招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

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夫、永眠いたしました

2008年08月30日 | 日常
8月29日 午後1時24分 夫は永眠いたしました。

私、娘、夫の母、芝居仲間の2人に見守られ逝きました。

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集中治療室

2008年08月24日 | 日常
みなさん、コメントのお返事できなくてごめんなさい。

更新も滞っていたのは、18日から23日午後まで
夫に付き添っていたからでした。
2度ほど数時間自宅に戻りましたが、
シャワーと仮眠が精一杯でした。

夫は、肺に水がたまり呼吸困難の発作がおき、
それが日一日とひどくなった。
自分で起き上がる体力もなくなり、
ポータブルトイレで用を足すのも、介助が必要になった。
完全看護の病院ではあるが、
私はできるかぎり側にいて介助した。
発作が起きると背中をさすり続けると少しはおさまるようなので、
背中をさすり続ける日が続いた。
5日間徹夜しても、なんとかなる自分の体力と気力に驚く。

諸々の治療や、検査の結果
呼吸困難の原因は、肺に転移した癌のせいではなく、
長年の治療で使ってきた様々な抗ガン剤の副作用で、
心臓機能が低下しているということが判り、
一般病棟での治療より、集中治療室での徹底治療のほうがいいという判断が出た。

昨日午後、集中治療室に入った。
昨年は、母が心臓の治療と手術のため別の病院の集中治療室にはいった。
なので、さほど私もうろたえてはいない。
本人も、これでらくに呼吸できて、自由に動けるようになれると
喜んでいる。
母は、カーテンでしきられた集中治療室だったが、
夫は個室の集中治療室にいれてもらった。
「意外と、居心地がいいぞ」と
酸素マスクの下から、かすれ声で言う夫。
ものすごい数の点滴の管と物々しい医療機械に囲まれ、
導尿の管をさげたままピースサインを出す夫。
やっぱり、私の夫はすごい奴だと思う。

心配していた、激減した白血球の数は回復しつつある。
心臓と肺の治療で体力が回復すれば、
またガン治療が待っている。

こうしている間にも、ガン細胞は増えているのだろうが、
夫も私も主治医も、絶対ギブアップはせず、
全ての可能性に賭けていこうというところで意見が一致している。

集中治療室は、家族の付き添いができないのが寂しいのだが、
その分私は身体を充分休めておこうと思う。

そんななか、夫の治療方針について娘と衝突し、
娘は身の回りのものを持って昨日家を飛び出した。
夫のところにも昨日は面会に行っていないらしく、
病院から「ご主人が、娘さんが来ないのを心配していますけど?」
と電話があった。

多分、頭を冷やしたら今日あたりは面会に行くはずだと思っている。
あえて、もう私からは娘にあれこれ連絡するのはやめた。

今は、夫のことに集中したいと思う。
そんなかんじの、私のこの1週間だった。

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携帯からの更新です

2008年08月19日 | 日常
夫の希望により、昨夜から病室に泊まりこみ。
発熱と下痢で、昨夜は夫は一睡もしていないけど、
時おり調子の良い時間帯にはふたりであれこれ話しをしていた。
静かな静かな時間が流れた。
さて、売店があいたら洗剤を買ってきて、
コインランドリーで洗濯だ。
久しぶりに身体をタオルで拭いたら、洗い物がいっぱいになった。

身体を拭いたり、爪を切ったり、
そんなことでもできるのはうれしい。
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小さな命

2008年08月16日 | 日常


これ、なんだかお判りになるだろうか?

