招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

10回目の月命日

2009年06月29日 | 日常
夫の10回目の月命日。

もう10ヶ月なのか、まだ10ヶ月なのか。

いないことにはまだ慣れない。

なぜ私はおいていかれたのかと思う。
逢いたい。
なんでもない話しをしたい。
ご飯を一緒に食べたい。
お酒を一緒に飲みたい。
頭を撫でてもらいたい。
抱きしめてもらいたい。
抱きしめてあげたい。
ただ、そこにいるだけでもいい。

一緒にいた時間をもっともっと大切にしておけば良かった。
普通の当たり前の幸せがいつまでも続くと思っていた。
なんでそのとき気がつかなかったんだろう。




叱ってくれる人

2009年06月28日 | 日常
おそるおそる人前に着て行ったノースリーブは、思いのほか好評だった…。

「かわいい」「エロい」など、さまざまな表現の評価を受けたが、
否定的な感想は聞こえてこなかったので、
今年の夏はがんがんノースリーブで行こうと決意をしたのだった。


さて、タイトルの叱ってくれる人だが、
私の年齢になると、意見したり叱ったりしてくれる人は
残念ながら激減する。
今夜は、その中で数少ない私を叱ってくれる方と
お会いして飲む機会に恵まれた。
10数年前から夫、娘、家族ぐるみでお付き合いのある
私にとってとても大切な方だ。

いかに私がめんどうなことから逃げているか、
自分がしなければいけないことをあえてスルーしているかについて、
こんこんと諭された。
そして、私が否定的になっている娘と、
いかにそっくりかということも指摘された。
そっくりだから反発するのだということも、
うすうす分かってはいたが、その方に言われると納得できた。

そして、「これから恋も積極的にしなさい!」と
命令形で言われてしまった。

恋に関しては、縁とかタイミングとか世間体とかもあるので
今はなんとも言えないが、
とりあえずめんどうなことから逃げるのはやめようと決心した夜だった。

こういう縁を繋いでいってくれた夫に改めて感謝した。




ノースリーブ

2009年06月26日 | 日常
夫は生前、私にノースリーブ禁止令を出していた。

暑いのに、ふっとい私の二の腕を見せられたら
より暑苦しくなるからというのが理由だった。

禁止令を出した当の本人がいなくなったのと、
少しだけ二の腕が細くなったので
禁止令を無視することにした。

今年の夏は、ノースリーブを着たおしてやるつもりだ。

今までインナーとしてしか来ていなかったお気に入りの
枇杷色のランニング型のシルクTシャツを試しに今日は家の中で着用。

明日は、めっちゃデコルテゾーンのあいた
黒のノースリーブを外出時に着用予定だ。


夫が亡くなって、不自由なことや困ったことや悲しいことはたくさんあるが
好きな服を、好きなときに、好きなように着られることだけは
いいことかもしれない。



びっくりしたこと

2009年06月25日 | 日常
一昨日は、撮影の仕事だった。
撮影スタッフのなかで、十数年来の知り合いがいた。
フリーのスタッフで、
何度も一緒に仕事をしていて、その仕事ぶりのかっこよさを
よく夫とともに感心していたものだった。

奇抜な髪型とファッションで一見軽そうに見えるものの、
どんな現場でも冷静に対応し、
どんな過酷な状況でもいつもポーカーフェイスでやすやすとこなす。
ムリと思える注文ほど楽しそうに応えている。
すっとその場にとけこむ自然体。

夫と一緒に飲み屋で2度ほどばったり逢ったことがあるが、
とおりいっぺんの挨拶ですませていた。

彼とちょっとしゃべってみようと思い、
思い切って食事休憩の時に隣に座り話しかけてみた。

思ったとおり、超魅力的な人物だった。
夫も生前「彼はイイ男だ」と断言していた。

思いがけず、共通の話題もたくさんあり、
会話もはずんだ。
とりあえず彼の年齢を聞いてみた。
見た目だとほんとに年齢不詳だ。
もっと言うと、国籍さえ不詳に見える。金髪だし。
でも十数年前から、現場で「使えるスタッフ」として存在しているので、
私とせいぜい10歳前後下くらいだと予想していた。

