フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

Balzac - Camille Claudel - DELF

2005-02-20 18:21:15 | フランス語学習

(juillet 2003)

Paris 滞在中、1週間、午前中のコースをとって来た。クラスは試験により、Intermédiare 2+、テキストは Forum 3 を使った。

ELFE

まずCharles TrenetのChanson "Au Grand Café"を聞いてその内容を討論する。Balzac, Hugo, Roland Barthe, Camus, Baudlaire, Flaubertなどの原典にあたりながら、その内容についての質疑応答、そこで提起された問題についての討論、そのテーマに関連するフランス文化(フランス人の考え方)の紹介、さらに文法(passé simple、plus-que-parfait、imparfait、passé composéなどの過去表現と間接語法)に関連するexercicesと盛りだくさんであった。passé simple、plus-que-parfait(プリュクパフェだと思っていた)は初めて聞く時制で、ちんぷんかんぷん。しかし、言葉は音なのだということを実感した。彼らが話すのを聞いていると、それほど難しいものではないのだという気になってくる。本で勉強するだけでは能率が悪いのでは、という気になった。その他、映画Camille ClaudelやComedie Françaiseの現状についてのビデオを見て、その内容について議論するという高度なものもあった。しかし、授業のテンポがよく(自分には少し早すぎたが)、気持ちよく時間が過ぎた。また5人のクラス(ブラジル、スイス、オランダ、日本は私と脱サラの若い人)だったので他の人の話し方を聞くことができ、大いに参考になった(ブラジルの彼女などはどうして学校に来るのかというくらい、ぺらぺらであった)。さらに、2時間の個人授業を2回受けた。こちらも2時間が日本では決して味わえないような濃密な時間で、頭の中にフランスが染み込んでくるという感じであった。

Au Grand Café

今回の滞在は、知識そのものよりはどのように勉強し話せばよいのかということを学んだように思う。最後のクールで先生が「あなたは文学が好きそうなので」ということでLitterature Progressive du Francaisという教科書をプレゼントされたのには感激した。また、最終日の夜には、オランダとスイスからの生徒さんがPlace des Vosges近くのレストランに招待してくれた。1週間の疲れも癒されるひと時を過ごした。

Place des Vosges

今回のヨーロッパ滞在中、いくつかの本を購入。

●Entretiens avec Salvador Dali (Alain Bosquet):バルセロナのミロ美術館で買う。FiguerasのDaliの美術館に立ち寄る。彼の奇行しか知らなかったが、その膨大な仕事に接してやはりただ者ではないことを体感。その奥には、純粋な燃えるものを持っていた人ではないかと想像する。

●Demande d'emploi (Marcel Duchamp, Joan Miró):バルセロナのミロ美術館で買う。

●Santoka: zen saké haiku (Sandoka):紐で綴じている趣のある本をPlace de Clichyの本屋で偶然に見つけてうれしくなり。

●Correspondance (Camille Claudel):Musee Rodinで。彼女が何を考えていたのか知りたくなり。彼女の弟Paulが作家であることは知っていたが、駐日大使をしていたことは後で知る。最近、渋沢・クローデル賞なるものも目にとまった。

●De profundis Americae : Carnets américains, 1958-1960 (Henri Thomas):St. Germain-en-Rayeの小さな本屋で偶然見つけたもの。フランス人のアメリカ観の一端が見えて面白い。

●Lettres à une amie vénitienne (Rainer Maria Rilke):St. Germain-en-Rayeの同じ本屋で。すぐに近くのカフェレストランで読み始めた。海外滞在の楽しみの一つ。

●Balzac: Le roman de sa vie (Stephan Zweig):女好きでエネルギッシュ。昼夜を入れ替えて膨大な仕事を成し遂げた彼ではあったが、やっと結婚した年に死んでしまうというその人生を少し聞きかじっていた。滞在中にバルザックの家を見て興味を覚えて、ドゴール空港でやっとこの本を見つける。その後旅行などで外に出る時に、この本を適当に開いて、彼のエネルギーを想いながら無理やり読むようにしている。そうするとフランス語(訳文ではあるが)の文体が何となくわかってくるような気がしてくる。

ミロ美術館
Musee Rodin
Maison de Balzac

Entretiens avec Salvador Dali
Demande d'emploi
Zen Saké Haiku
Correspondance
渋沢・クローデル賞
De profundis Americae : Carnets américains, 1958-1960
Balzac (Zweig)


帰国した最初の夜だけは、フランス語で夢を見たのには驚いた。その環境に入ると体全体が反応しているということだろう。仏検の結果が届いていた。86点で2級1次合格。この日曜に2次の面接がある。5分と短いので何とか落ち着いていきたい。フランスに行く前にはこの秋に1級を受けようと考えていたが、帰ってきてみて今はそれほどの力がないのだから、無理に受ける必要はないという考えに傾いている。それよりは、中身を充実させるように本を読んだり、考えをまとめたり、発信、討論できるようにしておいた方がずっとよいだろう。

2次の面接にアテネフランセに行って来た。受験生はほとんど若い女性であるが、なかに7-8人中年以上の人が見られる。試験官はフランス人女性と日本人男性(定年後という印象)。質問はこちらの自己紹介を受けて始まった。「どこで仕事をしているのか。」「そこは国立なのか、公立なのか、企業なのか。」「どんな仕事をしているのか。」「仕事の内容をもう少し具体的に言うとどうなるか。」など。最後に日本人の試験官から「どうして(今頃?)フランス語を始めたのか。」という質問が出て、5分間の試験はあっという間に終わった。DELF A1、A2の結果も来た。いずれも80%程度で合格であった。秋にはA3、A4を受けてみたい。今月はDELF、仏検が区切りの月となったが、レベルはまだまだお粗末なものである。

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