作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

歴史・エッセイ・小説・時事ニュース・・・なんでもござれのブログです。どうぞよろしく。

【 伊予の人 (二) 】 

2008-05-24 14:33:01 | 04 時事ニュース

嫌で嫌でしょうがない西条の町に、成人後二度行ったことがある。
西条には祖父の他に、母の弟も住んでいて、祖父と同様に大阪
は帝塚山に隣接する姫松辺りにあった家を焼け出されてのこと
だった。

叔父と甥はよく似ると言う人が多い。
親戚の一党は、ボクがまだ若いころだが、この叔父とボクとが
見た目にソックリだと言った。
叔父は明らかにハンサムボーイで、歯科医という職業からか
女性によくもてたらしい。ちゃんと奥さんがいて子供三人も居たのに、
しょっちゅう浮気が深みにはまり、駆け落ちの件数数知れずという
人でもあった。

大学時代に同じ商学部にいた因幡の人が、ある時期ある証券会社
の西条支店にいたことがある。
カレを訪ねたら、ボクの祖父のことも、叔父のこともよく知っていて
驚いたが、ここは他人の動向を探るのが大好きな人の町なんだと
カレは平然として言った。「ヤな連中が揃ってる」

愛媛県には今治という市もある。
この町にはある時社用で行った。何をしに行ったのか覚えては
いない。下積みの内地屋のころだ。
今治は造船とタオルの町だった。
タオル屋さんに綿糸を売るための会社の出張所がある。
遊び人の若い衆が何人も朝早くから出張所に来る。
来ては黙って手を差し出す。現地で雇用した女子社員が、その手
に百円玉一個を乗せてやる。それで連中はおとなしく帰ると聞いた。

タオル業は、中国の廉価な品に押されて廃業の危機に襲われた。
だが村上水軍の血は脈々と生きていた模様である。
今やかつてのタオル屋さんたちは、こぞって大型貨物船のオーナー
と変身し、まとまれば世界一の貨物船の主となっている。




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【 伊予の人 】

2008-05-24 14:05:36 | 04 時事ニュース

バカの一つ覚えでこのところ「・・・・の人」をタイトルを多用
している。
西条市というたった一つの市の思い出だけで、ひとまとめに
されたら、愛媛県人の皆さんは迷惑なことだろう。
だがお許しあれ。昭和二十一年の九月現在の西条市民、
それもおそらく西条市で一番の商店街に面して住んでいた
人々ほどに、いやらしい目つきで、着のみ着のままの引揚者
を蔑んだやからをボクは知らない。

佐賀の有明の海に面した土地で、日本人の優しい気持ちに
感動したボクの一家は、四国に渡り、大阪で焼け出され疎開
していた母の父(つまりは祖父)に帰国の挨拶をするため、
西条市に立ち寄った。
ここでボク等はまるで南洋で捕らえられたゴリラでも見るような、
汚いものでも盗み見る仕打ちを受け続けたのである。

ボクの母は終戦の直前に、手術の失敗で出血死で亡くなって
いた。父は応召でソ連との国境の部隊に配属され、その任地
は軍の機密事項であった。母が急死したのは八月一日のこと。
その九日後に突如ソ連軍が満州を急襲する。母はあの惨状を
見ることなく死んで幸せだったと思う。享年37歳は数え年だから
満年齢で35か36だ。

母の急死で前線部隊から一時休暇を貰って新京に戻った父は、
その日の日付が変わる時間にソ連の対日宣戦があったから、
あやうく助かり、それは妻の急死との引き換えであった。

あろうことか、その年の十一月かに、早くも父は再婚し引揚げの
時には新たな妻は大きな腹を抱えていた。
それと知った祖父は当然怒った。当たり前だ。
11歳でしかなかったボクだって、「おじいちゃんに挨拶してからで
よいだろう。人の道に反するよ」と思いとどまるようにいさめたので
あったが、父は怒気を満面にボクを拳固で殴り蹴り上げたのだ。

祖父はボクに向かい「お前だけはここにとどまれ」と言ったのだが、
もしあの西条が、佐賀の藤津郡であり、人々の心が引揚者を労わる
土地であったなら、ボクは間違いなく愛媛県人となったと思う。

