招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

焙煎黒豆茶

2008年02月29日 | 美味しいもの
私は本当に、周囲の人に恵まれているとつくづく思う。

先日感謝チョコ兼友愛チョコをお贈りした古い友人から、
ひとあし早いホワイトデーの贈り物をいただいた。
この方は、いつも「おっ」と思うような珍しいものや、
驚くほど美味しいもの、センスのいいものをくださるのだが、
今回はこれとこれ。



ベルギー製のチェリーストーンピロー。
なんでもチェリーブランデーを製造する際に残るさくらんぼの種を、
酒蔵で働く人たちが集めておいてストーブで温め、
カイロがわりにしたところから生まれたらしい。

夏は冷蔵庫で冷やして、冬は電子レンジで温めて、
肩や腰、おなかなどにあてる。
ほのかにいい香りもする。
さくらんぼの種の粒々なかんじが、かすかに刺激になって気持ちいい。

それと、これ。



焙煎黒豆茶。
はじめて飲んだ。



大さじ1杯強の黒豆茶に、お湯を注ぎ、
フタをして5分ほど蒸らす。



かなり黒い色のお茶。


これが、なかなか香ばしくて美味しいのだ。
そして、この出がらした黒豆は、なんと。



そのままぽりぽり食べたり、
このようにきなこと蜂蜜をかけてを甘くしてお茶うけにできる。
とても美味しい。
どちらかというと、この豆を食べたさにお茶をいれたりしている私。

ゴミが出ない。ムダがない。
イソフラボンもたっぷり。
素晴らしい。

自分ではなかなか買わないようなものをいただくと
「こんなにいいものか」
と、世界が広がる。

それにしても、めったにお会いしないし、
しょっちゅう連絡をとりあっているわけでもないのに、
ちゃんと今の私にぴったり必要なものを
さりげなく贈ってくれるのが嬉しい。

先日のやけ食いセットといい、
これといい、
良い友人をたくさんもっていることは、
私の自慢である。

私も、こういう心遣いのできる人になりたいと思う。

黒豆茶、みなさんもお試しあれ~。







大正女

2008年02月27日 | 日常
大正女(うちの母のこと)は、

しぶとい、図太い、まわりくどい。

全てのことは、裏と表があるので、
しぶとい=粘り強い
図太い=打たれ強い
まわりくどい=丁寧
というふうにもとれる。

しか~し。
一緒に暮らす身内としては、
「ほんっとにもうっ!」
と思うことが多々、多々、多々ある。
タタタタタタっと逃げたくなることすらある。

子供叱るな来た道だもの、
年寄り叱るな行く道だものとか言うが、
この道だけは行きたくない、
なんとか迂回路を探したいと思う。


しぶといからこそ、あの戦争と先日の大病を生き抜き、
図太いからこそ、あの困った父とのあれやこれやを乗り越え、
術後の大変さを耐えきり、
回りくどいからこそ…う~ん、こればっかりはフォローできん。

ま、とにかく集中治療室で、酸素マスクをし、
たくさんの管に繋がれ
意識朦朧としている母を兄妹で囲んだ時は、
「かあさん、生きて!どんな状態でもいいから生きていて」
と、ぼろぼろ泣いた私だが、
退院し、元気になり、身体も口も達者になって
めでたしめでたしとはならなかった。

もともと母の考え方の根本には、ついていけないことがたくさんあった。

しかし、年老いた母に声を荒げるのはいかがなものか
と夫にたしなめられ、
お前に甘えているんだから優しくしてやってくれ
と兄に懇願され、
とにかく我慢する。

大正女の性格や生き方や価値観が、
私が声を荒げたり、
(ていうか都合の悪い時に耳が遠くなるので荒げざるをえないんだけど、
 そのへん周囲は理解してくれない)
あれこれ意見したところで変わるはずもないである。

いつもよそ様、世間様、ご近所様の目を気にして、
後ろ指さされないように、恥ずかしくないように
と暮らしてきた母。
もう、誰も母さんが思ってるほど母さんの事気にしてないんだから、
いいじゃないのと私は思うがそれが出来ない母。
そのストレスや、やり場のない気持ちをじっとりと私にぶつけられると
こちらもああ~~っとなってしまう。

私はこんなに耐えてきたのよ、
頑張ってきたのよ、
あなた達のために生きてきたのよオーラがしんどい。

遠慮が美徳の世代なのか、正直にほしいものをほしいと言わないし、
行きたいところに行きたいとも言わない。
察してほしいのである。

こちらに余裕があれば、様子を見て真意を測ることもできるが、
そんなことばかりやってられないのである。

たまに何かプレゼントしたりしても
「あら~うれしい、ありがとう」と言うくせに使わなかったり。
自分がいつも仲良くしている人について
私には「センスがあわない」とか
「あの人は○○で、××だから」と陰口を言う。

そとづらを良くするために母には、
心の中に強力フィルターがある。
で、時折そのフィルターの大掃除を私の前でやる。
上品ににこにこと対応していた母の裏側に、
そんなドロドロしたものがたまっていたのかと思うとやりきれない。


そして、そんな母に育てられた私は、
気がついたら母と似たところがたくさんある。
へんな呪縛もたくさんある。
同じことを娘にしている。
恐ろしや、呪縛の連鎖。

………。

しんどくなったので、またまた引き出しから発見した
「忘却のポイントカード」を使って気分転換。
岩盤浴90分無料券を使うことにした。
汗と一緒に、イライラも流してくる。

仕事の合間に行ってきま~す。

し、知らなかった…

2008年02月26日 | 日常
今から書くことは、もしかしてすごく自分の無知さかげんを
暴露することになるかもしれないのだが、
それでもあえて書きたい。

「フカヒレスープ」のフカって、鮫のことだったの?!