年を聞いて驚いた。
34歳だった。
え~っ!
19の頃から業界でフリーで仕事をしていたのだそうだ。
それであの落ち着きっぷりは納得。

海外での仕事の経験もたくさんあり、
面白そうな話をいっぱい持っている。
地元の美味しそうな店情報も豊富だった。

今度ご飯でも食べに行こうか?と、
連絡先を聞こうと思ったのだが、
あまりの年齢差に私のほうがちょっと引いてしまった。
惜しかったな。

今度現場で一緒になることがあったら、
そのとき考えよう。




次兄、一周忌

2009年06月21日 | 日常
昨日は、次兄の一周忌だった。

身内だけのひっそりしたものだった。

長男坊には、半年前に女の子が生まれた。
子供のことをうれしそうに話す長男坊の横顔は
次兄にそっくりだ。
初孫の顔を見られなかった次兄。
もう少しがんばれなかったかなぁと、思う。

次兄がいつも心配していた次男坊は、
ようやく仕事が決まり一人暮らしを始めたそうだ。
しかし、今回は寝坊して遅刻。
こういうところは次兄に良く似ている。

自慢の三男坊は、大きな会社で仕事も頑張っている。
気配りが抜群で、空手、サッカー、スポーツ万能のイケ面だ。
彼女もいるらしい。
彼が一番次兄に似ていると思う。


法要と食事会が終わったあと、
義姉に家まで送ってもらい、しばし未亡人談義に花が咲いた。

義姉も頑張っている。
私も頑張らないとね。

次兄と、私の夫は、
あの世で一緒に飲んだりしているんだろうか。





何ゆえ私なのか?

2009年06月19日 | 日常
昨日の、駅のバスターミナルでのできごと。

仕事の移動のため、1時間に2本しかないバスを待っていた。
小心者の私は、バス到着時間より10数分前に着いていた。

そこへ、笑顔で近づいてくる明らかにアジア系旅行者とわかる中年男性。
道を聞きたいんだな?と思い、
どうぞ、私でよければ的な微笑みを返す私。
すると。

「エクスキューズミー」

おっと、英語だ。
やばい。
が、アジア系の英語なので意外に言っていることはわかる。

○○町の☆☆ホテルに行くには、
どの番号のバス停に行けばいいのかと聞いている。

今いるのは、駅の西口である。
とりあえず東口に行くほうがいい。

さて、それを伝えようとしてはたと困った。
東、イースト。
それはわかる。
が、東口って英語でなんて言うのかわからない。

ディス、プレイス、ウエスト。
オーケー?

片言にもほどがあるだろうという私の英語能力。

とりあえず西口に行けば、バス案内所があるから、
そこで聞けば教えてもらえるということを伝えられない。
せめて、何番のバス停か覚えていれば、
番号を言えばいいのだが、いちいちバス停番号も覚えていない。

だめもとでゼスチャーと表情で勢いのある日本語で言ってみるが、
当然相手はきょとん顔だ。

ああ、絶体絶命。

周囲の人はみな、見てみぬふりを決め込んでいる。
なぜ、彼は私に聞いたのか。
英語がしゃべれそうな顔をしていたのか、
それとも話しかけやすそうなおばちゃんだったからなのかはわからない。
彼に選ばれたことを、ほんの少し呪ってみたりする。

いかん、いかん。
もし、自分が彼の立場だったらと思うとなんとかしてあげたい。

そのとき私に思いついた単語は、
ルー大柴の「トゥギャザーしようぜ」のみだった。

「トゥギャザー。レッツゴー。」

彼は、
「え、いいんですか?」という顔をしたあと、
にっこりうなづいた。

私が乗ろうとしてしている1時間に2本しかないバス。
もうじきくるバスに乗り遅れると、
確実に仕事に遅刻するのだが、なんとかなるだろうと思い、
西口から東口へ彼を案内する。
大荷物をひっぱる彼は足が遅い。
早足で駅の中を移動する私の後を必死で着いてくる。

