で国民に皆さんに多大な心配をかけた点を改めて深くおわびする」と述べ、頭を下げた。朴大統領は「今回のことで心を痛める国民の皆さんの姿を拝見し、私自身は100回でも謝罪することが当然だと考えている。しかし、そうしたとしても大きな失望と憤怒を全て解消できないという思いに至ると、さらに胸が張り裂ける思いだ」と続けた。


 さらに朴大統領は「振り返れば18年間、国民と共にした旅路はこの上なくありがたく大切な時間だった。私は1998年に政界入りした当時から大統領に就任して今日に至るまで、ひたすら国民のために臨む思いであらゆる努力をしてきた」と振り返り、「一瞬たりとも私益を追求したことはなく、わずかな私心も抱かなかった」と主張した。


 朴大統領は「崔順実事件」をめぐる疑惑について、「今起きているさまざまな問題も、私としては国家のための公的な事業だと信じて推進したことであり、その過程でいかなる個人的利益も得なかった。しかし、周辺をしっかり管理できなかったことは結局私の大きな過ちだ」と述べた。ミル財団、Kスポーツ財団の設立などは国家のための事業であり、崔順実氏を管理できなかった過ちはあるが、自分は個人的利益を得ていないと主張した格好だ。この発言をめぐっては、朴大統領が特別検事による捜査を控え、国政介入に関する弁解論理を強調したのではないかとの見方も出ている。


 朴大統領は同日の談話発表後も質問を受けなかった。談話文の読み上げが終わり、記者が「大統領、質問があります」と声を上げると、朴大統領は「きょうはいろいろと重いことを言ったので、近いうちにさまざまな経緯について詳細に申し上げたい。質問したいことはその際にしてほしい」と述べた。


大統領府は過去2回の談話発表時と同様、質疑応答は行わないと事前に通告していたが、取材陣はそれでも質問を求めた。朴大統領は「崔順実氏との共犯関係を認めるか」「少しだけでも質問を受けてほしい」といった記者団の声には一切応じず、会見場を後にした。大統領府関係者は「近いうちに記者会見を開き、全般的なことにについて質疑応答を行う時間を持つ」と説明した。


 朴大統領は同日の談話で1005文字の原稿を約5分で読み上げた。1回目の談話(10月25日)は1分40秒、2回目の談話(11月4日)は9分だった。一部声を詰まらせる場面もあったが、比較的淡々とした語調だった。

 朴大統領は2回目の談話で涙を浮かべたが、今回は涙を見せることはなかった。また、過去2回の談話とは異なり、ネックレスを着けていた。朴大統領は同日朝から側近らと談話文の内容を調整したという。大統領府関係者は「先週末から朴大統領は政局収拾に向けた2-3通りの案で悩み、その末の決定だと聞いている」と話した。


 朴大統領が談話を発表するとの情報は、午前中に親朴派幹部、セヌリ党議員ら政界を駆け巡った。セヌリ党は午後2時に予定していた議員総会を3時に延期し、李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表は午後2時に急きょ「最高委員・主要党幹部懇談会」を開いた

 。李代表と党幹部らはソウル市汝矣島の党本部で朴大統領の談話をテレビで見守った。親朴派議員は談話発表後、大統領が「秩序ある退陣」を受け入れた以上、弾劾手続きを中断すべきだと主張した。親朴派のリーダー格の徐清源(ソ・チョンウォン)議員は弾劾手続きについて、「大統領が辞任すると述べた以上、説得力は弱いのではないか」と語った。

「国会の決定に従い大統領職退く」 朴大統領が3回目の談話  (聯合ニュース)

2016年11月30日 | 第二次朝鮮戦争と韓国の内政問題
「国会の決定に従い大統領職退く」 朴大統領が3回目の談話
聯合ニュース 2016/11/29 15:47

【ソウル聯合ニュース】

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は29日、親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐり、3回目の国民向け談話を発表し、「任期短縮を含め、進退問題を国会の決定に委ねる」と述べた。

 朴大統領は「与野党が議論し、国政の混乱と空白を最小化し、安定的に政権を委譲できる方策を講じてくれれば、その日程や法の手続きに従って大統領職から退く」と強調した。

 与野党が国会で自らの進退に関連した方針を決めれば、それを受け入れる意向を示したと受け止められる。次期首相を国会が推薦する問題や与野党合意の上で内閣を構成する「挙国中立(一致)内閣」の設置、早期の大統領選実施など、与野党が具体策を議論し、確定するよう呼びかけたものとみられる。

 朴大統領は「もうすべてを下ろした」とし、「一日も早く韓国が混乱から脱し、本来の軌道に戻ることを望む」と表明。「あらためて国民の皆さんに心から謝罪する。韓国の希望に満ちた未来のため、政界でも知恵を集めるようお願いしたい」と述べた。

 朴大統領は先月25日、初めて談話を発表して国民に謝罪した。2回目の今月4日には誠実に検察の捜査に応じる意向を示していた。

 3回目の談話でも「私の不始末で国民の皆さんに大きな心配をかけたことをあらためて謝罪する」と陳謝。「今回のことで心を痛めた国民の皆さんを見て、100回でも謝罪することが当然の道理だと考えている」と述べた。

 崔被告の国政介入事件に関しては、「一瞬たりとも私益を追求したことはなく、小さな私心も抱かず生きてきた」として、「国のための公的な事業と信じて推進したことで、その過程でいかなる個人的な利益も受けていない」と訴えた。

 ただ、「周りをしっかり管理できなかったことは私の大きな過ち」として、「今回の事件に関する経緯は近く詳細に話す」と述べた。

 その上で、記者団に対し、「皆さんが質問したいこともその際にしてほしい」と話し、再び会見を開く可能性を示唆した。