国民学校にも一週間だけだったが行った。全生徒がイジワルで、
初日の習字の時間に真後ろの席にワルから、墨汁を頭から掛け
られる仕打ちにあった。
名前も忘れた教師がそれを見て見ぬふりをした。
祖父は大量の書画骨董の収集家として世に知られ、それらの品の
置き場所として、かなりの大きな二階建てに住んでいて、その家は
まさに商店街の中の角地に立っていた。

西条の人間は、なぜあんなに同胞を蔑んだのであったか、それが謎
だ。大人も子供も教師だって、あれが日本人ならボクは日本国籍を
返上したいとまで思った。

結局ボクは、祖父の期待を裏切って、父と継母について淡路島に
行くことになる。二人とも明らかに、ボクを祖父に託したかったと
顔に書いてあった。

十数年が経つ。中学を出れば、大阪日本橋の問屋に丁稚奉公と
定められた身を、高校行きを強行し、その後もバイトの連続ながら
大学卒の資格を得ていた。

入社した商社では、バクチが盛んで、高校野球は当然その対象と
なる。西条高校が愛媛県代表で夏の大会に出た。
二百名以上が参加するバクチ参加者の中で、西条高校を優勝と
張ったのはボクだけであった。なに西条の土地を知っていたから
だけの理由である。
このバクチでボクは、その夏のボーナスの二倍以上の懸賞金を
独り占めした。

かといって、未だにあの時に受けた、西条の人間どもの同胞への
蔑みの目を忘れない。特にあの教師は最低の人間だった。




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【 肥前の人 (二) 】

2008-05-24 11:59:50 | 04 時事ニュース

つい先だって、長崎の人と博多で会い、いっぺんで親しい
友人となった。それで肥前にまつわるハナシをと島原の乱
をブログに書いた。

肥前は明治なって、二つの県に分かれた。
長崎県と佐賀県である。
今回は佐賀県について、少しだけ語る。鍋島藩については、
また「歴史エッセイ」の中に書き入れるつもり。

敗戦の翌年、新京を五月末に離れたものを、佐世保に上陸の
許可が出たのが八月に入ってからのことだった。
検疫で一人でもコレラかチブス菌の保有者がいたら、船ごと
港湾の外に出される。祖国の山並みをそこに見ながら、大勢が
栄養失調で亡くなった。

ようやく上陸が叶い初めて見る鬼畜米兵に、DDTの白い粉を
頭からたっぷり掛けられ、元の海軍の兵舎に一晩置かれて、
それぞれが落ち着き先に向かった。
我が家の落ち着き先は淡路島だった。

肥前山口という名の駅がある。
そこに二人の肥前人が、ボク等家族の到着を待っていてくれた。
縁戚といっても、遠い遠い関係に過ぎないのに、しばらく有明海
を眺めながら休養しなさいとの、有難い申し入れだった。
駅まで持参してくれた、ピカピカに光る純米のおにぎりに、ボクは
歓喜した。中身が紫色のサツマイモの蒸かしたものが、また滅法
美味かった。

出迎えてくれた方の名を、澤山勘兵衛さんといい、肥前七浦村の
村長さんであった。
ボクの一家は澤山さんのお宅で一週間ほどお世話になった。
毎日白いご飯と旨い味噌汁、そして活きの良い魚料理でもてなされ、
勘兵衛さんのご親切に涙した。
当時の有明の海は、松岡とかいった悪徳政治家もまだ生まれても
居らず、自然の遠浅で、泥んこになって大人も子供も漁をしたりの
この世の楽園だった。
村長さんの寄人と知ってか、子供たちも皆が親切で、引揚の苦労を
慰めてくれた。
ボクはあの海岸の村を再訪したいと念じながら、未だに果たせない。

勘兵衛さんには、当時東京で勉学中の息子さんがあり、彬さんという
その方に、大人になってから一度だけお会いした。
ボクのはかない記憶の中で、澤山彬さんは東証一部上場の機械
メーカーの社長さんだった。その社名をたしか日本精機または
東京精機といったと思う。
グーグル検索では出てこない。すでに故人となっておられる。
ぜひ一度、今は鹿島市の一部になっている、かの地に足を運び、
澤山家のお墓の前で、深々と頭を垂れて当時のご親切に心からの
御礼を申し述べたい。

