招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

幕末人物占い

2006年08月31日 | 日常
母の占い好きを冷ややかに見ている私ではあるが、
実は心理テストとか性格診断テストは好きだったりする。
統計的な裏付けがあるようなのだと、そんなものかとなんとなく納得できる。
夜、ネットで見つけたそういうあらゆるテストを、ひとりでやるのが好きだ。

で、昨晩見つけた性格診断占い。
幕末人物占い

幕末の動乱を生き抜いた男たちの物語に心惹かれる。
ドラマも映画も小説も、ドキュメンタリーも、
明治維新前後の時代背景のものはついつい一生懸命見てしまう。
真剣に国の未来について考え、そのために自分の命を捧げる姿や、
なんとかその時代を生き抜き、のしあがろうとするバイタリティーは、
今の時代にはないものだと思う。

で、この占いは自分が幕末に生きたどの人物のタイプに近いかを診断してくれるという。
これは、やらずにはいられない。

土方歳三や、沖田総司、坂本龍馬、桂小五郎、勝海舟。
みんな生き方がかっこいい。
吉田松陰なんかも知的でいいぞ。

あ、悲劇の姫君皇女和宮とか、龍馬が愛した天真爛漫なおりょうとか、
桂小五郎の妻幾松も美貌と度胸を兼ね備えててかっこいいぞ。

さあ、私はいったい誰タイプ?

期待に胸膨らませて設問に挑んだ。
診断結果でました。
はい。
ドンっ!
これっ。
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診断結果:
あなたはとても普通の人です。それほど目立ったこともせず、静かに大人しく生きているのではないでしょうか。
運もそこそこで、不幸でもなく飛び抜けて運が良いわけでもありません。
自分から「事」をおこすこともしませんし、物事を否定的に見ているわけでもありません。
ただ普通なのです。
そんな貴方は幕末に生まれていれば、名も無き志士 です!


こらぁ~っ。
名も無き志士って。
なんなんだこの、普通っぷり。
涙がちょちょぎれるぜ。
いいんだ。いいんだ。
日本という国は、こういう普通の名も無き多くの人々に支えられて今があるんだいっ。


嗚呼、久々に占いでへこんだぜ。


声のTPO

2006年08月30日 | 日常
見逃していた映画の数々を、先日からレンタルしてきてまとめて見ているのだが、
私がステキだと思う男優は、共通点があった。

低めの声で、静かに、ゆっくり喋っている。
身体の大きい人の声だとなおいい。
大きな身体にいいかんじに共鳴して、なんとも心地良い声になる。
夫は、180センチの身長がちっとも生かされないていない、
男性としては高い声である。
残念ながら、彼の声には魅力を感じられない。


深くて、渋くて、響いて、温かみもある声で、
言葉数は少ないけれど、たまに発する言葉はとても重みがある…
みたいな男性はいい。
甲高い声で、早口で、お喋りな男は、
友人としては楽しいかもしれないが、うっとりはできない。
夫は結構早口で、そのうえ言わなくてもいいことをぺらぺら喋ったりする。
がっかりだ。

そう夫に言ったら、

「いい女も、小さな低めの声で物静かにゆっくり喋るぞ。
 もちろん、口数が少ないのは必須条件な。
 お前と真逆だな。」

と反撃された。
夫の指摘のとおり私は高めの声でうるさく、早口でまくしたてる。

ふんっ。
わかっとるわい。
原田美枝子とか、樋口可南子とか、高橋恵子とかみんなそうだよ。
私だって、声の仕事でいい女風を演じるときは、なるべくそういうふうに喋ってるさ。

でも、日常生活でそんな囁くような声で、
「あなた、おつかれさま」
「お茶、いれましょうか?」
「もう召し上がらないの?」
「まぁ、とてもうれしくてよ、わたくし。」
なんて、小津安二郎映画のひとみたいに喋ってられるかいっ!


