フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

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マイケル・ブルームバーグ再び BLOOMBERG - UN GRAND PHILANTHROPE

2005-11-26 18:08:12 | 自由人

ブルームバーグの人権と報道の自由に対する基本的な考え方を知り、彼を尊敬するようになったと以前に書いた(14 avril 2005)。今週届いた Le Point でブルームバーグがニューヨーク市長に大差(59% vs 39%)で再選されたというニュースを読みながら、その思いは益々強くなっている。

民主党の強いニューヨークでのこの勝利は何かを意味しているのだろう。一期目には前任者ジュリアーニが得意とした犯罪との戦いをよりうまく片付け、ニューヨークの公立学校システムの建て直しについてもメディアの大物を責任者に抜擢し、財政的援助を裕福な友人(ビル・ゲイツ、キャロリン・ケネディ、前GE会長ジャック・ウェルチなど)に頼み、この3年間で2億75万ドルを集めている。これらの成果がニューヨーカーの支持を集めた原因ではないかと分析している。

1942年マサチューセッツ生まれで、24歳でハーバード大学を卒業後、Salomon-Brothersに就職。15年間勤めた後、権力闘争に敗れそこを辞める。その時に手に入った1000万ドルのうち400万ドルをもとに自ら会社を設立。1994年からは奉仕活動を始める。1997年には自伝 « Bloomberg by Bloomberg » を出版。2001年にニューヨーク市長に選出される。

彼の奉仕精神は素晴らしいもので、市長になる前からアメリカ最大の寄付者の一人 « l'un des plus généreux donateurs du pays » とされている。毎年1億3000万ドルを数百の団体に出している。見返りを一切求めず、名前は絶対に出さないという条件付で。Liz Smith も秘密を守るという条件で莫大な額のチェックを貰ったことを打ち明けている。 «Ell reçoit d'énormes chèques à condition qu'on garde le secret. »

2001年の市長選に出る前に夕食をともにした人の話で締めくくられている。
彼は「ビジネスの分野ではもう自分を証明するものは何もない。どの分野で特徴を出しながら自分を役立てることができるだろうか。」と話したという。
« Dans le business, maintenant, je n'ai plus rien à prouver. Où pourrais-je être utile, faire une différence ? »

そして彼は市長になり、その莫大な資産を有効に使おうと決心した。
« Bloomberg a pensé que c'était là qu'il pouvait être plus utile. »

コメント
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