肥前の人は、長崎も佐賀も等しく心優しい。




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【 関西ローカルアナ 】 

2008-05-24 11:16:53 | 04 時事ニュース

週に三回の透析の間、午後のワイドショウで時間を潰すように
なってから久しい。

勢い各局のアナウンサーやコメンテーターに接する。

意外といったら失礼だろうが、断然すぐれているのが8チャンネル
の「関西テレビ」。メインの山本アナが、片一方でお笑い芸人に
化けるのに、実によく勉強していて、若手のサブ岡安クンがまた
確り者。水曜日に出演する青山繁晴氏が特筆に値し、並んで
座っている室井という女性タレントの直言コメントも秀逸である。

二番手は6チャンネルの、堀江アナだが、サブの女子アナは
余計者で何のために居るのかが分からない。
堀江氏も、歯切れはいいが、漢字の読み間違いが多すぎるのが難。
ここは何といってもコメンテーターに逸材が顔を揃える。

10チャンネルの宮根は、スタート時には、フリーになった謙虚さ
が見られ、それが初々しく好感も持てたのだが、最近はいい気に
なりすぎて、醜いことおびただしい。
番組が全国ネットで流れることになったのが、嬉しいのはわかるが
調子に乗りすぎで、今に呆れられ飽きられるだろう。
コメンテーターの中の秀逸は、あまり売れない松竹所属の誠の頑張り。

最悪が4チャンネル。いつまでアホとしか思えないスミを出すんだ。
ここはコメンテーターの顔ぶれもヒドイ。
大阪人はアホの集まりと誤解を招く。迷惑だ!
救いは記者の石田エイジの存在。その博識には頭が下がる。
ちょっとダイエットやんないか。
毎日放送には、西、上泉、山中、河田といった、若手・中堅の
優秀なアナウンサーが揃い、多局を圧倒している。
なぜスミごときを、もう定年退職したのに、あんなナルシストを
いつまでも使う。
こいつの若手イジメは目に余った。
今をときめく陣内の駆け出しのころのイジメはヒドかった。
スミと同じ世代の、朝日放送の道上洋三の潔さと見比べてみたら
スミの醜悪さが嫌というほど分かる。
常識が足らんのを「ボクは自分で天才と思っている」とホザいた。
あいつにつけるクスリはない。

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【 テレビ・コメンテーターの講評 】

2008-05-24 10:26:33 | 04 時事ニュース


結論から述べる。(敬称略)
トップは青山繁晴で文句なし。次いで宮崎哲弥と勝谷誠彦で、
両者とも歯に衣きせぬ大胆な物言いが痛快である。
その次が、元毎日新聞の記者で、北朝鮮ウオッチャーとして
名高い人だが、ごめんなさいお名前を失念しています。

最悪が言わずもがな、田原総一郎とかいったヤツ。

TVタックルのご意見番らしいが、三宅某は東京都副知事が
いみじくも言ったように「思考の時間が停止している」

フルタチは論外。
年がら年中、自分たちの過去の失言を謝っている。
もういい加減に、元のプロレス絶叫に戻れ!

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【 埋蔵金の返還が先だろう 】

2008-05-24 10:22:22 | 04 時事ニュース


後期高齢者を集めて、うば捨て山に集め、「お前ら年寄りは
社会のお荷物なんだから、若者に迷惑をかけず、自分らだけで
病気の保険制度を新たに運営する制度を作ってやったぞ」

大臣ともなれば、こうまで人間が変わるのかと呆れる枡添が、
若ハゲの進行で、ますます人相が悪党化した顔で厚生労働省
の擁護をやるテレビを消して、うっぷん晴らしに書き出した。

保険負担二分の一を、三分の一にまで引き下げ、その分政府の
負担を増すとの案を出してきたが、所詮はその分税金を取られる。
その分だけで、年間に2兆3千億円といい、その財源は、消費税
1%に相当すると声高に言う。

日本人の消費が230兆円であるらしい。一人当たり約200万円
となる計算だが、ヤミ社会や風俗のお姐ちゃん、援助交際の娘たち
がもらうプレゼント、政治家と大物業者に間に飛び交う現金授受、
土建屋の公然たるワイロなどなど、消費税がかからない、領収書も
発行されない、実は消費税対象が把握されちゃいないだろう。

一方で「霞が関埋蔵金」なるものが、その実は何十兆円から、何百
兆円も、それぞれの役所や、天下り先の特別法人の「へそくり」と
して蓄えられていると、公然の秘密のように語られている。
これはホントのハナシだと思う。