さて今日のこと。
市場にてさんま2匹で150円を4匹と、宍道湖のしじみ一皿300円を買った。
千円渡したら、魚屋のおばちゃんが100円しかおつりをくれなかった。
一緒に買い物に付き合っていた夫がすかさず、甲高い声で
「おばさん。合計で600円じゃないの~。おつりが足りないよっ」
と叫んだ。
「あらっ、ごめんね~。さんま2匹で150円を1匹150円で計算したわ」
謝るおばちゃん。
このおばちゃんは、前にもお刺身を買った際におつりを間違えたので、
わがやでは要注意人物である。

市場でおつりの間違いを指摘する時は、いい男、いい女風の声と喋り方ではだめである。
夫も私も、とりあえず今のままでいくほうが何かと都合がいいようだ。




忘却のむこうにあったもの

2006年08月29日 | 仕事
ちょっと必要があり、ネットでうちの事務所の取引先のサイトをいくつか見ていた。

これまで、サイトの存在は知っていてもじっくり見たことはなかったので、
調べ物のついでにいろいろ見てみた。
サンプルとして、自分の声があったり、
過去に自分が係わった仕事が紹介されていたり、
改めてみるとなかなか新鮮で面白いものだ。

もう長い間おつきあいのない会社の、
過去の仕事を紹介するコーナーにふと、目に留まった。
CMを紹介する小さな写真がいくつも並ぶなかに、
なんだか見覚えのあるシーンが写っているものがある。
写真をクリックすると、拡大された。

10数年前の私だった。

単に、10数年前の私が写っているだけならいい。
むしろ嬉しい。
当時は今よりも随分スマートだったし、しみも小じわもなかった。
「あら、私もこんなときがあったのね、うふっ♪」
なんて郷愁にひたればいいだけだ。

しかし。
そこに写っていたのは、とある地方のとある企業のCMのひとこま。
これ以上インパクトのある表情はできないだろうと思われるようなすごい顔のアップだった。

当時、私は立て続けにインパクトのあるすごいキャラの主婦役でCMに出ていた。
ワハハ本舗の久本と柴田を足して2で割り、
若い頃の樹木希林でコーティングしたようなかんじの役どころ
と言えば、お分かりいただけると思う。

今見ると、おいおいそのメガネフレームはどうなのよと言いたくなるような、
変わったメガネをかけて、にんじんとほうれん草を両手に持って虚空をにらんでいる。

この1枚の写真から、忘却の彼方にあった様々な仕事の記憶が呼び起こされた。

スーパーでうどんに頬ずりするとか、
電気屋で前掛け姿で買い物かごを持って踊り狂うとか、
酒屋で店員のほっぺにキスをするとか、
リビングで夫とうどんを食べてそのあまりの美味しさにダンスするとか、
街角をすごい形相で駆け抜けるとか、
クリーニング店の店頭で店員にすごむとか、
お見合いの席で暴れる仲人とか、
険悪な夫婦げんかをドアの隙間からのぞく家政婦とか、
車のタイヤの穴から顔を出して驚く主婦とか。

今はあまり、この手のこてこてのローカルCMは流行らないようで、
私にこんなお呼びがかかることはもうほとんどない。

これら全ての仕事は、やっているときはのりのりで楽しいのだが、
残るものとして考えると、やはりなかったことにしたい映像である。
自分の住む地方でオンエアされていたとしても、ごくごく短期間だったり、
県外でのオンエアのものだと、自分も知人も見ることはないため、気にならない。
しかし、それがこんな思いがけないかたちで目の前に現れ、
まして今でもネット上にあると思うと、ちょっとだけへこむ。

へこむが、ある意味若き日の楽しい思い出ではある。
一枚の写真から、当時の様々なできごとが思い出された。







母と占い

2006年08月28日 | 日常
大正生まれの母は、仏滅とか大安とか赤口とかにこだわる。
新品のものは赤口の日におろすなとか、いろいろうるさい。
今日は、争いごとが起きやすい日だから気をつけろとかも言う。

そいうことをうるさく言う母自身が、私の争いごとの原因なんじゃ!
と思っても、面倒くさいので最近は言わない。

易学の本なんかもたまに読んでいるみたいだし、
細木数子の番組も一所懸命見ている。
私は、そういうの一切読まないし、見ないのだが、
それで母が心穏やかになれるなら良しとしている。

