フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

パリでの日常

2005-06-14 23:34:43 | パリ・イギリス滞在

パリでの日常が始まった。仕事場は Tour Montparnasse の近くの15区にある。朝、近くのカフェでクロワッサンとカフェ(日本で言えばエスプレッソに当たるのか)の簡単な le petit déjeuner を取ってから歩いて行く。せわしなく出勤するパリジャンの姿を見ながらの出勤は気持ちよい。

月曜の朝、仕事場に顔を出すと、最初だけでも英語で紹介されるのかと思ったが、受け入れてくれたMDからは威勢の良いフランス語が飛び出した。どうもフランス語で通す予定のようだ。どうなることか。実は、パリに着いてから4日間ネットにつなぐことができなかった。ここの reseau につなげなかったのだ。こちらで働いている日本の方2人にも来ていただいたが埒が明かず、最終的には informatique の専門家がフランス語版の Windows (ここはほとんどが Mac) の設定と比較しながら調整をしてくれた。4日間が非常に長く感じた。ネットにつながらないと仕事にならない生活をしていたということに改めて気付く。周りの若い人が非常に親切なので助かる。

午前中、仕事を始めるに当たり書類の作成、ID の発行などがあり、来る前の書類のやりとりから感じてはいたがフランスの bureaucratique な側面を見る。夜に関連施設の人が集まる専門の会があるというので、様子を見に出かけた。8時開始なのだが、ワインとおつまみ(デザートまで揃っていて、充実していた)で皆さん情報交換とか世間話をしてなかなか始まらない。子供の話、ベトナムで教育に携わった時の話、ギリシャ哲学のこと、中国の状況などが出てきて結構刺激になった。MDがその場で私のことを francophile で francophone だと紹介したので、後の方は違うと慌てて否定。会が終わる10時ころには時差ぼけのためか、ものすごい睡魔に襲われ、その後のお付き合いもそうそうにホテルに直行した。年配の人が多い和やかな会で、街では味わえない経験であった。

本日(火曜)は昼休みと仕事が終わってから仕事場の近くを散策する。この時期のヨーロッパは夜10時くらいまで暗くならないので、うきうきする。偶然にロダンの弟子の彫刻家ブルーデルの美術館 (le musée Bourdelle) を見つけた。すでに閉まっていたので柵の間から中庭に展示されている彫刻を見る。週末にでも入ってみたい。帰りに、住まいの近くにあるカフェで planche campagnarde (ハム数種、チーズ数種、野菜を板の上に乗せたもの)とワインの夕食をとる。横ではこれから発表か試験でもあるのか、2人組の女子学生がビールを飲みながら口頭練習をし合っている。Serveur も年配だが胸を張り威勢がよく、気分が解放された夜となった。

コメント
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