テレビに、鮫の大群が映ったので、私は夫に、
「かまぼこたくさんできそうだね」と、言った。
夫は、「フカヒレスープもたくさんできるぞ」と言った。

えっ?
ちょっ、待ってよ。
フカヒレってさ、フカのヒレなんでしょ?

ああ、フカのひれだ。
フカというのは鮫のことだぞ。

またぁ、私を騙そうとしてもダメなんだからね。

すぐ検索をかけた。



フカは鮫だった……。

が~~~~ん。
生まれてこのかたずっと私は、
フカはフカ、鮫は鮫と思っていたのである。
ああ、思い込み。

自分では結構、常識人だと思っていた。
物を知らない若い後輩たちに、
いつも優しく教えてあげる立場だった。

ショックである。


あえて、ここを読んで下さっている、
賢明な読者の皆さんにお尋ねしたい。

フカが鮫だって、ご存じでしたか?








大阪日帰り

2008年02月24日 | 日常
さて、こちらは今日も雪がすごいことになっている。

そんななか、昨日23日(土)、大阪日帰り観劇旅行をしてきた。
メンバーは、大きい姉ちゃんと小さい姉ちゃんと私の3人。
そう。
以前、北九州珍道中をしたメンツである。

女3人駆け足珍道中 ←その⑦まであるので、興味のある方はどうぞ。


このメンツで何か起こらないはずがないという、一抹の不安が
この頃ではへんな期待にすらなっている。
すんなりものごとが進むと逆に残念なくらいである。

今回の言い出しっぺは私だった。
前回の北九州行きは、大きい姉ちゃんが言い出しっぺ。
なんとなく言い出しっぺがチケットの手配をするという
暗黙の了解が出来ているので、
今回は私が芝居と電車のチケットを手配した。

見に行った芝居は、私達が受講している戯曲講座の講師
土田英生さんの劇団の新作の舞台である。
私達3人の他にも、私の強いすすめで聴講をして、
すっかり土田さんファンになった私の友人や、
他の受講生も一家で見に行くことになった。

もう、大人気。
「なるべく派手な服を着る」
タイトルも、なかなか興味深い。

見に行くことを決断したのが遅かったせいで、
残念ながら劇場の座席はあまりいいところをとれなかった。

相変わらずマイペースの小さい姉ちゃんは、
「あ、あたしはせっかくだから日帰りじゃなくて、
 一泊するから帰りの電車は翌日の19時台をとってね~。」
「了解。小さい姉ちゃんは煙草吸うから、喫煙車だよね?」
「あ、喫煙車は臭いから禁煙車にして」
「はいはい。」
なんてメールのやりとりをし、チケットをセットし、
駅の駐車場の割引券も添えて事前に渡した。

こういう段取り系、仕切り系はもともと嫌いではない。

あ、差し入れも用意しよう。
当日は、早めに駅に行き、名店街で買うことにする。
おそらくお姉ちゃん達も、割り勘に乗っかると思い、
それなりの金額のものにする。
メッセージカードも用意。
準備万端、用意周到。
そんな自分が大好きだ。

予想どおり、大きい姉ちゃんも小さい姉ちゃんも、
「差し入れ、気にしてたんだけど忘れてた~。
 てか、pecoちゃんがなんとかすると思ってた。」
ということで、めでたく割り勘連名で差し入れすることになった。

電卓できっちり3で割り、即集金。

小さい姉ちゃんは「いつもありがとう♪」と言って、
ANNA SUIのミニタオルをくれた。
小さい姉ちゃんは、仕事柄とてもセンスがいい。
そういうことにわりと疎い、大きい姉ちゃんと私は、
小さい姉ちゃんのおかげで
世間の流行やおしゃれというものに触れることができている。

てなわけで、うきうきわくわくの旅が始まった。
快調に走る列車。
流れる景色。
私達のトークも流れるように快調である。

ところが。

少しばかり走ったところで、天候がみるみる悪くなっていた。
外は猛吹雪になった。
たしかに朝、家を出るときも強い風は吹いていたし、
雨も降っていた。
そういえば雷も鳴ったかもしれない。
けれでも私は、楽しい旅行を思い、あまり気にしてはいなかった。

雨はすっかり雪に変わっていた。
ん?と思うまもなく、電車は停止した。
信号が赤になっているとの放送が入るのだが、よく分からない。
調査中とのことだ。

なんだかんだあって動きだしたのはいいが、
強風のため徐行運転が続く。
横を走るトラックに抜かれる悲しみがお分かりになるだろうか?
そしてまた停車。
今度は、先のほうの線路に強風でビニールがからみついたとかで、
撤去作業をしているという。
まじか?

