招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

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お仕事

2010年06月01日 | 仕事
仕事に関して、私は芸術家ではなく職人だと思っている。

だから仕事を選ばないし、
「え?」と思う内容だったり、
あきらかに違うなぁと思っても
私自身の意見を求められない場合は
先方の言ったとおりしてきた。

もちろん、そのなかでいいもの、
クオリティーの高いものにするために
提案はするが
先方がやりたいことに沿わしたラインでする。

原稿をなおしてくれと言われればするが、
言われないのになおしたりはしない。

おかしな文章でも、文法的にヘンでも、
読み方でおかしくないように読むことはできる。

そのへんは阿吽の呼吸で、
口だししていいか悪いかをよんで仕事をしてきた。


今手元にある原稿は、
あきらかに文章がおかしい。
おそらく、プロのライターが書いたものではなく、
文章の素人が書いたものだと思う。
これを聞く人も内々の限られた人たちのようだ。

そうなると、私が文章をなおしたり、
提案するのは差し出がましいことだと思う。

が、どう考えてもこの文章はおかしい。
多分、収録中私はものすごく抵抗感があるだろう。
しかし、自分のために自分の都合で
文章に口だしするのはいかんだろという自制心がある。

悩む。

公共の電波にのったり、
長く残るものではない。

それなら、先方が満足するために
黙ってこのままやるのがいいんだろうなぁと理屈では分かる。

うむ~。

これだけ、下読み段階で悩むのは久しぶりだ。




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やった~!

2010年05月22日 | 仕事
願えば叶う。

仕事に関しては、こんなことをしたいとか
こんな人に会いたいとか願い続けていると、
ほぼ叶ってきたように思う。

先日、来年早々の仕事の依頼がもうあった(鬼、大笑いだ)。
台本はこれから作るそうだが
企画として、とある芸人さんと私が
かけあいで進行する部分を作るとのこと。

その方は、亡夫も私も大好きで
でも残念ながら生の舞台を観たことがなかった方だ。

お会いできるだけでも光栄なのだが
仕事でご一緒できると聞いて思わずガッツポーズをした。

めっちゃ、うれしい。
ああ、この仕事をしてきて良かったと思う。
でも、ファンすぎて上滑りしてしまいそうな気もする。
どきどきする。


こんな企画を考えてくださったプロデューサーと作家さんに感謝して
期待に応えられる自分でいようと思う。


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自分で自分を褒める

2010年04月05日 | 仕事
5月3~5日の3日間にびっちり仕事が入った。
しかも、苦手ジャンルの仕事。
そして、ギャラもあまりよろしくない。
断ろうと思えば断れる。

が、オファーしてくれた方が
困っている様子にちょっと心が揺れた。
苦手意識があるので、
私でいいんですか?と何度か念を押したら
「いや、むしろ、pecoちゃんにぴったりなんだ」と、
多分、連休にスケジュールがら空きの同業者がいなくて
電話してきたであろう方は
その必死さをお世辞のオブラートに包んで口説く、口説く。

最近苦手ジャンルの仕事が良くはいる。
これは、あえてそこに挑戦しろという
天からの啓示?みたいにも思える。

今までしなかったこと、避けてきたことに
あえて挑戦することで、
もしかしたら新たな展開があるかなとも思える。

ゴールデンウィーク、どうしようかなぁと思っていた矢先だった。
6月に、東京へ遊びに行く予定があるので、
近場で友人と適当に・・・・・とか
ひきこもって、おうちで映画とお酒ざんまい・・・・・とか
まぁ、あんまりお金を使わない方向でと考えてはいた。

じゃあ、ギャラはイマイチでも、
新しい挑戦をしたほうがいいかと判断。
口説かれることにした。

偉いぞ自分!と、自分で自分を褒めてやろうと思う。


あと、先週の土曜の夜、
多分寸借詐欺の被害にあった。
被害額は千円。
話しを聞いている途中で、
絶対この人はウソをついてるなぁという確信があった。
だから、正確に言うと被害とはいえないかもしれない。