東口につき、彼が行きたい町を通るバス路線の停車場所を指差す。
本当ならちゃんと彼がバスに乗るところまで見届けたかったが、
それをしていたら私は仕事に遅れる。

「バ~イ」
と手を振った。
何度も「サンキュー」と繰り返す彼。
私はきびすを返して西口に戻った。


中高時代、たしか私は英語の成績は良かったはずである。
なんで、道案内ぐらいできないのだろうかと、
情けなかった。
単語すらなんにも出てこないのだ。

夫は、台湾と中国との合作ドラマに出演した際、
スタッフやキャストたちと、
片言の英語と日本語と、中国語辞書を片手にコミュニケーションを
やすやすととっていた。
今思うとすごい。

芝居をやっているんだから、
表情とかジェスチャーで伝えることだってできるはずなのに、
それすらできなかった。

英語しゃべれる人はすごい。
コミュニケーション能力の高い人はすごい。

かといって、英会話教室に行くかといえば行かないんだけどさ。



おひとりさまの素敵な誕生日のすごし方

2009年06月16日 | 日常
ハッピーバースデイ、自分♪

ま、大台へのカウントダウンが始まったわけで、
そろそろめでたくもないのかもしれないが、
とりあえず健康にこの日を迎えられたことに感謝。

昨年は、前日に夫が日帰りバス旅行に連れて行ってくれた。
善光寺参りと、さくらんぼ狩り、小布施散策。
バカ高い佐藤錦をノリで買い、小布施で栗ソフトを半分わけして食べ、
栗ペーストを買った。
善光寺では病気平癒のお札をもらい、
来年の御開帳にまた来ようと約束した。
病気平癒のお札は残念ながら効かなかったので、
今年の御開帳には行けない。

結婚前もいれると、29回の誕生日を夫に祝ってもらってきた。
今年からは、自分で祝わないとね。
ということで、おひとりさまで素敵に誕生日を過ごすことにした。

一年半に一度の割合で、とてもおいしい仕事をまわしてくれる
ありがたいお得意さまがいる。
通常の4倍くらいの料金を即金でくださる。
そのお仕事がたまたま今日入った。

で、それをなかったことにして私なりの豪遊をした。

美容院でシャンプーカットだけの予定を、
プラス3500円でトリートメントをした。
艶々のさらさらになった。

デパートでアクセサリーが30パーセントオフになっていたので、
先日買ったデコルテゾーンの広いカットソーに合う
ネックレスを買う。
われながら、いい感じにセクシーな気がする。

本屋で、めったに買わないファッション雑誌と、
文庫本「ひとり時間」のススメと、
エッセイコミック強気の小心者ちゃん②を大人買い。

デパ地下で半額になった豚の角煮、大根の煮物、オクラと湯葉のサラダを買う。
今日は冷酒だな。

さすがにケーキは、省略。

昨日は、携帯を機種変更した。
なんか、ぱ~っとした気分になりたかったので、
今までの私だったら絶対選ばないようなピンクのハート模様だ。
また使い方に慣れていないが、一応これも自分プレゼント。

とにかく自分をラクにしてあげること、
自分を甘やかすんだよと助言してくれた人に従ってみた。


お祝いメールが5件。
プレゼントの宅配便がひとつ。

おひとりさまの誕生日、私は結構幸せだ。

あとは、夢に夫でも出てきて頭のひとつも撫でてくれたら最高だ。
うむ、夫のことだから
今のずぼらで浪費家な私の頭をこずくかもしれない。
それでもいいや。






肉食系女子

2009年06月12日 | 日常
なんだかやる気が出ないし、
とにかく人と争ったり、競ったりしたくない。
以前だったら腹が立つようなことも、
腹が立つというよりは哀しくなるだけだ。