もうとっくに大阪に着いている時間になっても、
電車は動かない。
おいおい。

当初は12時半に大阪着の予定だったため、
3時に芝居が始まるまでの時間、
うまい焼肉ランチとビールで乾杯をしようかと盛り上がっていた私たちは焦った。
正直、お腹もぺこぺこである。

これ、ひとりで電車に乗ってたらイライラしただろうなぁと思う。
3人で、車内放送をする車掌の
滑舌の悪さや間合いの悪さにダメ出しをしたり、
「そういえば北九州に行った時も天候が悪かったから、
嵐を呼ぶ女は誰だ」なんてことを喋っていたおかげで、
退屈もせずにすんだ。

結局電車は1時間半遅れで到着。
焼肉ランチはあきらめ、公演場所のHEP HALLのあるビル内の、
一番すいていたトンカツ屋さんでヒレカツランチを流し込む。
3人一緒には座れなかったので、
2、1で座った。
もう開演までぎりぎりというのに、
小さい姉ちゃんがひとりで食後の煙草をくゆらせていた豪傑ぶりが
私には頼もしかった。

私も、開演前にパンフとDVDを買い込む余裕を見せてみた。

もちろん芝居は素晴らしく面白かった。
面白いだけではなく、心に突き刺さる台詞やシーンもあり、
コンプレックスや悩みを抱えながらも、
なんとか頑張っていこうというエネルギーをもらえた。
何より、映画やドラマでは表現できない、
生の舞台だからこその感動があった。
映画やドラマのほうが、舞台より面白いのかもしれない…
なんて、最近思うこともあったのが、
やはり舞台はいい!と思うことができた。

観劇後、ケーキセットを食べていると、
同じ舞台を見ていた友人からメール。
繰り上げて早めの電車で帰ることにしたらしい。
どうやら悪天候のため、電車のダイヤが大幅に乱れているとのこと。

え~、これくらいで?
なんて、あまりせっぱ詰まらずのそのそと駅に向かう大きい姉ちゃんと私。
しかし、電車はいつ来るか分からないと言われた。
構内放送にご注意ください。
申し訳なさそうに対応する駅員さんたち。

開き直った私達は、のんびりデパ地下でおみやげを試食しつつ物色。
それでも時間があるので、電車で食べるお弁当も厳選。

とにかく今日中に家に帰れればいいやぐらいに思って、
大幅に遅れて来た電車に乗り込んだ。

行きと同様、強風で速度30キロで走行したり、
停車したりを繰り返し、なんとかかんとか到着した。
時間がかかった分、たっぷり大きい姉ちゃんと芝居の話し、
人生の話し、これからの話しをすることができた。

そんなこんなで、なんだか密度の高い
濃ゆ~い感じの観劇旅行は終わったのだった。

また行くぞっ。



 



やけ食いセット

2008年02月22日 | 日常
古いつきあいの友人からうれしい宅急便が届いた。



写真におさまりきらなかったが、大福やどら焼き、プリン、
ロールケーキにチーズケーキ、生チョコレートの詰め合わせ。

このブログをよくのぞいてくれているようで、
最近の私を心配して「やけ食いセットを送った」とメールが先日あった。
やけ食いは身体に悪いので、
家族で仲良く分け合って食べることにした。

夫も私も知らなかったのだが、
どうやらお取り寄せスイーツ部門で大人気のお店のもののようだった。

ふだんは、乳製品をとらない娘が、
ここのは食べたいと言った。

というわけで、やけ食いセットは、めでたく家族団らんセットと相成った。


ありがとうね!!

明日は、久々に友人たちと大阪日帰り観劇。
いつもなら、留守中のおかずを作り置きしていくのだが、
今回はやめた。
夫と娘は適当になんとかすると言う。
母は母で、ニシンの甘露煮を今日のうちから作っている。

あ、私いなくてもいいじゃん。

てことで、安心して楽しんでまいりま~す。





ポイントカード

2008年02月20日 | 日常
財布はすっきりさせておきたいほうなのに、
いつのまにやらポイントカードでパンパンになってしまう。
それがイヤで、カード用のクリアファイルを買って、
お店の種類ごとに分類し、車のダッシュボードにいれておいた。

先日、そのクリアファイルもパンパンになっていたので、
ちょっと見直しをしてみた。
とっくに期限が切れたもの、
残念ながらつぶれてしまったお店、
好みが変わってもう行かないであろうお店、
そんなところのカードを捨てる。

そしたら、奥さん!
そんな中に混じって
美容院のポイントはたまってて2千円分になってるわ、
ホテルの中華レストランのランチ2名分のポイントがたまってるわ、
またべつのホテル系列のレストランのグルメ券千円分のポイントはあるわ、
インドカレーのお店のランチ1名分のポイントはあるわ、
ジーンズショップの2千円分の金券があるわ、もう宝の山状態。
長い期間かけてこつこつ貯めてきたのが、
いつのまにかこんなことになっていた。