話しのタネと、ブログネタを千円で買ったと思っている。

けど、千円あればレディースデイに映画が観られるし、
TSUTAYAで5本レンタルできる。
美味しいランチも食べられるし、
雑誌を2冊は買える。
文庫本も薄いのなら2冊買えるな。
飲み屋で、お酒も2杯くらい飲める。
ああ、こんなふに書き出すと千円が惜しくなってきた。

が、寸借詐欺に遭う経験は
なかなかしたくてもできない。
うむ、したくはないか。
けど、まぁ、なんていうか
面白い経験ではあった。
面白い経験ではあったといえる自分をまた褒めてやろうと思う。

とにかく、この話しは明日詳しく!



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バレンタイン前日にしていること

2010年02月13日 | 仕事
明日はバレンタインだが、
日曜日のため仕事先への義理チョコの必要がない。
ありがたい。

が。
先日、遠く離れた人に贈る「感謝チョコ」をいくつか
期日指定で発送手続きをしたのだが
平日なら期日指定料金200円のところ、
日曜日のため割り増しで400円だった・・・。

バレンタインデイが日曜日というのは、
微妙なところである。

で、世の中の多くの女性たちが
手作りチョコや心のこもったカードなんかの準備をしているであろう
前日の夜、私は何をやっているかというと・・・
月曜日に入っている仕事の原稿の下読みだ。

これまで数々のキャラクターをこなしてきた。
妖精から魔法使いのおばあさん、
小動物、魚、赤ちゃんにきゃぴきゃぴの女の子、
物まねでエドはるみとか、岸田今日子とか、
ほんとに七色の声でこなしてきた。
少年の役もやった。

そんな私でもやったことのない仕事がきた。

それは・・・・おじいちゃん。
子供向けの教育DVDで、
おじいちゃんのキャラクターアニメの声。

亡夫がいたら、絶対に亡夫に来る仕事だ。

pecoさんなら出来るでしょう!と言われて
おだてに乗って安請け合いしてしまった。

そしてちょっぴり後悔している。

一瞬だけならいいが、結構たくさんの分量があり、
なおかつ内容が固い。
それをむりくりひねり出すおじいちゃんキャラ声で読むのは
油断すると途中で声が戻りそうになる。
それとか、違うキャラ声になりそうになる。

しかも、気がついたら亡夫そっくりの読み方になってるし。
乗り移ったかとさっき一瞬思った。

収録のときも、乗り移ってくれると助かる。
遺影の前にバレンタインチョコを供えつつ思う。

さ、下読み、下読み。
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売り込み下手

2010年02月04日 | 仕事
仕事で、自分の売り込み用のプロフィールが必要になった。

以前、亡夫が作ってくれてあったものに、
少し足してメール添付した。

これまでの仕事内容を羅列するだけではなく、
もっと「あたしって、こういうのが得意で、こういうこともできるんですっ」的な
内容にしたほうがいいのは分かるのだが、
どうしてもこっぱずかしくてできない。

これまでしてきた仕事の羅列をみて、
先方が判断してくれればいいやと思ってしまう。

仕事だけでなく、プライベートでも
売り込みが苦手だ。
演劇関係で、マスコミやスポンサーに向けて
こんなに私達はすごいことやってるんですよ的な文章が書けない。

慎ましいと言えば慎ましいのだが、
必要なときはがんがん売り込んだほうがいいと
いろんな方たちからアドバイスを受ける。

言葉や文章で表現したら、それを絶対に裏切られない。
その責任の重さを考えると、
自信をもって売り込めないのだ。
ある意味卑怯者、小心者だ。
今日送ったプロフィールで、仕事が決まるかどうかは微妙・・・・。


今日から、BS日テレで毎週木曜25回連続で
亡夫が出演したドラマがオンエアされる。
同じく売り込み下手だった亡夫の、
最後の大きな仕事だ。
脇役とはいえ、ヒロインに絡む大事な役である。


オンエアを観ることなく亡くなった夫。
かわりにきちんと観届けようと思う。
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ひとりうちあげ

