ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

⑲「乱心タウン」山田宗樹著(幻冬舎)・・4/10日読了

2010年04月18日 | 本の事
日記@BlogRanking毎度お手数おかけします。クリックお願いできますか?励みになります。

 最近トンボさんが私の読後の酷評を気にして「これ 面白くないかもしれんよ、くだらん本だと思うけど、読む?」と言って渡してくれた。「どれどれ・・」

読んでみるとそんなことないよ、世の中の暮らしの悲喜こもごもというか、お金ばかりじゃ幸せになれない、生きていく上には人の情というものも必要だよ、とわからせてくれる本だった。

物語は・・・
万全のセキュリティを誇る富裕層だけの街で発見された死体。それが住民の見栄、欲望、不満、鬱憤、妄想など、あらゆる感情を暴走させていく…。人間の本性を赤裸々に、コミカルに描きながら、「本当に大事なもの」を問う。

不気味といえば不気味、なんといっても奇人変人ばかり住んでいる、高さ3mの壁で囲まれている「マナトキオ」という高級住宅街を舞台に、アナワナ(熱帯魚)を恋人のように思っている女社長、妄想癖の主婦、精力絶倫バイアグラエロジジイ、夫を殺したい妻など・・・
かなり変わった住人達の生活を描いていて、なんだか不気味。
その中だけのルールがあり、きまりごとがあり、違反したら反則切符を切られる。
世間的にはお金もち それも億万長者の町として 羨ましがられているが、お金さえあればと思っている人に、いいえお金がすべてゃありませんよと教えてくれる内容なのだ。
ま、我々貧乏人にはお金が腐るほどあっても 心が満たされないなんて、理解できないのだけど。

内容自体は次々と変な事件が起きるので、飽きさせないで最後まであれよあれよという間に読んでしまうけど、なんじゃこれ起承転結なんてあるのか?と思っていたら最後に、ちゃーんとどんでん返しが用意してありました。

❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄


<追記>

 村上春樹の1Q84「BOOK3」が16日発売された。
はからずもトンボさんがアマゾンで購入したのが手元にある。
嬉しい、読ませれもらえる幸せ。こんなに待ち通しかったった本は、今まで生きてきて、初めてだ。うん?いやまてよ、「明日のジョー」以来だ。
村上春樹の小説は、読み終えた後、何かしら語らずにはいられなくなる性質を持っていると17日の朝日新聞に書いてあった。うん、確かに・・
「1Q84」の上下巻を一気に読んだ後、当分誰彼となくこの本読んだ人と話したくなった記憶。
しかしこの本は「新潮社」も売り方がうまいと思う。村上春樹を初めて読む人でも飛びつきたくなりそうな、売り込み方なのだ。
青豆がどうなったのか、天吾と会えるのか、「空気さなぎ」は・・ううーん 楽しみ。
来週はきっとパラレルワールドにはまりこんで、気もそぞろでしょう。
さあさ、読み始めます。