母は、夕刊の「生まれ月ごとの明日の運勢」までくまなく読んでいる。
自分のところはもちろん、長兄や次兄や私や夫の分まで。
で、「忘れ物をしそう」とか、「思わぬ出費がありそう」なんて書いてあると、
すごく心配している。
そのくせ、「良いアイディアが浮かびそう」とか「仕事がうまくいく」
みたいないいことが書いてあっても信用しない。
ふつう、いいことだけ信用して楽しくすごさないか?
と疑問に思う。
心配事のタネを増やすために占いを読むというのもどうかと思う。
母にしたら、用心するための指標というところなのだろうか?

夕刊の「生まれ月ごとの明日の運勢」だけではなく、
週に一度載る星占いまで読んでいることが先日明らかになった。


で、先日載っていた母の星座の運勢。
「結婚を前提に交際できそうな人と出会うチャンス」
………出会えるものなら、出会ってみてくれ。
応援しようではないか。

母は多分この一文は無視したんだろうな。

ちょっと前には、
「ラッキーチャンスは年下の人が運んできます」
てのがあった。
……母の周囲の人、ほぼ全員がラッキーチャンスを運んできてくれるわけか。
それは素晴らしい。
これも多分母は無視したと思う。

新聞社さま。
願わくば、年代別星占いを掲載してくれるとありがたい。
「血圧に注意」とか、「今日のラッキーアイテムはお灸」とか
「孫から嬉しい電話があるかも」みたいなね。


夏休みの宿題の思い出

2006年08月27日 | 思い出場話(懐かしの昭和編)
夏休みももうあとわずかだ。

先日図書館に行ったら、
いかにも「これから宿題を仕上げるために資料を借りにきました」的な親子連れでにぎわっていた。

さて、高校時代私はてんで数学ができなかった。
お手上げ状態である。
夏休みの宿題に出た問題集も、開いたとたん私には暗号か何かにしか見えなかった。

幸い数学が得意な友人がいた。
そして、彼女は文章を書くことがひじょうに苦手であった。
読書もほとんどしない奴だった。
当然、読書感想文なんて彼女にとっては難行苦行だ。

そこで私は提案した。
私が彼女の分まで読書をし、感想文を仕上げるので、
問題集の答えを写させてくれと。

交渉成立。

得意分野を生かして合理的に片付けることができた。
もちろん、数学の答えを写すときは丸写しにはしない。
日頃から数学が苦手な私が、模範解答的な答え方をすれば
写したのがばれる。
難しい問題は途中まで解いてやめてみたり、
簡単な問題でもあと少しのところで平凡な計算ミスをしてみせるというような、
頑張りをみせた(頑張りか?)。
そこまで、するなら自分でやれって話しだが、
当時の私は(ていうか、もちろん今も)数学の記号を見ると脳が閉じて行くのだから仕方がない。

で、感想文のほうも、文体が似ないように細心の注意を払い、
いかにもその彼女が書いた風な感性をまじえつつ仕上げた。
残念ながら、なんの本を読んでどんな感想を書いたかはもう思い出せない。


今にして思うと、中学のときも感想文や作文は友人の分まで引き受けていたような気がする。
そのかわり、家庭科の縫い物をやってもらったりとか、
発明工夫展に出す作品を作ってもらったりとかした。

しかし自分用に提出した文章があまり評価されず、
友人のために書いてやったものが評価された時はかなり複雑な気分だった。

よい子のみんなは真似せず、ちゃんと自分の宿題は自分でするように。


「蜂のひとさし」の効き目

2006年08月26日 | 日常
昼食後に夫が試したスズメ蜂の蜂蜜漬け、「蜂のひとさし」の効き目について。

味はごく普通の蜂蜜だそうだ。
もちろん、3滴ほどアイスミルクにいれて飲んだのだが、もちろん飲んですぐ
「元気はつらつ~」ということはなかった。
飲んですぐに元気になったりしたとしたら、それはそれでちょっと恐い。