2010年01月23日 | 仕事
無事、大きな仕事を終えた。

黒の中振り袖も着られたし、
可愛い子役ちゃんとのコミュニケショーンもとれた。
お客様の反応も上々だったと思う。
気むずかしいと噂の芸術監督もご機嫌さんだったし、
構成作家もダメ出しはなし!とおっしゃった。
クライアントであるホールの方々もにこにこだった。

今日の仕事に、舞台監督で入っていた方が、
昨年私が出演した舞台を見てくれていて、
作品と私との両方を、とても褒めてくださった。
嬉しかった。
私が芝居を始めた頃から見て下さっている方なので
その評価は私にとって大きい。

いろんな意味で肩の荷がひとつ降りた。

ということで、先日のギフト解体セールで買ったビールを
ひとりで飲んだ。

夫がいなくても、
なんとかかんとかやっていけている。
えらい、えらいと自分をほめる。

明日は、月に1度と決めた、
とあるボランティア活動に行ってくる。
これについては、もう少し軌道に乗ってから
書くことにする。

来週は、自分へのご褒美に
パールのピアスを買う予定だ。

もらったら使う。
使ったら、きっとまたもどってくる。

めんどくさいことも、
楽しいことも
腹が立つことも
嬉しいことも
これからきっとまだまだてんこもりだ。
とりあえず、体力つけて頑張るぞ。





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今日の仕事

2009年10月21日 | 仕事
……CMで、モナリザの声の吹き替え。

ひとことだけなんだけどさ。
ディレクターの指示で、
甘い声、低い声、つぶやき声、ちょっとおふざけ声、
何種類か録った。
どれがオンエアされるかは分からない。
クライアント次第だろう。

あと、「う~~~ん」て、うっとりと囁く。
「~~~」のビブラートのとこがポイント。

だいたい、誰もモナリザの声なんて聞いたことないし。
イメージしたことのある人もそうそういないと思う。

頑張ったぞ、私。エライ、エライ

また、芸の幅を広げたぞ。

明日も、明後日も久々に行くスタジオの仕事が入っている。
頑張って働いたら、週末はオシャレして関西観劇旅行だ!


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亀の甲より年の功

2009年04月16日 | 仕事
地元を舞台にした映画に、ほんの少しだけ関わっている。

明日は、ワンシーンにちょこっと出演する。
役名は「中年女性」…。
………そのまんまやないか~い。

一応、主人公のふたりと絡む。
少し台詞がある。

これまで、全国放送のテレビドラマで
ほんの少し台詞をもらって出演したことは何度かあるが、
映画ではほぼ初めてだ。
これまで不作法な仲居さん役でひと言二言の台詞とか、
噂話しをする声だけの出演とか、
台詞のないエキストラとしての参加はあったが、
今回のように台詞のやりとりがあるのは初めて。

でも、衣裳は自前だし、ヘアメイクもつかない。

台詞は覚えた。
衣裳の用意もした。
メイクのノリがいいように、
パックとマッサージもしておいた。
あとは何をしていいか分からない。

監督は、この作品がメジャーデビューというなんと26歳。
下手すりゃ息子の年代だ。
脚本家は30代。
主人公のふたりは18歳だ。
プロデューサーですら私より一つ年下だった。
現場で私より年上は、多分撮影監督だけかもしれない。

おばちゃん、肩身せまっ。

ま、亀の甲より年の功でいい仕事してくるぜっ。

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効果はあるのか?

2009年04月15日 | 仕事
本日のお仕事のコメント内容。

「心ないお客様にお知らせいたします。
 万引きは犯罪です。おやめください。」


ええっ~~~?!

ナレーションの仕事をはじめて25年。
こんな内容の収録は初めてである。

それにしても、この私のアナウンスで
「はっ!」となって万引きをやめる人は本当にいるのかっ?!

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大物俳優?