うひょ~っ。

昨日さっそく美容院でポイント分を足して久しぶりのカラーとカット。
いつもよりほんの少しだけ明るい色にしてみた。
で、今日は母がデイサービスのお試しで出かけ、
夫のほうは仕事で夕方まで留守。
娘のお昼は自分でなんとかしてもらうことにして、
私は銀行まわりの合間にランチ券を使って、
ホテルの中華レストランでひとりランチを楽しんできた。
仕事は夜までないので、
思い切って昼間からグラスビールなんかも飲んでみた。

おかげで、帰ってからも鼻歌まじりで家事をこなした。

ほんと、奥さん!
ポイントカードはあなどれませんわよっ。
机の引き出し、バッグの底、ポケットの奥、
探してごらんあそばせ。



残り野菜の整理と、可愛いストラップ

2008年02月19日 | 料理
昨日に引き続き、献立写真。



中途半端に残った野菜があったので、
冷凍してあった鱈の切り身と海老、
常備してあるトマトソース缶でイタリアン海鮮スープ。

ほんとはキャベツのほうがいいんだろうけど、
キャベツがないので、白菜、ねぎ、ジャガイモ、ズッキーニ、エリンギ。
月桂樹の香りと黒胡椒の風味をきかせてみた。

野菜サラダは、水菜と玉葱、スイートコーン、トマト。
トッピングはピーナツを砕いたもの。
ドレッシングは各自お好みで。

ご飯は、冷凍枝豆と鮭フレークを混ぜた。
彩りがいいと、食が進むと母は言う。
トマトソースの赤い色で、なんだか元気になったような気もする。

そして、もうひとつ私を元気にしてくれるのがこれ。

totiさんのところで見た、文化人形復刻版と写真をみて思い出した。
私の文化人形のストラップをご紹介。
totiさんが手作りされた復刻版は、
とてもモダンな香りがするが、私のは絣の着物の生地の洋服を着ている。




見ているだけで顔がほころんでくる。
デパートの手作りショップで見つけて一目で気に入り衝動買いした。
携帯につけていると痛んでしまうので、
だいじに飾っておいてある。
子供ののころ、こんなお人形(文化人形という呼び名はtotiさんのところで初めて知った)を、
近所のお姉さんからお古でもらった。

自分専用の抱き人形を伯父に買ってもらうまでは、
おままごとのお伴だったっけ。
次に買ってもらった抱き人形は、
手を持って歩くと、左右の足を交互に動かす「お歩き人形」だった。
ああ、懐かしい。
小さい頃遊んだ人形、どうして全部処分してしまったんだろう。
とっておけば良かったなぁ。








献立に悩む

2008年02月18日 | 料理
久々の料理記事。



本日の夕食の献立。
奥から時計回りに、温泉カレイの焼き物、奈良漬け、長いもとピーマンの甘辛炒め、
根菜たっぷりの豆乳入り味噌汁、玄米、飛竜頭と青梗菜の煮物。

肉類と乳製品と、化学調味料をやめてから数ヶ月。

たま~に食べたくなると、
牛肉のしぐれ煮やグラタンを作ったりもするが、
その時は2種類のおかずを作り選べるようにする。

野菜料理や乾物料理は奥が深い。
ネットや本であれこれ探していろいろ試してレパートリーを増やしてきた。
が、最近少々息切れぎみである。

今日のおかずはどれも、ぱぱっと作れるものばかりだが、
案外手間暇かかかるものが多い。
煮豆やおから煮、ひじき、切り干し大根などは
時間のあるときに作って冷凍するのだが、
冷凍を解凍した煮豆の味がおちていて、
誰も箸をのばさなかったりする。

かといって作ったものを数日間出し続けると、
飽きて誰も食べない。
しかし、そういうものは少量づつ作るのは効率が悪い。
市販品はみんなが嫌がる。

いちばんいいのは、ご近所の方とのおかず交換会だと思うのだが、
残念ながらこちらに越して来てからは、
そういうお付き合いをしていない。

はてさてどうしたものやら。




チーム・バチスタの栄光

2008年02月17日 | テレビドラマ・映画
シネコンのポイントが貯まっていることに気付いた。

おっしゃ~、今日はおひとりさま映画鑑賞じゃいっ。
ということで見てきた、「チーム・バチスタの栄光」

阿部ちゃんも好きだし、
この中に犯人がいる!みたいなミステリーを
医療現場でやるというのも興味深い。
そして何より、昨年母が心臓手術をしたことで、
心臓血管外科の方面に少しばかり縁があった。
母は、僧帽弁という弁をとりかえたので、
バチスタ手術とは全く違うとはいえ、
手術の段取りとしていったん心臓を止め、冷凍し、
その間人工心肺を使うというのは同じだった。

手術の説明を、執刀医から受けただけで、
その大がかりさに腰を抜かしそうになった私。
それを今回、スクリーンの大画面で具体的に見て、
いかに大変なことだったかがよくわかった。

かあさん、よく頑張ったね。
と、映画の内容とはべつの感慨があった。


さて、映画のほうだが、
阿部ちゃんの怪演は相変わらずだったが
今回私は吉川晃司に夢中だった。

アメリカで修行を積んだ、奇跡の天才外科医。
性格は誠実、端正、明快。
もうこの設定だけで、「きゃ~ステキ~」てなもんだが、
これを彼はその圧倒的な存在感で演じきった。
シンガーとしての吉川晃司は、
私にとって「なんかへんな発音でうたい、
やたらマイクスタンドを派手に動かすあんちゃん」
でしかなかったのだが、
レディジョーカーでの刑事役の時や、
今回の外科医役では、その滑舌の悪さすらかっこいい。