打ち合わせの仕事が入っていたので、夫はそのまま出かけた。
2時間後、仕事を終えて帰ってきた夫は

「換気扇の掃除をするぞ。お前も手伝え!」と宣言した。

………換気扇。

毎年、年末に夫と掃除するのだが、昨年末はいろいろ忙しくてパスした。
恥ずかしながらその後、ほったらかしだった。
換気扇周りはすごいことになっているが、見て見ぬふりを続けてきた。
最近では見ぬふりではなく、見ないことにしていた。

几帳面な母は見ないことなどできないたちである。
見るに見かねた母がついに

「私の年金から出してあげるから、ダスキンのホームクリーニングに頼んだらどうか」と先日提案してきた。

年寄りの年金なんかあてにしなくても、ダスキンくらい頼めるやいっ!
と思い、電話してだいたいの金額を聞いたら2万円前後ではないかとのこと。
げっ。
夫は、それならオレがやる。と言った。
言ったはいいが、いっこうに動き出す気配はなかった。
換気扇掃除日和の日は何度かあったが、昼寝をして過ごしたり、
だらだらテレビを見て過ごしたりしていた。

やってもらう立場の私としてはあまり強いことも言えない。
さてどうしたものかと思っていた矢先だった。

夫は、つけ置き洗い用の大きな四角いプラスチックたらいと、
たわし、ゴム手袋、つけ置き洗い洗剤も帰宅途中に買ってきていた。
この男、本気だ。

てきぱきと分解し、換気扇周りを拭き上げぴかぴかにし、
車庫に置いたたらいに洗剤を溶かして部品をつけ込む。
ついでにレンジの五徳や、魚焼きグリルの部品もはずしてつけ込んだ。

いつになくきびきび動く夫。

これはもしかしてスズメ蜂効果なのか?

いつもなら、ちょっと動くとすぐに
「休憩、休憩。お茶いれて~」
とさぼることばかり画策する夫が、驚くほどの身軽さで作業を進める。
蜂蜜を飲んでいない私は、普通にだらけている。
ていうか、夫の勢いについていけない。

すごいぞ、スズメ蜂。

この効果がいつまで続くのか分からない。
試しに明日は、気になっていたリビングの大きな窓ガラス拭きを一緒にしようと誘ってみるつもりである。

皆さんのおうちにも、1個いかが?
スズメ蜂の蜂蜜漬け。

自分で飲むより、夫に飲ませていろいろやってもらうほうがいいことに気がついた私は、
多分自分で飲むことはないと思う。ふはははは。


蜂のひとさし

2006年08月26日 | 日常
娘が体調を崩しているというので、無臭ニンニクとローヤルゼリーが入ったサプリメントを送った。
その店で、こんなものを見つけた。

ジャジャジャジャ~ン♪



スズメ蜂を生け捕りにして、蜂蜜につけこんだものだそうだ。
へたれな私は、ひと目見て腰砕けしてしまった。
生きたまま蜂蜜に漬け込まれるスズメ蜂の気持ちになり、
「うへ~助けてくれ~!」という気分と、
見た目のグロテスクさで膝に力が入らない。

しかし、お店の人の説明によれば、
毎日この蜂蜜を3~4滴好きな飲み物にいれて飲むと、
ものすごく元気になるそうだ。
驚くほどの即効性があり、そのへんのドリンク剤よりよほど効き目があるとか。
しかも自然のものだから副作用も心配ない。
中の蜂蜜がなくなれば、もう1回くらいなら蜂蜜をつぎ足しておけばいいとか。
この季節に限定で出荷されるそうで、マニアはまとめ買いするそうだ。
直径4.5センチ、高さ6.5センチほどの小さな瓶で千円。
蜂蜜にしたら高いが、栄養剤として考えると安いと思う。

夫は、自分の分と娘の分を即買いした。

さっき昼食後夫はアイスミルクに入れて飲んでいた。
効き目があったかどうかは、後ほど聞いてみる。

定期検診

2006年08月25日 | 夫ネタ
半年ぶりの夫の定期検診日だった。
今回も異常なし。
やはり夫から異常なしの報告電話がかかるまでは毎回どきどきする。
次回は来年2月23日。
定期検診でみつからずとも、わんこが異常を見つけることもあるし
自分で見つけたりすることもあるので、油断はできない。