2008年06月11日 | 仕事
昨日、退院後初仕事のローカルCMの撮影に行ってきた夫。
なんとか無事に仕事を終えることができた。
それもこれも、この私が付き添ったおかげである。

………そんなこたぁない。

優秀なスタッフと、本人のやる気のたまものだと思う。

いつもは、お互いの撮影の仕事の時は、
あまり現場に顔を出さない。
下手に顔を出すと、あれこれ余計なことを言って、
邪魔をしそうなのであえて干渉しないようにしているのだ。
それでも昨日は、久々の仕事ということもあり、
「付いていこうか?」と、聞いたら珍しく断らなかったのだ。

ということで、私は動きやすい服装をし
衣裳や靴、数種類用意したメガネなどの大荷物を手にして、
夫の後ろに付き添った。
その姿はどこから見ても
「大物俳優に影のようにつきそう付き人」である。
夫は、15キロ痩せた身体をごまかすこともあり、
私服は明るく派手なものということで
派手な縦縞のシャツに、オレンジ色のジーンズを穿いている。
でも頭は坊主。
鬘がかぶりやすいようにと、坊主にしている
マツケンやエビさまみたいだろ?などと言う夫。
う~ん、それはムリっ。

局のロビーでスタッフと待ち合わせをしたのだが、
いったいどこのスターさんか?という雰囲気を醸し出す夫。

名古屋のモデル事務所から来た相手役のお嬢さんは、
黒木メイサ似の可愛らしい方なのだが、
付き人どころかマネージャーもつけず、
ひとりでやってきた。

今回夫は、「伊武雅刀っぽく」と言われている。
たしかに、坊主頭にスーツを着るとなんかそんな感じになる。
エセ伊武雅刀は、撮影の合間椅子に座り、
私がお茶場から持ってきた紙コップのお茶をうけとる。
撮影が開始されると、その紙コップを私に渡す。
おいおい、そんなもの自分で処理したらどうなんだ?
あんた、何様?と、心でなじりつつも、
ここは私も付き人役に徹してみたりもする。

撮影スタッフは、みんな20年来の知り合いなので、
私達のことはよく分かってるいるのだが、
相手役のモデルさんとエキストラの人は、
おそらくすっかり私を付き人と思っているようだ。

多分「誰?誰なんだあのおっさんは?」
と、思っていたに違いない。

仕事っぷりは、私が言うのもなんだが、
なかなかのものだった。
ディレクターの要求どおり、
何パターンもの芝居をどんどんこなしていた。
とても、この間までベッドの上でへばっていた人とは思えなかった。


『無名の大物俳優』私は、夫をそう名付けた。
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うぬぼれ屋

2008年06月01日 | 仕事
先日、以前ここでも記事にした撮影がDVDになったものを
ディレクターからいただいた。
4月に地元ローカル局何社かでオンエアしたらしいのだが、
うっかり見逃していたので完成した番組を見るのは初めてである。

撮影の様子は懐かしい場所での撮影
         懐かしい場所での撮影 ② ←ここをクリック

なんせ、自分が育った家でのロケ、
夫が出演し、私がナレーション担当という
なんだか不思議な縁を感じる仕事なので
ちょっと思い入れもあったりする。

ということで、わくわくしつつDVDを観た。

地元の古い染め物の歴史や作品を紹介する番組なので、
画像も美しい。
暖簾や風呂敷、夜着、着物などを展示したのも、
私の育った家の仏間や、茶室、伯父達の居間だ。
こんなふうに撮ると、住んでいた当時は気がつかなかったが、
やはり良い環境で暮らしていたのだとつくづく思う。

で、タイトルの「うぬぼれ屋」だが、
それは住んでいた家に対してではない。

私は、自分の容姿やスタイル、頭の中身については
かなりコンプレックスがある。
残念ながら夫のように
「自分大好き!万歳自分!」という気持ちはさらさらない。
夫は、自分が映っている映像を、
満更でもない様子で見ることが出来る人だ。
それは、容姿、スタイルとも、若い頃とは激変した今も変わることはない。
ある意味すごい。
そのうぬぼれっぷり。

