興ざめすること

４月１２日（木）晴れ

少し前のあさイチにユーミンが出てた。驚いた。
サザンとユーミン、時々大瀧詠一と中島みゆき、で青春を過ごしてきたワタクシとしてはもちろん見た。

見終わって、少しため息。

またしばらくしてのちの土曜の夕方、MUSIC FAIRにユーミンが出てた。
もちろん見る。一緒に歌っては夫に嫌がられる。
また来週もユーミンらしい。
夫が「なんで？」
妻「あさイチにも出てたよ。４５周年記念アルバムが出るからじゃない？」
夫「ユーミンならそんな宣伝しなくてもよかろうに」
同感です。

ワタクシ、ここでもよく語ることなのですが、ミュージシャンにしろ芸人さんにしろ俳優さんにしろタレントさんにしろ、あまり私生活を知りたくない。
知るからこそ嫌いになったりしません？
純粋にその人の曲だけ、漫才だけ、演技だけ、を聞きたい、見たい。
その人が浮気しようが不倫しようが、知らなきゃ済むようなことを暴かれるとがっかりする。
そこまで大した事じゃないにしても、作家がクイズ番組に出て馬鹿さ加減を見たりするとその人の書いた本は読む気もしなくなる。

レポーター氏が「ファンの方は知りたがっていますっ」とマイクを向けて叫ぶの聞きながら「いやぁ〜知りたくないファンもいると思うけど」と呟く。
その人のことを全て知りたい。知った上でもっと好きになる。嫌なところもひっくるめて好きになる。
こういうのがファンというなら、ワタクシは未だかつて誰かのファンになったことはない。

それこそ、サザンの曲は全て歌えると豪語するくらいのワタクシであるが、桑田さんがコメディタッチの番組に出たり、あるいは歌番組とかでもおふざけが過ぎる時は、思わず苦虫つぶしたような顔をしてしまう。
林真理子氏の小説やエッセイは好きだったが、彼女がフジテレビのキャンペーンガールをしたときは、なぜ？？？作家でいいじゃん！作家だけで！と思った。
ベストテンは大好きな番組で、でも、松山千春とか中島みゆきなど、出ないんだ〜とがっかりしたが、でもどこかそれがかっこいいとインプットされた気もする。
ユーミンもあまりテレビに出なくて（これはある意味別の理由か？）
でも、時折どこかから聞こえてくる話から勝手にイメージを膨らませていた。
林真理子とユーミンの対談とかでは、ひたすら林真理子が自分のようで（田舎者で周りの目を気にして媚びへつらう）情けなくもあり同意もし、
対するユーミンは都会の強い大人の女だった。
それなのに（いや、勝手にワタクシがイメージしてただけなのでユーミンに罪はないのだが）あさイチに出たユーミンが
「うちの主人が・・・云々」と語った時は耳を疑った。
主人？主人？ユーミンが松任谷氏のことを主人って言った？？？
その後も、庶民的なアピールだったり、主婦アピールをされるのを、なんだか複雑な心境で見ていた。
ユーミンには、強くて、かっこよくて、男なんて足蹴にして背中で泣いてるピンヒールのロングソバージュの女でいて欲しかった。
ママチャリに乗って買い物して美味しいお料理作ってるユーミンの話なんて聞きたくない。
もっと言えば、どうやって歌を作ってるかすらも知りたくない。
聞いた話を膨らませて膨らませて作るのよ、なんて聞きたくない。
あさイチの最後のあたりで、アルバムの紹介が始まった時も「アルバムの宣伝のために出たのか」と改めて驚いたし、それもNHK！と二重に驚いた。
で、ため息が出た。

今、テレビをつけて興ざめするのは「たけし氏の独立騒動」
強い人だから、おちゃらけようが、無視しようが、テレビの中も外も文句は言わない。
（レポーターに「何か一言っ！」と言われて、「ひとこと」と言って去って行った。小学男子かっ！？）
結局いつも「軍団」を巻き込むのね、と思っちゃう。
フライデー襲撃事件思い出す。
少し話は逸れるが、西部邁氏の自殺幇助したと逮捕されたテレビマンがいたが、これまた思想のファンというか弟子というか信者みたいになってしまってたのだろうか。
たけし氏は「いや、だから俺は一人で独立して、軍団には残れって言ったんだ！」と言うがツメが甘かったか、軍団のたけし愛がそれを許さなかったか。
なんにせよ、表面化せずに済むなら済ませて欲しかったなあと思う。

金スマあたりでよくやってる「ぢつはあの頃は◯◯で・・・」みたいなのも興ざめ。
二十年前に隠し続けたことを、なぜ今になって公表するの？
その時隠したんだったらいっそ墓場まで持っていけ！と思う。
時が解決したなら、それはそれでいいではないか。懺悔の意味？誰かに許しを請うため？自分のような過ちを繰り返さないでねという親切心？

ワタクシ、狂い咲きというのも興醒めする。
今日の一枚は年中構わず咲く我が家のハイビスカス。
同じマンションに住んでた中国人の友人張さん（仮名）が引っ越す時の置き土産。
我が家のいきものがかりの管理が良いせいか年がら年中思い出したようにいつでも咲く。
その度にイラっとする。夏の花はかんかん照りつける太陽の下で咲いてくれ！
寒い冬にこの花を見る気持ち・・・めっちゃ興醒め！！！