招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

次兄宅の四男

2006年04月18日 | 日常
市場で買い出し中の忙しいなか携帯が鳴る。
右手に魚 左手に果物、小脇に花。
人混みのなか必死の形相でポケットの携帯を取り出す。

次兄だ。

私よりひとまわり年上の次兄と私は、わりと仲がいい。
『なぁ ちょっと頼みがあるんや』
両手の荷物を持ち直しつつ話しを聞く。
『来週 うちの四男の誕生日やろ?』

は?四男?
次兄のとこは3人兄弟だ。
ま、まさか隠し子が!


理解するのにおよそ10秒。
昨年から飼い始めたミニチュアダックスのレオンのことだった。

『犬用バースデーケーキ用意したいから、
お前、パソコンでちゃちゃっと検索して探してくれんか?』

探すけどさぁ。
犬用ケーキか……。

そういえばうちは わんこの誕生祝いってしたことないなぁ。

うちのわんこは6月に10歳になる。
さすがにケーキは用意しないけど、
何か買ってやろうかなぁ。


中学校での初舞台

2006年04月18日 | 思い出場話(懐かしの昭和編)
昨日の、「学芸会」の思い出の流れで中学時代の舞台について。

中学に入ると、クラスごとのお芝居の発表の場はなくなった。
私は、なんとしてもキレイな衣装を着て舞台に立ちたい一心で、
演劇部に入った。
デモンストレーションで、演劇部はバックステージもののオリジナルの脚本で
(まぁ、今考えると洋画のパクリだったと思う)
3年生が、ロングドレスを着た女優役を熱演していた。
大女優とその付き人の話で、付き人が大女優を陥れて役を奪うみたいな話しだった。
ついこのあいだまで小学生だった私にとって、
2年先輩たちがロングドレス姿で横文字の名前で呼び合うお芝居は
今の言葉で言うなら「超かっこいい~」であった。
しかし。
演劇部はもののみごとに年功序列制度であった。
文化祭の舞台に役者として立てるのは3年生のみであるということを
入部してから知った。
廊下で会えば、直立不動で挨拶しなくてはならないし、
敬語で話しをしないといけなかったし。
まぁ、いろいろあった。
このことについてはまた改めて。

で、どうしてもキレイな衣装で舞台に立ちたかった私は
クラブ活動で演劇クラブを選んだ。
部活動は放課後の自由参加。
クラブは、授業の一環で全員どこかに所属しなければならない。
演劇クラブは、実力主義の下克上のような場であった。

文化祭の演目が発表される。

「肉まんじゅう」
主役のホームレスの兄弟と街の住人が、
貴婦人にもらった肉まんじゅうをめぐって繰り広げる喜劇だそうだ。

貴婦人が肉まんじゅうを持っている時点でヘンやろっ。
どこの国の貴婦人じゃっ。
「……どんな話しやっ!」
落胆する私。

配役が発表された。
私は主役のホームレスの妹になった。
主役なのに全然うれしくない。
だって衣装は、破れたセーターともんぺ。
肉まんじゅうをくれる貴婦人だけがドレスを着られる。
またかよ。
またキレイな衣装とは無縁かい。

こうして、また私のキレイな衣装へのイバラの道が始まったのであった。

つづく。