で、私のほうだが、
私は自分の声とナレーション限定で、
ものすごいうぬぼれ屋である。
よく、録音した自分の声を聞いて
「うそ~、変な声」とか「思っていた声と違う」とか
「わ~、へんな喋り方してる」などと思う人もいるようだが、
私は思わない。

「お、相変わらずイイ声」
「う~ん、ナイスな間のとり方と、テンポだわ」
と、自己満足の極みである。

残念ながら自分で思っているほどイイ声でも上手い読みでもない。
もしそうなら、私はとうの昔にもっと大きな仕事を依頼され、
世に名をとどろかせていたはずである。

私が世に名をとどろかせずにいるのは、
この声やナレーションにおいてのうぬぼれ度の強さと、
自己満足っぷりがいけなかったのだと
ようやく気がついた。

これで良し!と思っている人間に、
それ以上の進歩はないのだ。
だめだと思うから、その部分を努力でカバーし、
創意工夫をする。

そうかと言ってコンプレックスの固まりで、
自分はダメだダメだと思っていても成長しない。
へんに縮こまり、自信のなさが表面に現れ、
とても人前でさらせるものにはならない。

このへんの絶妙なかねあいがうまくいっている人が
一流になるのだろう。

なんてことをまた改めて考えさせられたDVDであった。

あ、花見さん見たいと言ってたよね?
容姿にうぬぼれるおっさんと、
声にうぬぼれる私たちがかかわってるけど、
番組としては綺麗な映像に仕上がってるよ。
送ろうか?
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イヤな汗

2008年05月24日 | 仕事
今の仕事を始めてから20数年たつのだが、
実は生放送の仕事をしたことはなかった。

CMにしろ、番組にしろ、企業のビデオにしろすべて収録。
間違えれば、やりなおしがきく。
スタジオの狭くて暗いブースに入り、
えいっと瞬発力でこなしてきた。

そんな私に先日、地元のラジオ局から
突然降って湧いたように舞い込んだ仕事があった。

「サテライトスタジオで、2時間の生放送のパーソナリティーをしてくれませんか」

えっ?
え~~~~~~~っ!

レギュラーのパーソナリティーの都合が悪くなり、
急遽一日だけ代役が必要だったようである。
それにしても、私に声をかけてくるとは、
よほど誰も引きうける人がいなかったのだろう。

というのも、地元の番組のパーソナリティーのほとんどは、
かなり若い年齢の人達である。
特にサテライトスタジオだと、人目にもさらされるため、
どう考えても私のようなおばちゃんが
ちまっと座ってマイクに向かう図というのは、
あまり見良いものではない。

急な話だったため、原稿は全部ディレクターが用意してくれて、
私はそれを読むだけだという。
あとは、当日入ってきたスポーツニュースや、
曲紹介がスムーズにできればいいと、
「大丈夫、大丈夫」と、軽いかんじで依頼された。

あまりに軽いかんじで依頼されたため、
つい私も軽いかんじで引きうけたのだが、
だんだんあれこれ考えていくうちに気が重くなった。

生放送で、噛まずに長い原稿をすらすら読めるのか、
スポーツに全く興味のない私が、
ニュースを分かったような声で読めるのか、
洋楽とはほとんど縁のない生活をしている私が、
格好良く洋楽のアーティスト名と、英語のタイトルを読めるのか。

それでも、本番の日はすぐやってきた。

いつもの収録なら、最近の私はノーメイクに、
楽ちんな服装で行くのだが、
今日はサテライトスタジオということなので、
朝起きて原稿の下読みをした後は、
久々に丁寧にメイクをした。
服も、それなりにひと目を意識したものにした。
なんで声の仕事で、こんな見た目を気にしなきゃいかんのだ!
もう、やだ、やだ!
とかなんとか言いながら準備万端整え、スタジオ入りした。

オンエア中、小さな女の子が手を振ってきたり、
見知らぬおじさんがガラスにはりついて覗いてきたりと、
はじめてのことだらけだった。

しかし優秀なスタッフに助けてもらい、無事オンエアを終えた。

白いカットソーを着ていったのだが、
ふと脇の下に目をやると、
ものすごい広範囲に汗染みができていた。
こんなにイヤな汗をかいたのは久しぶりである。
濃い色の服を着ていかなくて良かったと思った。