けっして、2枚目とはいえない容姿だと思うのだが、
なんともはやセクシーなのである。

あの広い肩幅、厚い胸板に包み込まれたい…
と思ってしまうのである。
うちの夫の場合、多分身長では吉川晃司に負けないのだが、
厚いのは胸板ではなく腹回り。
抱きしめられたくとも、そのぷよぷよのお腹に跳ね返されてしまう。

ぶっちゃけ、私はでっかい男フェチなところはあると思う。
自分の身長が低めなので、でっかい男に守られたい、頼りたいという思いと、
遺伝子が自分にないものを求めているのだろう。
身長が高く、体格がよく、気は優しくて、賢くて、
力持ちで、お金持ち。
嗚呼、理想。

てなわけで、劇中の吉川晃司演じるところの桐生恭一ドクターに目がハート。

久しぶりに女としての自分モード全開だった。
忘れてたな~、このかんじ。

もちろん、ミステリーとしての面白さも堪能した。
みんなが怪しそうで、誰が犯人か最後まで分からない。
多分原作のほうが一人一人の人物の描写が丁寧で
面白いのかもしれないが、映画は映画で充分楽しめる。
竹内結子のゆる~い感じの芝居もいいし、
脇を固める役者さんたちもみんなうまい。

で、夫が近日中にこれを見に行くという。
先日から冷戦状態が続いている私達。

最大の復讐として、
「あ、犯人は××だから」と出がけにさらっとばらすとか、
買ってきたパンフレットの人物相関図のところに、
『犯人はコイツ』と赤丸をして渡すなどを考えている。

私って、最低?




運がいい

2008年02月16日 | 日常
今日一日、こちらはものすごい勢いで雪がふっていた。

それでもなんとか気分転換をしようと、
長靴を履き、ストールを巻き付け、帽子に手袋、
完全武装をしてバスに乗り、
知人がたくさん出演する芝居を観劇しにでかけた。

デパ地下で楽屋見舞いを買い込む。
喜ぶ顔を思い浮かべながら買い物をするのは楽しい。
買い物に思いの外時間をとられたため、
バスに乗り遅れ、本当なら乗りつぐところを、
バス停3つ分ほどを徒歩にした。

その途中、昨日の私のブログの記事を読んで心配した友人から、
ストレス発散のための外出のお誘いメールがきたり、
友愛チョコを贈った友人たちから近況メールが来たりした。
歩きながら携帯メールを打ち、
コートのポケットにつっこんだ。
何度か出し入れを繰り返すうち、
ふとポケットがあまりに軽いことに気がついた。

あれ?
コートじゃなくて、バッグにしまったのか?
立ち止まってバッグの中を確認する。
ない。
携帯電話を落としたようだ。
まずい!
しかし、今来た道を戻って探していたら開演に間に合わない。
買い換えて間もない携帯。
たくさん入っている大事な人や取引先の電話番号、メルアド。
前の携帯から撮りためてきたたくさんの写真。
大好きなあの人、この人からもらった
大切なメール。
有料サイトからダウンロードした、
お気に入りの着メロや画像。

悪い人に拾われて悪用されることだってあるかもしれない。

血の気が引く。

悩む私。
いつもの私ならば、絶対電話を探しに引き返すところである。
でも今日は違った。
大丈夫!ぜったい見つかる。
そう思うことにして、とにかく開演に間に合うように会場に向かった。
根拠はないが、なんとかなると思うことにしたのだ。

会場に着くと、偶然芝居関係のしっかりものの後輩Kちゃんがいた。
とりあえず芝居を楽しんだあと、
しっかりものの後輩が私の携帯に電話してみてくれた。
留守番電話サービスにつながった。

私は自宅に電話し、事情を説明して、
もし拾った人から電話があれば
詳しいことを聞いてほしいと夫に頼んだ。
そして今は後輩Kちゃんと一緒にいることも伝えた。
昨日のことがあるので、借りを作るようで心外だったが仕方ない。

とりあえず、最寄りの交番に行って、
遺失物届けを出そう。
あとは、auショップに行って落としたことを伝え、
悪用されないように先手を打とう。

Kちゃんは、なんと一緒に交番まで付いてきてくれるという。
腹をくくって、さぁと歩き出したとき、
Kちゃんの携帯電話が鳴った。
夫からだった。

どうやら、私の携帯に電話をしたら
交番のお巡りがさんが出たという。
親切な人が拾って、交番に届けたのを保管しているそうだ。
私が今から行こうと思っていた交番だった。

ほっとした。
やはり、根拠なくなんとかなると思ったのが良かったのだろう。

交番に行って
「すいませ~ん。携帯を落とした者です!」
と勇んで叫ぶと
ずらりと並んだお巡りさんたちが一斉にこちらを向いて半笑いした。
結構大きい交番で、なぜかお巡りさんが4人もいる。