以前にも書いたが、夫は7年前に大病を患った
その後、2度再発を繰り返し、そのつど病気を克服して現在に至っている。
3ヶ月に1度の定期検診が、前回から半年に1度になった。

夫の身体のなかには、爆弾がしかけられていると考えている。
導火線に火がつけば、それを消していくといったところだ。
3度の病で、その導火線の長さが残りどれだけになったのかは分からないが、
とにかく細心の注意で、導火線に火がつかないようにしている。
仮に火がついたとしても、また全力で消火活動をするまでだ。

誰でも身体のなかには爆弾があるのだと思う。
不死身の人間はいないのだから。
ただ、そのことを意識することは健康なときにはほとんどない。
夫が大病したおかげで、夫も私も人生の残り時間について意識して考えるようになった。
本当はそんなことを意識せずに暮らせるに越したことはないのかもしれない。

でも、意識せざるを得なくなったのなら、
一日一日を楽しく、悔いのないのように丁寧に、感謝の気持ちをもって暮らそうと思う。
とはいっても、日々の生活のなかでついつい不平不満が出ることも多々ある。
病気のことを忘れている日もある、
それはそれで幸せなひとときだ。

定期検診の日は、そんな日常のなかで自分たちの生き方を振り返り、
感謝の気持ちを思い出す日である。




天ぷら

2006年08月24日 | 料理
先日、ZEROさんのブログで美味しそうな天ぷらの記事を見てから、
天ぷらが食べたくてしかたがなかった。

今日はさほど暑くなかったので、頑張って天ぷらを揚げることにした。
うちの台所は独立型で、とても狭い。
高台にあるため風通しがいいので、家を設計してもらうときに、
台所にクーラーをいれなかった。
大誤算だった。
夏は、台所は灼熱地獄になるのだ。
リビングにクーラーをかけ、扇風機で風を送ったりしてはみても、
夏場の揚げ物は拷問のような状況になる。
しかし、夏野菜の天ぷらや、魚の南蛮漬けなんかは夏場に食べたい。
いつも、汗をだらだら流しつつ油と格闘している。

今日は、風もいいかんじに爽やかだったので思ったよりラクだった。
ということで、できたのがこれとこれ。
あせっていたので、盛りつけがいまいち。

 
            
              

野菜は、かぼちゃ、茄子、アスパラ。ピーマン、茗荷、椎茸、シソ、人参。
あとはわずかな海老と、ちくわのチーズ詰め。
野菜は全て市場で買ったものというのが残念だ。
ほんとは、家庭菜園で採れたものだったりするともっと新鮮で美味しいんだろうなけど。

皆さんのところの天ぷらの定番はなんだろう?
これを揚げるとうまいっというのありますか?
うちはいつもなら、さつまいもとレンコンもつける。
今日は省略。
いかの天ぷらは、どうしても油がはねてこわいので私は家で作らない。
かきあげもなんだかうまくまとまらないので、あまりつくらない。


大量に大根おろしをしておいたので、ここのところ食欲が落ちていた母もたくさん食べられたようだ。
天つゆは、手抜きして市販のめんつゆをつかった。
先日買った昆布塩で、アスパラや茗荷を食べると野菜のうまみがひきたった。
塩ってすごいと思う。
美味しい塩を使うのは大事だ。
その昆布塩でキャベツとみょうがとキュウリを良くもみこんで、
即席漬けもつくっておいた。
こちらもさっぱりして美味しい。

夏野菜に感謝。




出来合いのお総菜

2006年08月23日 | 料理
昨日は睡魔と闘いつつ、夕飯を作った。
今日は時間と闘いつつ、夕飯を作った。

夫とふたりきりだったり、ひとり暮らしだったりしたら、
おそらく出来合いのお総菜を買ってきたと思う。
料理は嫌いではないが、何かと闘いながら作るものではないと思う。
少なくとも私の場合は、楽しみながら余裕を持って作らないと美味しくならない。