2兆3千億円の何十倍か、何百倍もの「へそくり」を、主権在民とは
名ばかり、公僕として発足した戦後日本の、官僚どもが完全に主権
を握った現在の官僚王国にはある。
聖徳太子の時代に似ているなぁ~。蘇我を筆頭に貴族たちだけが
和の精神で大多数の農奴の上に君臨する談合政治のキイワードが
「和」なのだと、ボクは近著『ブラック?ホワイト?』で書いた。

消費税のアップを論議する前に、霞が関埋蔵金を、自衛隊を使って
でもいいから、あぶり出せよ。

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【 どうにもならん悪女 】

2008-05-23 22:54:30 | 04 時事ニュース


ヒラリーのことである。
民主党の大統領候補選びの戦いは、もはやオバマ圧勝と
決したのに、まだこのバカ女は、最後まで戦い抜くとヒステリー
丸出しで喚いている。
あのツラをよく見るがいい。実に醜い。ヒステリーで醜女は
早く表舞台から消え去ったらどうなんだ。

民主党の大幹部たちは頭を抱えている。
このままじゃ、マケイン候補に「どうぞ圧勝してください」と
大統領の席を譲っているようなものだから。

問題はマケイン大統領となって、北朝鮮に対する路線が
どうなるかだ。まさか北と同盟を組もうとするライスの再起用は
あるまいと思うのだが。

ヒラリーの所為で、オバマは今回は大統領にはなれないだろう。
それが気の毒でならない。

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【 故錦涛・温家宝は守らないと 】

2008-05-23 22:52:38 | 04 時事ニュース


田中角栄がニクソンに負けじと訪中し、周恩来と共同宣言を
行ってから、日中はお互いに友好的になるべく努力し続けた。
それを一挙にぶち壊した野郎が江沢民で、こいつが地盤の
弱さをカバーするべく、徹底的な反日路線を打ち出した。

江の地盤は上海で、いち早く近代化に成功。中国政府が必要
とする予算の四分の一を上海が担うことで、その地位を保つ
ことができた。

今の故と温の二人は、アンチ上海閥で共闘する間柄である。
今回の大震災で、もし故と温の立場が崩れたら、虎視眈々と
政権奪回を狙う上海閥の復帰となり、江が黒幕として再び反日
の色を濃くするだろう。
それは日本にとって最悪のシナリオとなる。
ここは、いろいろあっても、故と温を援助する時であると見る。

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【 なんとも下卑た顔 】

2008-05-23 13:12:08 | 04 時事ニュース


民主党には、前原、枝野、長妻以下、錚々たるメンバーが揃っている。
なのになぜ、幹部にロクデナシが顔を揃えるのだろう。

中でも菅直人である。四十を過ぎたら自分の顔は自分で責任を取れ
という言葉がある。
このチンピラ上がりは、よっぽど人間が下劣で卑しいのであろう。
あんな顔はテレビ向きじゃない。
今朝不運にしてヤツの顔を見てしまった。ヒルメシがさぞ不味いだろう。
出てくるなテレビに!
小澤もだ! 興石もだ! 山岡もだ! 
そして赤松はじめ、社保庁の組合を保護する手合いたち全部だ!

こんどの選挙では、腐敗しきった自民党は捨てる。
自動的に民主党となるが、条件として傲慢、下劣、居丈高の全員が
幹部の座を降りてくれ。

石井一を忘れていた。お前もだ!

それにしても、菅直人は演説の内容もお粗末だし、なにしろ声が悪い。
ベ平連時代のチンピラのアジテーションから、一歩も進歩がない。
まことに気の毒だ。よっぽどアタマが悪いのか。それとも勉強しないのか。

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【 日本は完璧にだまされた 】 

2008-05-23 12:57:05 | 04 時事ニュース

アメリカの外交官に突如ヒルという男が登場して久しい。
こいつが舞台に上ってから、アメリカの北朝鮮への態度が
がらりと変った。
実はヒルは単なるサルで、裏に大物のサル回しがいた。
誰かって? ライス国務長官の他に誰かいるかい?

