“海外クラブへ行きたいけど、気に入るオファーが無いから来た”
清水から移籍してきた時、ちょっとそう思った。
“(対峙する)暢久に勝てないヤツがウチに来てもねぇ”
“守備出来ないじゃん、アイツ”
“運動量も少ないし、ボール持ちすぎだしさ”
全くと言っていいほど、ポジティブな感情が浮かばなかった。
案の定、始め頃はお世辞にもウチの戦術にフィットしていなかった。
“代表のアレ、なんだよね”
「俺たちのアレックス」に慣れなかった。
「俺たちのアレックス」と呼べなかった。
真面目な性格、弄られキャラ。
いつからだろう、浦和のアレックスになったのは。
天皇杯。
いなくなって初めて知った、アレの存在。
“アレって、凄かったんだよね”
“相馬もいいけど、やっぱりアレだったんだよ”
ザルツブルク加入の三都主「難しい選択だった」(Sports Navi)
レンタルだからって、簡単に帰ってくるなよ。
そう、オフになったら。
オフの間だけ、大原に顔を見せてくれればいいんだよ。
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