いろいろあって、気持ちが読書のほうに向かず、
ずっと小説本が読めなかったのが、
ようやくきちんと集中して読書できるようになった。
で、久々に購入した新刊本。
桐野夏生の「東京島」。
興味のある方は ここ をクリック!
あらすじとか読めます。
桐野夏生さんの作品は、
「OUT」「グロテスク」「柔らかな頬」「残虐記」「魂萌え!」
最近の作品はわりと読んでいる。
この人は、自分の小説に出てくる女性達への視点がとても意地悪だと思う。
女性作家の小説は、桐野さんだけではなく
かなり女性の書き方が辛口だ。
よくそこまで、女性特有のイヤな部分を
正直に書けるなぁと思うことが多い。
でも、それが面白くて私はわりと女性作家の作品を読む。
この「東京島」は、無人島に漂着した31人の男とひとりの女の物語だ。
で、このひとりの女は若くもないし、美しくもない。
リストラにあう前に2割り増しの退職金をもらって退職した夫と、
クルーザーで旅行中だったごく普通の、
ちょっと太り気味の46歳の女だ。
他の男性達は、
沖縄での過酷なバイトから逃亡してきた
それぞれわけありの20代の若い男たちと、
漂流してきたやけにサバイバル能力の高い11人の中国人たち。
さて、どうなるか。
小説の中身は、興味のある方はご自分で読んでいただくほうがいいと思う。
私の感想は、ちょっとげんなりした。
小説そのものは、一気に読ませる力強く強引な内容だし、
おお、そう来たか!
なんと、そういう展開かっ!
と、飽きることなく(ていうか、私は数時間で読破してしまった)
読ませる面白いものだと思う。
でも、げんなりした。
そういう極限状況のなかであれば、
多分私も同じことをしたかもしれないとか、
そういう行動をとらざるをえないかもしれないとは思う。
へんにきれいごとでまとめないのもいいと思うし、
理想のリーダー的存在が出てこないのも、ある意味リアル。
でも、げんなりした。
描写が生々しいのと
「食欲と性欲と感情を剥きだしに、
生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き」←本の帯より引用。
ということで、私のような柔な精神の持ち主にとっては、
「あ~あ」という気持ちになってしまうのである。
そして、ああなんて女ってしぶとく強いんだろう。
と、ラストのページをとじてため息をついた。
私はとにかく無人島で生き抜けない。
虫とか、ねずみとか、へびとか怖いし。
それらをタンパク源として見ることはまずできない。
野卑で粗野で無知な男たちとの共同生活も、
考えただけでめまいがしそうだ。
夫とクルージングには、絶対行かないと結論。
(そこかよっ、着地点)
てか、うちの夫船操縦できないから、
クルージングに行こうとは言わないし。
というわけで皆さん。
無人島に31人の男と自分。
やって行けます?
ご意見、大募集。
ずっと小説本が読めなかったのが、
ようやくきちんと集中して読書できるようになった。
で、久々に購入した新刊本。
桐野夏生の「東京島」。
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あらすじとか読めます。
桐野夏生さんの作品は、
「OUT」「グロテスク」「柔らかな頬」「残虐記」「魂萌え!」
最近の作品はわりと読んでいる。
この人は、自分の小説に出てくる女性達への視点がとても意地悪だと思う。
女性作家の小説は、桐野さんだけではなく
かなり女性の書き方が辛口だ。
よくそこまで、女性特有のイヤな部分を
正直に書けるなぁと思うことが多い。
でも、それが面白くて私はわりと女性作家の作品を読む。
この「東京島」は、無人島に漂着した31人の男とひとりの女の物語だ。
で、このひとりの女は若くもないし、美しくもない。
リストラにあう前に2割り増しの退職金をもらって退職した夫と、
クルーザーで旅行中だったごく普通の、
ちょっと太り気味の46歳の女だ。
他の男性達は、
沖縄での過酷なバイトから逃亡してきた
それぞれわけありの20代の若い男たちと、
漂流してきたやけにサバイバル能力の高い11人の中国人たち。
さて、どうなるか。
小説の中身は、興味のある方はご自分で読んでいただくほうがいいと思う。
私の感想は、ちょっとげんなりした。
小説そのものは、一気に読ませる力強く強引な内容だし、
おお、そう来たか!
なんと、そういう展開かっ!
と、飽きることなく(ていうか、私は数時間で読破してしまった)
読ませる面白いものだと思う。
でも、げんなりした。
そういう極限状況のなかであれば、
多分私も同じことをしたかもしれないとか、
そういう行動をとらざるをえないかもしれないとは思う。
へんにきれいごとでまとめないのもいいと思うし、
理想のリーダー的存在が出てこないのも、ある意味リアル。
でも、げんなりした。
描写が生々しいのと
「食欲と性欲と感情を剥きだしに、
生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き」←本の帯より引用。
ということで、私のような柔な精神の持ち主にとっては、
「あ~あ」という気持ちになってしまうのである。
そして、ああなんて女ってしぶとく強いんだろう。
と、ラストのページをとじてため息をついた。
私はとにかく無人島で生き抜けない。
虫とか、ねずみとか、へびとか怖いし。
それらをタンパク源として見ることはまずできない。
野卑で粗野で無知な男たちとの共同生活も、
考えただけでめまいがしそうだ。
夫とクルージングには、絶対行かないと結論。
(そこかよっ、着地点)
てか、うちの夫船操縦できないから、
クルージングに行こうとは言わないし。
というわけで皆さん。
無人島に31人の男と自分。
やって行けます?
ご意見、大募集。