ライスのホンネはこうだ。
北朝鮮よ、お前は核武器のシリアなどへの拡散をやめよ。
お前が自ら開発し持ってしまったものは目を瞑ろう。
それだけを確約してくれるなら、核を持った北朝鮮と認知したまま
アメリカはお前と同盟を組む用意がある。

日韓両国は、すでにライスの中で切り捨てられている。
北朝鮮なら、ロシアにも中国にも、アメリカの友人として働いてもらえる。

厖大な地下資源が眠ると言われてきた北朝鮮。
衛星から眺め続けてきたアメリカは、そこに素晴しい未発表の
希少価値を見つけた。
そして次の次の大統領を狙うライスがブッシュを無視して、政策の
大転換を行ったのだろう。

日本はもはや見離されたのだ。
思いやり予算なんかゼロ査定にして、そのまんま後期高齢者医療費
に充当せよ。

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【 蟹工船 】

2008-05-23 11:45:14 | 02 華麗な生活


意外な話を聞いた。
プロレタリア作家として著名だった小林多喜二が書いた「蟹工船」が、
今頃になってブームだという。
この作品は文庫になって、毎年5千冊ぐらいは売れ続けていたらしい。
それがここにきて、一挙に10万冊も売れたんだという。

その背景に、小泉純一郎の負の遺産である、雇用市場での規制緩和
の行き過ぎがある。
バブル崩壊の後、デフレ期に入り、あたら優秀な大学卒が就職氷河期
の中であえいだ時期があった。
カレらこそが、ナンブとかいった爺殺しで政財界の大物に取り入り、
人材派遣業という名の、実質労賃ピンハネ屋の活動範囲を拡大した
男の犠牲になった。グッドウイルなんか小物だ。
かの時期に運悪く大学を卒業した世代が、今になって目覚め、

雨宮カリンとかいった格差社会評論家の刺激を受けて、ピンハネの
バイブルである小林多喜二の書を読んでいるという構図が見える。

大正のバイブルを読むくらいなら、有力書店に今すぐ行って、並んだ
ばかりの「ブラック?ホワイト?」を読みたまえ。損はしないから。

21世紀の成熟社会になって、労働市場にピンハネ屋が横行していて
日本は近代先進国といえるのか。不思議に思わんか。

今ならアラフォー世代にでもなるのだろうか。
彼らに正規社員への道を与える政策がなぜ取れない。
我社は小さな存在に過ぎぬが、もし神戸市の東部にお住まいで、
仕事を作ることに情熱がおありなら、ぜひ一緒に挑戦しようじゃないか。

ボクはかつて存在した「リログ」なるブログの常連として、盛んにハケン業の批判をやった。
毎日8千ものヒット数があったのだが、バックにいる大企業から
担当を命じられた男の、個人的な恣意によって、お抱えの書き屋を大事にする必要があったらしく、数ヶ月も続いてトップの座を占め続けたボクのヒット数が、いきなり2千以下に調整され、王座はお抱えの書き屋の手に渡った。
ボクは親会社の実名を挙げて、その汚いやり口を攻撃した。
おそらくは名門企業の大幹部の知るところとなり、「リログ」は閉鎖された。
担当者は当然クビが言渡されたことであろう。
ちなみに親会社は、ある時期ボクの会社に入り浸っていた。



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【 諫早氏のこと 】

2008-05-23 09:11:14 | 02 華麗な生活

素敵な才媛がどうした気まぐれからか、この
三月までウチの会社にバイトで来ていた。
その彼女が、民営化郵政の新人第一期として、
西川社長の新ビジネス作りの一翼を担うことになった。
この子、チャッカリしていて、入社とともに諫早さんの
ヨメさんになった。

諫早さんというからには、その先祖は肥前の諫早氏の
同族と見る。
諫早氏は徳川幕府の発生の時期に、実に巧みな
処世術を示して、まわりを唖然とさせた。

彼女から新生ゆうせいのために良い知恵がないもの
かと、お世辞かもしれぬが手紙が届いている。申し訳
ないがこのところ身体が三つぐらい欲しい。
良い知恵ならいくらでもある。期待された西川さんだが、
今日までのところ、あれで銀行界きっての辣腕経営者
だったのかとしか言えない。
この暴言を笑って、こんなヤツの意見でも聞こうか
との人物であって欲しいのだが。
書面で出せと言われても、そうはいかない。
新しいアイデアは同志と認めあった者の間の会話
からのみ生まれるものだ。

かつてヨーロッパ各地の有名企業のトップが、まだ青年
であったボクの直言を受け入れて、ことごとく事業を
大きく伸ばした。
その詳細が『炎の商社マン』に盛り込まれている。
西川さんが、八重洲ブックセンター、丸善本店などに
足を運び、心を平らに読むような人であるなら、
喜んでお手伝いをする。