で、まず何を聞かれたかというと
「何色の携帯ですか?」
「ブルーです」
「メーカーは?」
「auです。」
「ストラップは何をつけてますか?」
「ペコちゃんです。」
「自分の携帯の番号は?」

実は私、自分の携帯の電話番号をそらんじられない。
こんなこともあろうかと、Kちゃんから番号を聞いてメモしておいた。

「090ー ×××× ー ○○○○ です。(ほっ)」

メモを見ながら答える私がイマイチ信用できなかったのか、
奥にいた先輩格のお巡りさんが

「じゃあ、待ち受け画面はなんですか?」
と、聞いてきた。

え~~っ、そんなことまで答えるの~。
だいたい、ストラップがペコちゃんて時点で
結構中年女的には恥ずかしいんですけど。

「………あの~、『りらっくま』です。あはは。」

私は時々待ち受け画面を、
夫のちょんまげ画像や、
夫がエンジェルに扮した画像にすることがある。
…良かった、まだりらっくまのほうがマシだ。
「ちょんまげ男の画像です」とか
「ヒゲ面エンジェルの画像です」
なんて交番で言わずにすんだことにほっとする。

とにかくこれでようやく信用してもらえた。
ていうかさ、携帯のプロフィールのところに、
私は自分の画像入れてあるんですけどね。
それ見てもらったら一目瞭然なんですけどね。
て、よく考えたらその画像は数年前に美容院行きたてで、
フルメイクをして写してるので、
もしかして別人に見えるかもしれない。

いろいろ煩雑な手続きをふみ、
(いったん遺失物届けを出したうえで、受領届けを出さないとだめだそうな)
ようやく私のもとに携帯電話は戻ってきた。

届けてくださった、親切なかたにお礼をしたいと聞いたのだが、
お礼は必要ないとお巡りさんに言い残していったとのことで、
名前や連絡先を教えてもらえなかった。
感謝、感謝である。

それにしても、運が良かった。

ありがとう、神様!
と言いたい気分である。

みなさま、落とし物には要注意。




感情のコントロール

2008年02月15日 | 日常
ものすごく家族に対して腹がたつことがあった。

腹がたっているということを、夫に伝えたが、
「そんなことを言う意味がわからない」
と全くとりあってもらえなかった。
そして、意味の分からないことを言う私に逆ギレして、
とっとと寝てしまった夫。ずるい。ずるすぎだろ、それは。
いっそ言い合いの喧嘩になったほうが私はすっきりしたと思う。
喧嘩にならないというのも辛いものだ。


何もかも面倒くさくなったので、
せめて黙っていることで私のやりきれなさを感じてほしいと
明日からしばらく黙っていることにした。
できることなら食事づくりも、掃除も洗濯もボイコットしたい。
したいところだが、おそらくそうも行かない。

そして、ただ黙って家事をボイコットしていたところで、
自分の感情のコントロールは出来ないと思う。

どこかで、何かで発散しないとかなりまずいとは思う。
今、諸般の事情があって自宅に人を招けない。
これまで私は自宅に親しい人を呼んで料理をふるまったり、
のんびりお茶をするのが好きだったのだが、
ここ数ヶ月全くしていない。
かといって自分から出かけようと思っても、
今の状況だと半日以上の外出はむずかしい。

来週、むりやり都合をつけて
大阪に日帰りで久々に友人と芝居を観に行くのだが、
それまでこのもやもやがもつかどうか自信がない。

さてどうしたものか。

何か良いストレス発散法ご存じないだろうか?

いつもなら、ものすごい形相で鍋の裏を磨くとか
一心不乱に戸棚や引き出しの整理整頓をする
なんていう結構前向きな発散の仕方をしていたのだが、
どうも今は家事労働に向けるエネルギーはない。
そして自由になるお金と時間もない。
ほんとに、とほほな状況である。

とりあえず、今からひとりで
身体に悪そうな添加物たっぷりの酒の肴で、
ビールを飲んでふて寝してみようと思う。
きっと悪酔いして、明日後悔するんだろうな。
でも、いいや。それでも。







バレンタインの想い出

2008年02月14日 | 思い出場話(懐かしの昭和編)
バレンタイン、今年は夫にチョコレートは贈らなかった。
毎年あげても、そんなに嬉しそうでもないし。
今年は少し早めにニットの帽子をプレゼントしただけ。
しかも一緒に帽子専門店に行って、好きなのを夫に選ばせたので、
さほどの感動もなし。
ま、銀婚式を過ぎた夫婦なんてこんなもんですわ。

あとは、仕事がらみの義理チョコというか感謝チョコを数個と、
異性の友人に友愛チョコを数個、
同性の友人に友チョコを数個。

思えば、中学時代のドキドキ感はいったいどこへ行ってしまったのだろうか。
ほんと、最近ドキドキしない。
たまにドキドキしたかと思うと、それは動悸だったりするので、
気をつけないといけない。

私のバレンタインがらみの一番楽しかった想い出は、
なんといっても中3の時。
毎月くじ引きで席替えがあったのだが、
なぜか夏休み明けから2月まで
偶然にもずっとMくんと隣り同士だった。
頭が良くて優しくて、剣道部で、
でもどこか抜けたところもあって、
なんて言うか適度なすきみたいなのがあるので、
一緒にいるとほっとするタイプだった。
しょっちゅう教科書や資料を忘れてくるMくんと、
机をくっつけて一緒に勉強するのが楽しかった。
数学が苦手な私はMくんに習い、
国語が苦手なMくんは私に習った。

