招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

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迷子、ひとそれぞれ  娘の場合

2007年05月20日 | 思い出話(平成編)
テレビを見ていたら、エンタの神様の再放送をしていた。
久々に見るエンタの神様。
ドランクドラゴンが、やたらしっかりした小学生の男の子(塚地)が、
「迷子になった」とデパートの迷子センターに行くコントをしていた。

ん?
なんかこの設定、どこかであったような?

そうそう。
うちの放蕩娘だ。

あれは、放蕩娘が幼稚園の年長さんになったばかりの頃。
東京ディズニーランドができて数年目。
私たちは、オープンした時からこつこつ積み立てをして、
娘が年長さんになるのを待って
2泊3日の大名旅行をすることにした。
行きは2階建ての新幹線。
帰りは飛行機。
ホテルはランド内の豪華ホテルの良いお部屋。
たんまり軍資金を持ち、
日頃の貧乏生活を忘れて豪遊するつもりで、
3人ともがぜんテンションがあがっていた。
2階建ての新幹線に乗ったのは初めてだったので、
放蕩娘も妙にテンションがあがっていた。
私と夫は、ガイドブックを片手に効率のいい楽しみ方の研究に余念がなかった。

「トイレ、行ってくる」

普段なら、着いて行く私だったが、ひとりで大丈夫という娘を信用して、
ひとりで行かせた。

なかなか帰って来ない娘。
あれ?
どうしたんだろう?

これが、ここ最近のことなら変質者に捕まったんじゃないのかとか、
心配になるのだろうが、当時は今に比べてかなりのんびりしていた。
夫も、どこか新幹線の中を探検でもしているんだろうと
さして心配もしていなかった。

そうかなぁ?
探しに行ったほうがいいんじゃないかな?

と、思い始めた頃、車内放送が入った。

「○○市からお越しの△△さま(←私たちの本名)。
 お嬢様の※※ちゃんが迷子になっておられます。
 至急、車掌室までおいでください」

て、お~~~い。

あわてて迎えに行く夫。

車掌室に悠然と座る放蕩娘。

「いやぁ、しっかりしたお嬢さんですねぇ。
 ご自分で、私に『迷子になったので放送をいれてください。父の名は△△。
 ○○市から来ました』と、言いにこられました。」

放蕩娘は、取り乱した様子もなく、
「待っていれば放送を聞いたお父さんかお母さんがすぐ来ると思った」
と、けろっとしていたらしい。

トイレに立ち、少しそのへんをうろうろしているうちに、
自分の座席の車両が分からなくなった放蕩娘は泣くでもなく、騒ぐでもなく、
車掌さんに言ったという。

いや、本当にしっかりしているのなら、
トイレの後自分の席が分からなくなったりしないだろう。

それにしても、閉鎖された新幹線の中ということもあるが、
なんという冷静さだろう。
わが娘ながらあっぱれである。

そして、迷子になったらかなり大変なディズニーランドでは、
私たちの手を離すことがなかったので、
はぐれることはなかった。

そんなことを、コントを見ながら思い出した。


あ、迷子といえば、私にも夫にもちょっとしたエピソードがある。
それはまた、後日。

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韓国垢すりエステの思い出

2006年03月28日 | 思い出話(平成編)
いっときすごいブームになった韓国あかすりエステ。
ブームのはじめの頃、1回だけしてもらったことがある。

とある健康ランドに家族で行った。
話しの種に、当時小学生だった娘と2人で韓国あかすりエステをしてもらうことにした。
受付で手続きをすませる。
受付のおじさんは、「順番がきたらお呼びします」とだけ言った。
細かい説明などは一切ない。
私も娘も韓国あかすりエステがどういうものか全く知識がない。
でも初めての体験を前にわくわくしていた。
とりあえず、周辺でうろうろしつつ順番を待っていた。

名前を呼ばれ、あかすりの部屋に入る。
当然全裸で。
入ったとたん、黒いビキニを着たあかすり担当の韓国のおばさん2人が仁王立ちで
「風呂、入ってきたか?」
とタメ口で聞く。
その勢いに圧倒されつつ
「いえ、入ってません」
とおどおど答える全裸の母娘。

風呂に入ってきていないことを聞いたとたん、
おばさん達が烈火のごとく怒った。
「風呂入ってないと、垢出ない。なんで風呂入らない。それではできない。約束が違う!」
‥おばさんと約束した覚えはない。
まぁ、たしかに湯につかって身体をふやかさなければ垢はでないと思う。
しかし、受付で何も言われなかったので、
てっきりあかすり部屋に入ってからの段取りだと思っていたのだ。

片言の日本語ながら、キツイ口調でまくしたてるおばさん達の様子におびえ
直立不動になり、涙目になりながらぺこぺこ頭を下げる母娘。
もちろん全裸で。
おばさん達は水着を着ている。
人間、とりあえず身体に何か身につけている人のほうが圧倒的に精神的に優位だと思う。
全裸でぺこぺこはかなり悲しい気持ちになってくる。

「なんでお金を払って全裸で謝っているんだ自分」
「なんでおばさんはため口なんだ」
「韓国あかすりを楽しみにしていた娘は今何を思っているんだ」
などのことが頭の中でくるくるまわる。

「あ、もういいです。しなくていいです。帰ります。」
と蚊の鳴くような声で答えたのだが、
「そういうわけにはいかない。10分でいいから風呂につかってすぐ戻ってこい!」
と言われ、とぼとぼ無言で浴槽に向かった。
もう来たころの
「韓国あかすり初体験~ランララン♪」という気持ちはみじんもない。
どよ~んとした気持ちで娘と風呂につかる。
またあのおばさん達のとこに行くのかと思うと気が重い。

言われたとおり湯につかり、垢すり部屋に戻った。
おばさん達はちょっと怒りすぎたことを反省したのか、
今度はやけにフレンドリーに話しかけてくる。タメ口で。
しかしいったん閉じた私と娘の心が開くはずもなく‥。
垢すりも、そのおばさん達がそうなのか、
もともと垢すりというものがそうなのかは分からないが、
もの凄く雑だった…。
横たえた身体を、ごろごろと転がしながらてきぱき垢をこすってくれるんだが、
向きを変える時にぺちっとその部分をたたかれるのも、もの悲しかった。
転がされたマグロの気持ちを味わった。
最後のしあげのキュウリパックも、エステのパックというより、
食材に薬味をまぶしているかのような感じだった。
とにかく早く終わって解放されたい…というのがその時の心境だった。

それから2度と韓国あかすりには行っていない。
もっと優しいおばさんがしてくれるところもあったのかもしれないが、
もういいや…と思った。
今となってはいい思い出だ。
娘と2人で全裸で謝ることは、これからの人生おそらくもうない。
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