時間のないときや気持ちに余裕のないときは
出来合いのお総菜をうまく利用していけばいいと思っている。

しかし。
わがやでは、夕食に出来合いのお総菜は出せない。
夫がうるさいから?……NO。

私の母がうるさいのである。

母は若い頃はあまり料理がうまくなかったが、
中年以降めきめき腕ををあげてきた。
買ってきたお総菜は全て美味しくないと信じている。
美味しくないものもあるが、デパ地下で買う銘店のお総菜なんかは
自宅では出せないいい味のものだってある。
が、母は断固として認めない。
自宅でその家の主婦が、家族のことを考えて作った料理に勝るものはないと言う。
まぁ、ある意味そうなんだけどさ。

で、たまに手抜きしたくてそういうお総菜を買ってくると


母「あら~、こんなものまでお店で売ってるの?
  家で作れるやろ、こんなん。」

私『作れるけど、手間かかるやろ』

母「こんなちょっぴりで、いったいいくらするの?」

私「○○円くらい。」←買ってきた金額より少し安めの金額を言ってみる。
 
母「えっ!!そんなするん?高~い。
  へぇ~そんなするんか?材料費やら高熱費やらたいしたことないやろうに」

私「家で作ったら、妙にたくさんできてしまって飽きて余ったりするやんか。」

母「飽きる?家族が飽きても主婦は残りものをちゃんと食べるもんや。
  あんたみたいに、腐らして捨てたりするからムダになるんやろ?」

私「…………」

母「お金さえ出したらなんでも揃う世の中になったもんやね。
  いったい家庭の主婦は何をしとるんや?
  旦那さんが一生懸命働いてきたお金を、こういう使い方して、
  浮かした時間で何をするっていうんや?
  ああ、もったいない。
  私ら戦争を超えてきた人間には、理解できん世の中やわ。」

出たっ、『私ら戦争を超えてきた人間』!

たった一皿の出来合いのお総菜のせいで、母の『現代主婦批判演説』を聞くことになってしまう。


いちいち正論。
でも、現状にあっていない母の理論。

うぜ~っ。

いらぬ口論を母としたくないので、どんなに面倒くさくても、
時間がない日でも、何か手作りすることにしている。

もちろん夫と私だけで食べる仕事の忙しい日の昼食なんかは、
麺類プラス出来合いのお総菜だ。
母と一緒に食べる食事のみ、出来合いのお総菜はよほどのことがない限り出さない。
自分の母だからいいようなものの、この人がお姑さんだったら
ほんっとに困っただろうな~。

お義姉さんたちは、母と同居経験がないとはいえ、
たまに遊びにきてもこういう母の説教を黙って聞いているのは偉いと思う。
多分私が嫁の立場だったら…想像するだけで恐い。




眠眠打破

2006年08月22日 | 仕事
朝から、県外の放送局で番組のナレーション録りをした。

地方の古い放送局のアナウンスブースは、どこも歴史を感じさせる古いものが多い。
下請け会社のスタジオのアナウンスブースのほうが、よっぽど新しくておしゃれである。
歴史を感じさせる古さは、1周してきて逆におしゃれみたいなかんじで、
それはそれで落ち着くし、
時代の最先端ですっ!みたいなかっこいいところも、
それはそれで気分がいいものだ。
どういう環境で仕事をしようと、結局は仕事の内容と、
一緒に仕事をするメンバーとの相性さえよければ快適だ。

今日の仕事は、マシントラブルで1時間待ちになったこと以外は、
快適に順調に仕事ができた。

ただ、前日あまりよく眠れなかった私は朝から少しぼ~っとしていた。
きっちりしたまじめな読みを要求される内容だったため、
眠気覚ましに始めて「眠眠打破」というドリンク剤を飲んでみた。
カフェインがたくさん含まれているらしい。
たしかによく効いた。
仕事中はお目々ぱっちり。
意識はっきりである。
濃いコーヒーをがぶ飲みした後みたいな。

しかし、仕事が終わって緊張が抜けたとたん倍になって睡魔が襲ってきた。

要するに、眠さをなくしてしまうのではなく、
利子をつけて後払いにするみたいな感じだと思う。

覚醒剤なんかも、(もちろん経験はないから人が書いたものを読んだだけだが)
打ったそのときはメチャクチャ元気になるが、
薬の効果がきれるとがく~んと疲れがやってくるという。
で、それが辛くてまた打ってしまうという。