バレンタインに思い切ってチョコをあげたら、
数日後に放課後美術室前に呼び出されて、
「僕も前から……好きだった」と言われたっけ。
この、「……」の間が絶妙だった。
あんなにすてきな「……」は、その後の人生で聞いたことがない。

夫は出会った当時は頭の回転が早く、
芝居をしているせいもあり、立て板に水で喋るので、
言葉に「間」というものがなかった。
今は、頭の回転がたいそう遅くなり、
「間」だらけだが、残念ながらそれはすてきな間ではない。
まだるっこしい間でしかない。
閑話休題。


さてMくんとは、卒業式までの期間、一緒に帰ったり電話したり、
いわゆる当時の中学生らしい正しい男女交際をし、
春休みに4組のカップルで隣県まで日帰りバス旅行したり、
カーペンターズのコンサートに行ったりした。

秀才だったMくんは進学校にすすみ、
私はほどほどの高校にすすみ、
携帯電話もメールもなかった当時としては当然だが
なかなか会う機会もなくなって共通の話題もなくなり
自然消滅した。
べつに喧嘩したわけでも、嫌いになったわけでもないので、
今でもカーペンターズを耳にすると、
ちょっとだけ当時のことを思い出す。
 
私は中学の同窓会には行っていないので、
その後Mくんとは一度も会っていない。
風の噂で医学の道に進んだと聞いた。
先日Mくんの名前で、ネット検索をかけてみたら、
医学博士としていくつかの論文を書いているようだった。

さすがMくん。

あの頃、もう少し頑張って交際が続くようにしていたら、
もしかして今ごろは医学博士の奥様だったかもしれない…
なんてことはみじんも思わないけどさ。










懐かしい場所での撮影 その②

2008年02月13日 | 日常
まさか、自分が育った家で夫がロケをするとは思ってもみなかった。
そしてその番組のナレーションを私が担当するというのも、
不思議な縁を感じる。
亡くなった伯父夫婦も喜んでいるのではないかと思う。

ロケの合間に、勝手知ったるなんとやらで、
あちこち見て歩いた。

家族用玄関を入ったところ。

左はじにあるのは井戸の跡だ。
私が物心つくころにはもう使用していなかった。

玄関入って正面にある障子。この向こうは坪庭になっている。
  

ガラスの模様が可愛くて大好きだった。
この向こうにある坪庭。周囲を廊下で囲んでいる。

 

いつも叔母がぴかぴかに磨き上げていた。
私がべたついた手をつくとよく叱られたことも懐かしい。
伯父達の茶の間の雪見障子から見た坪庭。



伯父はなじみの芸妓さんたちをここに呼んで、
叔母も交えて麻雀大会をした。
小さかった私に芸妓さんたちが
なんやかやとおみやげを持ってきてくれたし、
麻雀をしながらたくさんかまってくれるのが嬉しくて、そばにいた。
麻雀パイの音を聞きながら、うたた寝するのも心地良かった。

 
伯父夫婦の寝室。
私はしょっちゅうこちらで寝ていた。
クリスマスや、私の誕生日などは、
枕元に置いたプレゼントに気がついて喜ぶ私の顔が見たくて、
伯父はここで寝るように誘った。
寝室の障子をあけると、奥の庭。
構造上、とても寒かったがいつも伯父は目覚めると、
ここをあけて深呼吸していた。

茶室と、茶室前の通路。
 

茶室から見える中庭。


蔵の入り口。

蔵のなかには、ありとあらゆるものがあった。
2階建てで、夏でも涼しかった。
季節ものの入れかえの手伝いで中に入ると宝探し気分でわくわくした。
伯父は本当にまめに、掛け軸や花器をかえ、
家の手入れをよくしていた。
ある時、伯父が大事にしていた青磁の壺が、この蔵の前に置かれていて
私と兄がその前でボール遊びをして不注意で割ってしまったことがあった。
さすがの伯父もかなり落ち込んだが、
「ここに置いた自分が悪いのだ」と言って私達のことは怒らなかった。

この他に、まだ小さな茶室や、納戸がわりにしていた部屋や、仏間がある。
私たちの生活エリアは2階だったが、
小さい頃の私はほとんど伯父夫婦の生活エリアにいたような気がする。

2階よりも、1階のほうがずっと懐かしく想い出がたくさんある。
見てまわるうちに、あちこちに伯父や叔母がまだいるような気がした。

父や母とは当時濃密な時間を過ごすことができなかったが、
私はたしかにここで伯父夫婦と楽しい時間を過ごしたということを思い出した。
伯父の家は、訪ねてくる人が多かった。
歴代のねえやさんたちも、里帰り気分でよく遊びに来ていた。
伯父たちは、ねえやさんたちの嫁ぎ先を探し、
嫁入り支度も調えてあげていた。
私が物心ついたころには、もうねえやさんはいなかったが、
時折遊びに来る元ねえやさん達にも可愛がってもらった。