何かあっても、とりあえず謝ってことを荒立てないようにしている。

はて、どうしたものか。
と、考えていたらひとつ思い当たることがあった。

最近ほとんど肉を食べていない。
魚と大豆たんぱくと野菜がほとんどだ。
たま~に、鶏肉。
思い出したように少量の豚肉。
牛肉はほとんど食べていない。
おかげで肉体的な健康を維持し、
スタイルも周囲の人によくなったねといわれる。
肌の調子もなんとなくいい。

数年前、娘が競争社会真っ只中で荒波にもまれているとき、
師と仰ぐ方から言われたのは

「肉よ、肉。とにかく肉を食べなさい。
 へこんだとき、へこたれそうなとき、あえて肉を食べるの。
 闘争心を燃やして生き抜くためには肉なのよ。
 つらいときは、ステーキに赤ワインなの。」

だったそうだ。
へこたれそうなときにステーキを食べ、赤ワインを飲める時点で、
闘争には勝てそうだが、
なるほどなと思うところはある。

野菜とか豆腐とか少しの魚だけを食べていると、
な~んか弱気になる。

あ、いいですよ、べつに。
すみません、ごめんなさい。
申し訳ない。

なんかそんな気分になりがちだ。

肉かぁ……。
今月末に、たくさんの人と逢う機会がある。
そのときには、今の体型とお肌の状態でいたいので、
ステーキや焼肉はその行事が終わってからにしようかな。


臨場

2009年06月10日 | テレビドラマ・映画
唯一、今私が楽しみにしているのが、
水曜夜のドラマ「臨場」だ。

な~んで今夜はないんよっ。
サッカーなんか放送してんじゃないよっ。

「臨場」の内野さんがあまりにかっこよくて。
ちなみに携帯の待ちうけは「臨場」の内野さん。
着ボイス「根こそぎ拾ってやる。根こそぎな」と
「俺のと違うな~」もダウンロードした。
ちなみにメールの着信音にしてみた。

臨場の内野さんがかっこよくて、
レンタルショップで思わず「ゴンゾー」全巻借りた。
ドラマ的にはゴンゾーの方が面白いが、
内野さん的には臨場が素敵だと思う。

松下由樹演じる部下の小坂留美になりたい。
もうこの際、松金よね子演じるお掃除のおばさんでもいい。
あ、むしろお掃除のおばさんのほうが、
内野さんをマッサージしていたりするからいいかも。

毎回、マンションの部屋で
花やベランダ菜園の野菜に話しかけるシーンが
お約束であるのだが、
それがまた見ていてとろっとろっになるのだ。


ああ、来週まで待ちきれないっ。

てか、これ終わったら何を楽しみにしよう……。

パソコンは治ったけど

2009年06月08日 | 日常
どうせパソコン修理をするのは、
秋葉原とかにいそうなオタクっぽいあんちゃんなんだろうと
たかをくくっていたら、
びっくりするほどさわやかな好青年がやってきた。

私のおぼつかない説明をにこやかに聞き、
要点をつかみ、理解してくれた。
当日中に、部品交換、修理、メンテナンスにかかる見積もりの電話があった。
要するにハードディスクがだめになっていたので、
交換し、データを読み取り修復し、新品に移行せねばならないらしい。

部品代と、作業費、出張費で56,700円だと言う。

高っ!

けど、今の私にはできない。
背に腹は変えられない。
けど、高っ!