ツケは必ず払わないといけないのだ。
当然といえば、当然である。
午後から地元に戻ってからも、珍しく仕事がたてこんだ。
睡魔と闘いつつ仕事をする。

というわけで、朦朧としつつも今から夕飯の支度をする。
やれやれ。


初物の梨

2006年08月21日 | 美味しいもの
夫も私も梨が大好物だ。
梨の季節になると、いつも栽培農家の直売所に何度も買いに行く。

今朝起きたときからなんとなく頭の中で、遠方に住む娘の
「梨食べた~い」という声が聞こえるような気がした。
早速送ってやることにした。
午前中のうちにに直売所に車を走らせた。

もちろん自宅用にも買い求めた。

これだけで千円。かなりおおぶりだ。大きさが比較できる携帯とか横に置けば良かった。


安いか高いかは、感じ方それぞれだと思うが、
鮮度と甘さに信頼感が持てる農家なので何年も前からここに決めている。
時々、2~3個おまけを袋のなかにいれてくれたりすることもある。

昨年は、一袋買って帰ろうとしたら、
「これ、さっき買いにきたおじいちゃんが、受け取ってすぐ転んで梨を落としたんや。
 かわいそうだから新しいのに替えてあげたんやけど、
 こっちの落としたほうの梨も全然傷んでないけど売り物にするのもなんだから、
 あんたにあげるわ」
と言われ、一袋分の千円で、二袋手にいれることができた。
とっても良心的なところである。

梨を買った帰り道、夫の携帯が鳴った。
娘からだった。
「そっちの直売所の梨を送って」
という電話だった。
「今、手配してきたところ」と夫が応える。

朝方私の頭の中で聞こえた娘の声は空耳ではなかったようだ。
以心伝心とはこのことか!

デトックス

2006年08月20日 | 日常
世の中猫もしゃくしも、「デトックス」流行りである。

身体のなかにたまった悪いものを、外に出して健康な身体を取り戻そうということらしい。

お水や、サプリメント、腸にいい食物繊維たっぷりの食品、
岩盤浴にゲルマニュウム温浴。
アロマテラピーにヨガ。

たしかにどれも基本的には気持ちがよかったり、美味しかったりするので、
やらないよりはやったほうがいいと思う。

遅ればせながらもとりあえず、玄米食とか家でやる簡単ヨガとか、
やりやすそうなことから始めて身体のなかの毒を出してみようかと思ったのだが、ここではたと気がついた。

私はよく友人や後輩たちとのおしゃべりで毒を吐く。
吐いても吐いてもまだ吐き足りないほど、腹のなかには毒がうずまいている。
デトックスで出さないといけないのは、そういう「心の毒」かもしれないぞ。

そう言ったら、
「その毒を全部出したらおまえじゃなくなるんじゃないか?
 ていうか、おまえの存在すらなくなってしまうんじゃないか?」
と夫が真顔で心配しやがった。

私は毒だけでできとるんかいっ!

夫とのメール

2006年08月19日 | 夫ネタ
映画の撮影の待ち時間が長かったため、一緒に行った芝居関係者の方たちや、
ロケ地で招集された町の奥さんたちと雑談をたくさんした。

その途中で、何度も私は夫からメールが届いたし、
私自身も夫にしょっちゅうメールを送った。
仕事の連絡メールもあれば、雑談メールもあった。

その様子を見た人たちから、一斉に驚かれてしまった。

「え~っ!pecoさん、旦那さんとメールやりとりするの?」

その反応に私が驚く。

「え~!旦那とメールしなかったら誰とするの?」

私としてはまぁ、当然友人とはする。
仕事関係の人ともする。
でも、私の携帯のメールフォルダーで一番たくさんメールがたまるのは夫とのやりとりだ。
…ん?それってもしかして私、世間が狭いってことなのか?
と不安になる。


うちは、仕事柄夫と一緒に行動することが多いので、
一緒にいるときは当然喋っている。
別行動しているときや、どちらかが泊まりがけで仕事に出かけたときは、
それぞれごはんは何を食べたとか、宿泊先の様子とか、
出先で見つけた面白いものとか、こまめにメールする。
文章で説明しにくいときは、写真を添付する。
外泊した朝は、何か変わったことがなかったか確認のため短い電話もどちらかがかける。

それが当たり前になっている。
だから、みんなにそんなふうに驚かれたことが驚きだった。

ということで、既婚者の皆さん。旦那さんとメールのやりとりしてます?
誰とのメールが多いですか?


