アインシュタインの言葉をもう少し。
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「ほとんどすべての人にとっては、一時的な成功のほうが原理的な深い考察よりもずっと説得力があるもので、それゆえ流行は人々の耳を聞こえなくするのです。たとえごくわずかな期間ではあっても。」
「教師が子どもたちに伝えなければならない最も大切なものは、知識や認識それ自体ではなく、知識を得たり理解することへの憧れであり、芸術・科学・道徳といった精神的な価値に寄せる深い敬意です。考えることが持つ遊戯のような楽しさや、教える対象である事実や出来事に対する好奇心が前もって呼び起こされないままに、知識を教え込むことは全く有害です。なぜならそうした教育は、食欲がない時の食事が料理に対する不快感を引き起こすのと似た、不快な感情を学習者に起こさせるからです。それとは逆に、ひとたび生き生きとした関心を喚起できれば、その関心は学校という枠を越えて働きかけ、人生全体にわたって精神の活力を高めることになります。」
「学問の研究、そして一般に真理と美の探究は、私たちが一生の間、子供であり続けることを許される領域です。」
「知識は重い負担にはならない――
そう信じている人は大変な思い違いをしている。
古くさいガラクタで一杯になった人は、
めったに新しいことを思いつけなかった。
頭はカラッポにしておくほうがいい。
知識のためには図書館がある。
そこでなら、いつだって知識が君のために待ちかまえているし、
君が行くまでは口をつぐんでいてくれるのだから。」
「音楽は研究活動に<影響>はしませんが、両者とも同じ憧れという泉によって養われており、それぞれがもたらす慰めにおいて、互いに補いあっています。」
「眺める喜びと理解する喜びは、自然の最高の贈り物です。」
「一人一人の人生が自然な限界の中に収まり、その結果、最後にはそれが芸術家の作品のように見えてくることで十分満足すべきではないでしょうか。」
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アインシュタイン・ドキュメント「私は神のパズルを解きたい」(哲学書房、1992)から