生後4日目の仔猫である。
12日の深夜、娘が繁華街の片隅で
胎盤とへその緒がついたまま、産み捨てられていた仔猫を保護した。
たくさんの人だかりができていたそうだが、
誰も手を出す人はいなかったという。
娘と、もうひとりの見知らぬ女性とで保護した。
片っ端からふたりで獣医に電話をし、
すぐに診てくれるところを探してタクシーをとばした。
3匹のうち1匹は、足に障害が出そうで身体も小さいため
まだ病院に預けられたままだ。
元気になった2匹を14日の夜からわがやに連れて来た娘。

ちなみに娘は強度の猫の毛アレルギーがある。
うちで飼うことはできないので、里親を捜さなければならない。
いづれ手放すのだから、名前はつけないほうがいいと言うのに、
娘は「ジョバンニ」と「カンバネルラ」と名付けた。
入院中の子は、「ネネム」だという。
三匹とも女の子だ。


  授乳前にのけぞるジョバンニ。

娘は6時間おきの授乳と、おしっこの世話をひとりで頑張っている。



まだ目があいていないので、お世辞にも可愛いとは言い難い。
が、この生きようとする必死さは愛しい。


ぶっちゃけ、世話をしていない私には
どっちがジョバンニで、どっちがカムパネルラかは判別不能である。



で、どっちかの体重測定。
現在体重118グラム。

今日から2日間は、一緒に保護した女性がお世話を交替する。
うちのチワワのちとせに
ジョバンニとカムパネルラの世話を頼んだらどうかと娘に提案してみた。

久々の登場、うちのちとせ。



いただきものの桃の梱包材をかぶせたら、
全然抵抗もせずにつけてくれた。
意外にかぶり物好きなのか?

娘は、鼻でせせら笑いつつ、言った。
「こいつには任せられんわ」






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祈り

2008年08月14日 | 日常
今使っている抗ガン剤が、夫には合わなかったようで、
治療を中止した。

もう一度CT検査をし、今後の対策を考えることになった。
それまで、症状の緩和にモルヒネを使うことになった。
これまで、個室は贅沢だからいいと言っていた夫が、
個室に入りたいと言った。

以前はしょっちゅう絵文字入りの陽気なメールを送ってきた夫が、
「読むのも、返信するのもしんどいからメールはしないでくれ」
と言った。
病室に行くと、嘔吐していたので背中をさすろうとしたら断られた。
気を紛らそうとして、あれこれ話しかけたら
お前は喋りすぎだ。
どうしてこれくらいの沈黙に耐えられないのかと言われた。

私は、苦しむ夫を黙って見ていられるだけの腹がすわっていないのだ。
夫の前で泣かずにいようとすると、
何か喋るしか思いつかないのだ。
それをとがめられて、結局泣いた。
夫も言いすぎたと思ったのか、
それから自分から少しだけ私に話しかけた。

身体が辛くて仕方ない夫に気を遣わせていると思うと
そのことに耐えられなくなって、
私はバス時間を口実に病室から逃げた。
私の背中越しに
「ありがとうな。また明日な。」と言う声がした。

明日も行くよ。
明日は、ただ黙って側にいるよ。
ごめんね。
心の中で謝った。

夫の症状と体質にぴったり合う薬が早く見つかりますように。
夫の症状が少しでも和らぎますよう。
一日でも長く、穏やかで静かな楽しい日々を送れますよう。
祈るしか私にはできない。
何もできない。
何もできない自分が情けない。
弱い自分が歯がゆい。


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チョコラスク

2008年08月10日 | 日常
朝食も昼食も食べていないことに気がついたのは、
午後2時過ぎのバスターミナルだった。

夫は、カテーテルから栄養をいれ食事はわずかな果物と、
飲み物しかとれない。
母も骨折のほうは順調に回復しているのだが、
コルセットで胸やけして食欲がない。
そんな2人を見舞っていたら、自分まで食欲がなくなっている。

娘は、先週から仕事を始めた。
まだ状態は本調子ではないが、自らバレエの恩師に電話し、
講師として使ってもらえないか頼んだのだ。
丁度夏休みの特別レッスン期間で、
コンクールに参加する子どもたちの指導もある。
慣れない仕事で心身ともに疲れている娘のサポートもしてやりたい。