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【 全部焼くしかないのでは 】

2008-05-23 09:09:37 | 04 時事ニュース

東アジア全体にタイヘンなことが迫っている。
伝染性の病気の蔓延、鳥インフルエンザに
発する人から人への獰猛な新型インフルエンザの
大量感染。かねて怖れていたそれらが、今にも
黄砂と同様、季節風に乗って東アジア全地域を
覆わんとしているのだ。

人民解放軍は早くも国を挙げての「哀悼の日」
を以て終結宣言を行ったかに見えるが、冗談じゃないぞ。
同じことはミャンマー軍事政権に対しても言えること。
人の死体の腐敗したものと、人が排泄した汚物の
山からは、恐ろしい程の病原菌が発生する。

ここまでくれば、ミクロの視点を敢えて捨て去り、
マクロの目で物事を処理するしかない。神は
こんな時のためにこそ、火を与えたもうた。
この文章には、多くの批判があろうこと覚悟するが、
大のために小を捨てよとはこんな場合にこそ
ある言葉である。

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【 中国に何が起きているか 】

2008-05-23 09:07:42 | 04 時事ニュース

どうやら中国共産党による一党独裁政権は、
人民解放軍の動きを封じるだけのチカラを失った、
とまでは言わずとも、失いつつあることは確か
だろう。そうでなければ、せっかくの善意の日本
救助隊に、あれだけのイジワルで迎え、せっかく
世界一のノウハウを持つ都市被害の専門部隊を
山中に引き入れて、意味のないとこばかり
引きずりまわすわけがない。

人民解放軍は、今回の地震被害の唯一の英雄で
ありたいのだ。それに加えて四川省には、絶対に
他国の人間を近づけたくない何かがある。
何かとは軍事機密の破壊の事実に他ならない。
中共政府はようやく核にからむ施設の破壊と、
多くの放射能物質の分散の事実を示唆したが、
あくまでそれは民政用の核、すなわち原子力発電
がらみのみを発表したにすぎず、多数の施設が
あるはずの、核爆弾や大陸間弾道ミサイルに
関与したことは何も述べていない。
おそらくは中共政府には、それを発表する権利が
なくなっていて、すべては人民解放軍が握って
しまっていると見る。

本来この国の歴史を辿れば、そこには軍閥の跋扈がある。
今や人民解放軍は、各地方ごとに軍閥化して
しまったと見るのは僻目であろうか。

もうひとつ、日本のマスコミがなぜ報じようとしない
のかと、首を傾げたくなる謎がある。言うまでもなく、
四川省に接するチベットのことで、チベットでも
地震被害が起きていて当然だろうに、誰に遠慮
してのことか、何も無かったと言わんばかりで、
全く現地の情報が流れてこない。このことを絶好の
機会ととらえ、罪なきチベット族の人々が、
闇から闇に葬られていなければよいのだが。

日本政府は対岸の火事との態度を取っているが、
チベットや新疆ウイグルの現在の姿は、明日の
日本のそれである危険性がいかに高いか。
そのことをどれだけの平和ボケした日本人が
憂いているのだろう。

着のみ着のままで引揚げて、田んぼの真ん中に
住みながら、他国者にやるコメなんか無いわと
差別され、日本の復興は貿易によってのみ可能と
信じて第一線に立った昭和ヒトケタは、幸いに
中国の植民地化した祖国を見ることなく、この世を
去ることができるが、今から生まれてくる世代には
如何なる国の形があるのだろう。

                     パパゲーノ

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【 青山かおりの華麗な生活 】

2008-05-22 19:45:55 | 02 華麗な生活

昨年十月一日に、モノカキとして最初の小説
『炎の商社マン』上下二巻を出したのを皮切りに、
『はぐれ狼が奔る』『アルプスの小川』と発表し、
最近作『ブラック?ホワイト?』を併せて、これで
有力書店で5冊が並び展示されることになりました。

本が売れ出して、ランクインする有力書店も現われ、
「あの青山かおりは、その後どうなった?」
「青山かおりと、もう一度会いたい」
といった、お声を頻繁に聞くようになりました。

ボクも実は青山かおりという、何とも佳い女の子と
別れるのが辛かった。あんな佳い子は滅多に
居るもんじゃない。
そこで新たに小説を書き起こし、青山かおりを
再登場させることを決めました。
書名を『青山かおりの華麗な生活』として、全部と
いうわけにはいきませんが、時々ブログ上にも
出現させます。
お楽しみにお待ちください。




                       パパゲーノ

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