映画ロケ 2日目

2006年08月18日 | 仕事
昨日のロケの様子。


照明が煌煌と焚かれているむこうには、永作博美さんと佐藤江梨子さんが熱演している。
佐藤江梨子さんは、手足が長く、色白く、ほっそりしていて
フランス人形みたいだった。
役者さんを写真に勝手に撮って、ブログに載せるわけにはいかないため、
後ろ姿のスタッフの皆さんの写真でなんとなく現場の雰囲気を感じていただきたい。

さて、一日目は炎天下のもとでのロケだったが二日目は室内ロケだった。
二日目、私の台詞はない。
火葬から戻り、中陰をしている参列者やそのお給仕をする近所の主婦という役どころである。
この日は、永瀬さんが永作さんを声高に叱責し、押し倒すシーンや
永瀬さんの妹役の子が喘息の発作を起こすシーン、
佐藤さんが東京から葬儀に駆けつけるシーンなど重要なシーンがあるため、
私たちエキストラは待ち時間が大変長かった。
それでも、目の前で繰り広げられる役者さんの芝居を観ることができるのはとても刺激的だった。

映画のスタッフも、前日朝方まで仕事をしていたというのに、
疲れもみせずにきびきび働いている。
そんな様子を見るのも、なんだか新鮮だった。

監督は、メインの役者さんたちの芝居は細かくつけるのだが、
私たちエキストラの細かい動きは全て助監督に一任している。
周りの私たちの配置や、動きのタイミングなどだいたいのことを助監督に指示をだし、
あとは助監督が具体的に決めて私たちに伝えていく。

感心したのは、この助監督がエキストラの名前を一度聞いたら
次からは絶対に間違えずに名字で私たちを呼ぶことだった。
私たちエキストラを、役者扱いせずもの扱いをする人もドラマや映画のロケでは時々いる。
こうしてひとりひとりの名前を覚えて、丁寧に指示を出してくれると
こちらもとても嬉しいし、多少のムリもがまんしょうという気になる。
しかも長身で二枚目だったし…(て、そっちかよっ)

さて、私の出番だが、
①中陰の客同士でこっそりうわさ話を内緒で話す後ろ姿。
②発作をおこした少女を心配してかけよる後ろ姿。
③永瀬さんに押し倒されて畳に転がる永作さんを見て驚く後ろ姿
④中陰の後片付けをせっせとする後ろ姿。

おいっ!
全部後ろ姿かよっ。
ということで、ご覧になる皆さんには私の背中の名演技?を堪能していただけるという寸法である。

ちなみに一緒に行った、ちょいと見栄えがよくてお芝居も上手な地元の先輩女優さんは
結構顔が映る位置で演技をするように指示されていた。
ふんっ。これから私のことを『背中で演技ができる名女優』と呼んでいただきたい。
…くそ~。
私は、あとはまかりまちがってちろりと映っている場面もあるやもしれずないやもしれずというところである。

台詞は、映画の冒頭のほうでちろりと喋っているし、
中陰の場面で、カットにさえならなければ「ちょっと~ ○○さん」と
呼びかける声も入るはずである。
ま、いいけどね。

そんなこんなで、なかなか楽しいお仕事ではあった。

撮影終了後、ロケ先の家の玄関先に張られたテントで夕食の配食の際、
永瀬さんが自分で自分の分をもらうため順番に並び、
トレイを自分で運んでいた。
撮影を終えて帰る私たちが挨拶すると
「どうもありがとうございました。お疲れ様でした」
ときちんと挨拶してくださった。
好感度UP!なひとこまであった。