ま、終わってしまえば達成感もあり楽しかった。
この年にして、始めてのことに挑戦するというのも、
わるくないもんだなぁと思った。
今度何か新しいことに挑戦するときは、
脇の下に汗とりパットは忘れないようにしなくちゃね。


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個性

2008年03月27日 | 仕事
昨日と今日のお仕事のはなし。

昨日の1本目は、
固い固い伝統工芸の説明DVDのナレーション録り。
これは、私の十八番だから難なくこなし、
お昼休憩をはさんでの仕事は、地元某店舗のCMナレーション。
ごっついおばちゃんのアニメの吹き替えである。
一応レギュラーということになるのだろうか。
前回と同じ雰囲気でいいのかと思ったら、
ディレクターからいきなり
「pecoさん、エドはるみって知ってる?」と言われた。

「知ってますよ。グ~!の人ですよね」

「そうそう。で、今回はそれでよろしく」

いや、それでよろしくって…。
知ってるというのと、
それができるというのは別次元ではないのか。

たしかに私はこれまで、
「『大奥』のナレーションをしている岸田今日子風で」とか
「レポーターの東海林のり子風で」とか
「大映テレビ「赤いシリーズ」のナレーションの来宮悦子風で」
などというオーダーにそれなりに応えては来た。
しかし、エドはるみなんてやったことないし。

ローカルCMの現場では、
もちろん質の高いオリジナルな面白いものも
たくさん作られているが、
こんなふうにパクリ的なものも多い。
そんな時私達に要求されるのは、
自分の個性ではなく、小器用に要求に応えることのできる
瞬発力だったりする。

「できません」「やりたくありません」
なんて仕事を選んでいたら残っていけないと思う。
私達はアーチストではなく、職人なのだ。

仕事をはじめたばかりの頃は、
私自身の個性を求められない仕事の時は、
軽くプライドを傷つけられた感を感じていた私だったが、
今ではなんでもやれることが私のプライドに変わった。

で、やりましたよ、エドはるみの声。
似てるかどうかはよく分からない。
とりあえずその場にいた人みんながOKを出したので、
大丈夫だと思うことにした。

そして、今日の仕事はデジタル絵本の収録だった。
桃太郎のお話しで、
ひとり12役(ナレーション部分を含むと13役)をこなしてきた。
七色の声と言われた中村メイ子さんを
役の数だけでは超えたぞ。

そんなこんなを乗り越えて、生き残っていかなくちゃね。
これが私の個性だいっ。






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プロ根性

2008年03月06日 | 仕事
今日、明日とやたら忙しい。
明日は朝6時半から、夜10時まで、仕事&観劇で留守にする。
というわけで、今日は仕事の合間を縫って、
今晩のおかずと、明日のための作り置きのおかずを準備していた。

いつものワカサギの南蛮漬け、
煮豆、椎茸の含め煮、ひじきの煮物、
里芋と薄揚げの味噌汁、キャベツとキュウリの即席漬け。

夕方の仕事へ行くぎりぎりまで、
台所であたふたし、着替えもせずに飛び出した。
クライアントのたちあいもないし、
慣れ親しんだスタジオでの収録なので
カジュアルスタイルでOKなのだ。

今日の仕事は、とってもオシャレな施設の
ものすご~くロマンチックなCMのナレーションだった。

私は、映像の仕事でのストライクゾーンがとても狭く、
元気、陽気、はつらつ、おちゃらけな主婦役がほとんどだ。
しかし、声の仕事となるとやたらその範囲は広い。
可愛いキャラクターものから、小動物、魔女、
色っぽいもの、かっちりと固いアナウンサー調、
市原悦子ばりの日本昔話風、
岸田今日子の「大奥」ナレーション風、
ほぼなんでもやる。