なんだかんだと家のことと、仕事をしていると、
ついつい自分の食事がおろそかになりがちだ。
娘とは時間帯が違うため、三食ともひとりの日が続いている。

いかん、いかん。
あわてて、パン屋に飛び込む。
パンを買おうと思ったが、レジの横にあったラスクに手が伸びた。
私はラスクが好きだ。
しかもこれ、胡桃とレーズンの入ったパウンドケーキをラスクにしたものだ。
絶対うまい。

バス停のベンチにへたり込み、
ラスクの封をきる。
さくっとして、甘くて、ほっとする味だ。
ほっとしたら、なぜか泣きたくなった。
ラスクをかじりながら、
声をたてずにほろほろと泣いた。

ラスクをかじりながら、大粒の涙をこぼす不審な女の顔を、
幼稚園児くらいの女の子が不思議そうにのぞきこむ。

何をやっているのかと、自分で可笑しくなって、
今度はぷっと吹き出した。
その時、携帯に友人からメールが入った。
「pecoちゃん、身体大事にするんだよ」

ラスクを食べ終えた私は、少しだけ元気になって、
やってきたバスに乗り込んだ。



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今ほしいもの

2008年08月07日 | 日常
今ほしいものがあるとしたら、
『夫のことは聞かないで』とか
『私に話しかけないで』などと書かれたバッジとかTシャツ。

先日、とある公演を観に行った際も、
会う人会う人、みなさん
「ご主人、いかが?」
「入院されたと伺ったんだけど、どうなさったの?」
と、心配してくださる。
ありがたいことだと思う。
ありがたいことだと思うが、しかし、
今の私は夫の容態を説明するのが正直しんどい。

さらっと、「ええ、また治療なんですよ」とか
「ええ、ぼちぼちですよ」と流して応えればいいのだろうが、
それがまたしんどい。

みなさん、善意で容態を聞いてくれているというのは百も承知だ。
でも、夫の今現在の詳しい容態を聞いて、
どうしようと言うのだとも思う。

腹水が、抜いても抜いてもたまって、
お腹がぱんぱんに腫れているとか、
食欲がなく、固形物をほとんどとれないでいることとか、
腹腔内のガン細胞が、どんどん大きくなって
内臓を圧迫し、痛み止めなしではつらいこととか、
抗ガン剤の副作用で下痢が続いていることとか、
それをそのまま伝えたら、
聞いた人はどうしようと言うのだ。

特効薬をぽんと出してくれるのか?
名医を紹介してくれるのか?
夫の痛みや苦しみを代わってくれるのか?
入院費を肩代わりしてくれるのか?

ほんと、小一時間ほど問い詰めたい。

相談したい人や、愚痴りたい人にはすでに
いろんなことを私から伝えている。
ごく親しい人たちは、みなさりげなくしていてくれる。
そして、自分にできることを具体的に私に伝え、
あれこれと支えてくれているのだ。

挨拶の延長で夫の病状を聞いてくるような人と
夫のことについてあれこれ話しをしたくないというのが本音だ。

何人もの人に同じことを説明し、
そのたびに重たい気持ちを再確認せねばならないのがイヤでしようがない。

人の気持ちの分かるひとは、
ただ「おだいじにね」とだけ伝えてくれる。
「pecoちゃんが倒れないようにね」
「○○のことなら、やれるから遠慮しないでね」
と、言ってくれるのだ。

もしこれから、病人を抱える人に会うことがあったら、
絶対にこちらから詳しい病状を聞いたりしない。
つくづくそう思う。


というわけで、立ち話のお天気の話しのノリで
病状について聞いてくる人除けのバッジかTシャツがほしい。
ものすごく。
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夫、再入院します

2008年08月01日 | 日常
夫の体調が悪くなったため、
通院治療ではなく入院治療となりました。

4日(月)から入院します。

今まで使ったことのない薬を試してみることになりました。
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