で、本日さわやかお兄さんが笑顔で届けてくれた。
ものすご、さくさく動く。
容量が足りなかったところも、なんかわかんないけど広がった。
ウィルスソフトが期限切れで、
無防備状態だったのも、NTTに電話してちょいちょいと
良きにはからってくれた。
本来は、ひかりに入っているから、
値段の高いカスペルスキーとかいれる必要なかったらしいのを、
夫が何を思ったのかいれていたようだ。
それもあってやたら重たかったらしい。


夫はすべてにおいて完璧!と思っていたが、
どうやらそうでもなかったらしい。

んで、本当はリビング用のパソコンだけの修理に来ていたのを、
おまけで事務所用のパソコンの不具合も治してもらった。
私の初歩的な疑問にも、丁寧に答え説明してくれた。


これでパソコンがらみのストレスはなくなった。
お金で解決するならそれに越したことはない。

金は天下の回り物だいっと強がってみたりする。


パソコンを預けている間に、何かうれしいメールでも届いていないかと、
わくわくとメールチェックしたが、
しょ~もないお知らせメールと、
仕事がらみの値切りのお願いメールと、
仕事がらみのお詫びメールの3通だけだった。

寂しい。
めっちゃ寂しい。






パソコン不調

2009年06月04日 | 日常
私の不調がうつったのか、パソコンも不調になった。

夫が生きていたときは、パソコン管理やメンテナンス、
ソフトの更新とか、全部夫がしていた。

亡くなって、私の周囲の人たちに何度か助けてもらいつつ、
ごまかしごまかし使っていた私専用のリビングのパソコンだったが
さすがに買って5年ともなると、
一度きちんとメンテナンスしないときつそうだ。

頼めば誰かやってくれるかもしれないが、
この際プロにやってもらうことにした。
土曜日に預けて、見積もりをもらう。

簡単な修理ですむなら、月曜日には戻ってくるそうだ。
部品の交換とかになると数日かかるとのこと。

出張パソコン講習もしてくれるとのことなので、
修理がすんだら何度か家に来てもらって、
もう少し自在に使いこなせるように習おうかとも思っている。
習いに行くほうが安いようだが、
わざわざ出かけるのは億劫だし、
実際使っている自分のパソコンで習ったほうが分かりやすそうだ。

新しいパソコンを買うことも少し視野にいれている。
先日喪服を新調したし、
一周忌にもお金がかかり、物いりが続くが
「かかるものはかかるんだ」
と、よく夫が言っていたことを思い出す。

快適な環境は積極的に作らないと。

それにしても、パソコン預けるのはちょっと恥ずかしい。
あの人とのあんなメールやこんなメール、
あの子とのこっぱずかしいやりとりの数々、
あんなサイトやこんなサイトへのアクセスの履歴、
おバカな写真とか、幼稚な文章とかも全部丸見えじゃないのか?

初心者なんでわからないのだけど、
パソコンメンテナンスをする業者は、
そういうの見たりしないのだろうか?

修理の横にぴったりつきそって、
「あ、そこ開いちゃだめ!」とか
「あ、そこ見ないで!」とか言いたい。

……どんだけ、恥ずかしい使い方してるんじゃ、自分。

普通にパソコンを業者に預ける人たちはどうしているのだろう?
詳しい方いたら、教えて下さいな。


買い物

2009年06月03日 | 日常
憂さ晴らしに服を買おうとデパートに行ったのだが、
何を買ったかというと夏用の喪服。

ほんとは、明るい色のワンピースとか
てれっとした女らしいスカートを買うつもりだった。

フォーマルウェアの売り場を通りかかったとき、
「そういえば、今月は次兄の一周忌。
 8月は夫の一周忌。これからもずっと夏場に法事があるから、
 今持ってる喪服だと暑いなぁ」
と、思った。
しかも、喪服はサイズを大きめにしたほうが
動きやすいとすすめられて何年も前に買った13号サイズ。
今はぶっかぶかだ。

ということで、夏用喪服を衝動買い。

「サイズは余裕を見たほうがいいですよ」
と、店員さんが持ってきたのは9号サイズだった。

着心地もいいし、涼しい。

値段は意外と高かった。

ということで、明るい色のワンピースとか
てれっとした女らしいスカートはバーゲンシーズンまで
お預けにした。

喪服の衝動買いは、全然憂さ晴らしにはならなかった。

「うんと、自分を甘やかせばいいよ」
「甘えられる相手を探して、思い切って甘えればいいよ」

そうアドバイスしてくれた人がいたが、
それもなかなか難しい。