で、今日の仕事はその中でも特別よそ行き声で、
ロマンチックに語りかける内容だった。

原稿を受け取り、ブースに入る。
とっておきのイイ声を出そうとした瞬間のことである。
どこからともなく、生臭い匂いが漂ってきた。
狭くて窓もない締め切ったブースでは、
前に使っていた人の残り香を強く感じることがある。
しかし、これはいやに生々しい。
ロマンチックなムードに包まれようとしていた私は、
一気に所帯臭いムードに包まれた。
なんだ?この生臭さは?
匂いの元を、辿ったらそれは自分だった……。

ワカサギと、玉葱をブレンドした匂いが、
私の指先から漂っていたのだ。
そして、揚げ物をしたそのままのセーターを着ているため、
身体からは天ぷら油の匂いまでしてくる。
かすかに、煮物の醤油くさい匂いまでするような気もする。

「美味しい定食、おふくろの味、○○屋!
 ××町に、オープン。食べに来てね。」
みたいなCMなら、ぴったりな状態の私だった。

ま、私も一応プロですから、
そんな所帯臭い臭いを漂わせながらも、
なんとかプロ根性を発揮して、
声だけはロマンチックムード満点な甘いささやき声を出して、
仕事をこなしたさ。

でも、香りって大事だわ。
仕事に行くぎりぎりまで台所に立つのは、
次回からは考えもんだとつくづく思った。

さて、明日は久しぶりの撮影の仕事。
これに関しても、語りたいことがたくさんあるので、
また記事にしたいと思います。

では、朝が早いのでもう寝ます!
皆さんのブログになかなか遊びに行けないのが寂しいけど、
土曜日あたりにゆっくりおじゃましたいと思います。
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ワークショップ

2007年09月06日 | 仕事
東京からトンボ帰りしてきた夫と、
ロータリークラブの会合に
講話と、簡単なワークショップをしに行ってきた。

会場はホテルの広間。
集まってくるメンバーは、医師、僧侶、経済人、芸術家と多岐にわたっている。
今日は30人弱の人たちが来るという。
講話には、これまで様々なジャンルの人が呼ばれている。

ほんとに、私らみたいなもんでいいんですか?

と、依頼が来た時点で何度も確認してあるとはいえ、
いざその場に行くと、軽くびびる夫と私。

話しをするより、得意のコミュニケーションゲームをしたほうがラクだ
と夫は考えていたようだが、思ったりよりも場所が狭いし、
なんのためのゲームなのか、
なぜそれが人と人とのコミュニケーションに役立つのか、
そして演劇人と地域社会との係わりとは?
これまで私たちは何をしてきたのか、
そして何をしなければいけないのか、
をお話したほうがいいような雰囲気だったので、
急遽夫は方針を変え、
それらのことを分かりやすく話しをした。

そして、具体的にはこんなことをやっていますという例として、
いくつかのゲームをした。
私はあまり役に立たないマネージャーというか、
アシスタントみたいなかんじだった。

地域で子供や、町の人たちと演劇を通じて関わってきた
これまでの体験を話す夫は生き生きとしていた。
実は私は夫のボランティアにうぶ毛が生えたようなその分野の仕事に対しては、
いつもちょっと引いて見ていた。
もっと自分がやりたい舞台を作るとか、
直接収入にはっきり繋がる仕事に重心を置いてほしいと思うことも多々あった。

が、今日壇上で話しをする夫を見て、
それは間違っていたと反省した。

そういう意味で、今日の体験はとても得るものがあった。

会合のあと、私たちに講演を依頼してくださった方が、
行きつけのお店に誘ってくれた。
そこでも素敵なお話しをたくさん聞けた。

もっと人生を楽しむためには、まだまだ私たちは修行が足りない。
素敵な生き方をしている人のお話しを聞くと、
なんだか新鮮な気持ちになれる。
そして、まだまだ自分たちもいろんなことがやれるかもしれない、
と前向きな気持ちになれた。

さて、明日は夫のポリープの検査結果が出る日である。
ど~んと来いっ!
今はそんな気分である。




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