立派な茶室があるにもかかわらず、
とうとう私はちゃんと茶道も華道も習わないまま、
大急ぎで嫁いでしまった。
小さい頃、伯父が点てるお茶や、
道具や掛け軸の話しを、もっとちゃんと聞いておけば良かったと、
今になって後悔している。

父は本当に困った人だったが、その後始末を全て伯父夫婦がしてくれた。
この家で育つことができて良かったと、改めて思う。

この頃ちょっと疲れ気味だったが、
こうして久しぶりに住んでいた家を見て歩いて、
子供時代の想い出をたどったことで、
たしかに自分が幸せだったことを思い出せた。

もしかしたら、伯父が今の私を見かねて、
この家に呼んだのかも知れない。

私を取り巻いていた全てのことに感謝しようと思った。




懐かしい場所での撮影

2008年02月12日 | 日常
昨日に引き続き、いつもならやらない事ということで、
以前から気になっていた「金魚焼き」(タイ焼きのミニ版)を、
歩きながら食べてみた。

歩きながら物を食べるなんてもっての他と教育されて育った私にすると、
かなり大胆な試みである。
大人になり、ようやく旅先で食べ歩きができるようになったが、
さすがに地元ではできなかった。
母からの教えの呪縛があるからだ。

今日はその呪縛から解き放たれるために、
「私は地元の人間ではないの。一人旅の観光客で~す」
と、心の中で言ってみた。
見慣れた景色にもかかわらず、
時々観光客風にきょろきょろしてみたりする。

金魚焼きを食べつつ私が向かったところは、
夫の今日の撮影場所。
今日の夫の仕事は、
地元民放でオンエアされるドキュメンタリー番組中の再現ドラマ部分。
江戸時代の紺屋の主人役である。
この番組のナレーションは私が担当していて、
すでに収録済みである。
ロケ場所が私にとって、とても懐かしい場所だったので、
ふだんは夫だけのロケの場合は見学に行かないのだが、
行ってみることにした。

 

2人がかりで、普通のおっさんを
江戸時代の紺屋の主人に変身させる。

リハーサルが始まった。

寒いので、ヒーターをつけてもらう。



わりといい男風か?(←妻のよく目)
相手役の、近所のおかみさんもスタンバイ。



さて、このロケ現場だが、
実は私が嫁ぐまで暮らしていた伯父の家である。
今は、地元に寄付して指定文化財となっている。
この家に足を踏み入れたのは、10数年ぶりだ。

懐かしい。
どこもかしこも懐かしい。
これはお客様用の玄関。
私がここから出入りしたのは嫁ぐ日の朝のみ(笑)



こちらが家族用の入り口。



ロケの合間に、写真を撮りまくった。
長くなるので、続きは次回。





いつもならやらない事をやってみる

2008年02月11日 | 日常
いろいろ重なって、気が重い。
こんな時は、いつもなら絶対やらない事をやってみたら
もしかして刺激になっていいかもしれないと思った。

夫と娘とは午後待ち合わせしていたが、
家を早めに出ることにした。
母の昼食は小さなお弁当を作って、
久々に私ひとりでお昼は外食にする。

ちょっと気になっていたいつも長蛇の列のラーメン屋さんに並んでみる。
私は行列に並んでまで食事をすることはほとんどない。
しかもここ数ヶ月、娘にあわせてずっと肉食を避けてきた。
久しぶりのラーメンである。
そしてカウンターにおひとりさま。
軽く緊張しつつも、その緊張を店員さんや
他のお客さんにばれないように堂々としてみる。
用意されたもやしや、高菜や、紅ショウガや胡麻を、
慣れた手つきでトッピングする。
ほんとは、胡麻すり器の使い方が一瞬分からずとまどったが、
それを悟られないようにして、
「あ、これね。分かってるのよ。
 分かってるんだけど、今日はあえてちょっとふたとか開けてみただけだから」
という誰に言い訳しているのか分からない台詞を心の中でつぶやきつつ、
とまどいを隠す私。

そのうち隣りに座ったおばちゃまから、
「あの~、私ここ初めてなんだけど、これどうしたらいいの?」
と、質問されるほど私の堂々っぷりも板についてきた。

いつもはラーメン屋さんでは、
「ラーメン屋でデザート食べなくてもいいでしょ」というところを、
今日は手作りプリンをしめに頼んでみる。
これが意外に美味しくて驚く。

勢いにのって、いつもは素通りしていた神社に寄ってみた。
昨年珍しく初詣に行ったら、その後ろくなことがなかったため、
神社はなるべく避けて来たのだが、
今日は行ってみた。
お賽銭をいれ、おみくじもひいてみた。

小吉だったけど。
どうも今の私は
「今は何をやってもうまくいかない時なので、大人しく時期を待て」
という運勢らしい。
ここのおみくじは、小さな開運招福お守りもついてくる。
招き猫や、お多福や、瓢箪や、だるまや熊手と小判など、
その人にあったものが出てくるらしい。
で、出てきたのは恵比寿さんだった。
笑えということか?
なるほどね。

こうして、いつもならやらない事をやってみた私の半日は終わった。

明日もまた、いつもならやらない事をやってみるのもいいかも。
さて、何をやろうかな。