「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



僕には似付かわしくない所だなぁ。
でもさ、
特別なゲートがいいよね。


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久しぶり、の埼スタ。
あれから2週間。
あの感動が幻だったのではないかと見紛う、
スタジアムの光景。
“えっ?何これ・・・”
一向に染まらないスタンド、滾ることのないゴール裏。
“何なんだ、いったい・・・”
“跳ねたりしたら、座れって言われそうな雰囲気だよね”
遣る瀬無さに、闘争心が奪われそうになる。

GK都築
DF内舘・坪井・ネネ
MF平川・啓太・伸二・相馬・暢久・ポンテ
FWワシントン
リザーブ山岸・細貝・酒井・長谷部・永井・岡野・黒部
闘莉王、アレックス、達也が欠場。
GKは都築、ボランチが長谷部から伸二に。

眠たげな立ち上がり。
激しさや勢いの感じない攻守。
“ピリッとしないなぁ”
それは僕らも同じだった。
「私語」や溜息が漏れるスタンド。
集中力が削がれて行く。
“ヤらないなら帰れよ”
心の中で、そう叫んでいた。

相馬が上がる、シトンが撃つ。
“ちょっと持ち過ぎじゃないのかな”
“相手のこと、舐めてると痛い目に遭うぞ・・・”
左からのクロスとFWを走力を活かした攻撃。
“福岡、これしか策ないのになぁ”
相手の術中に易々と嵌る浦和。
“しっかり!”
依然温まらない北ゴール裏。
自分の声しか聞こえない。
そんな錯覚さえ覚えてしまう。
“元旦、行きたいんだろ?やろうよ”
ピッチに、自分たちに思いをぶつける。

伸二の華麗なテクニックに頬が緩む。
“絶対ボール取られないよね、伸二”
それしか見所がない、ダレた試合。
暢久からシトンのヘッド、決まらず。
伸二のミスから迎えたピンチは都築がセーブ。
“頼むよ・・・”
シトン、ロビー、相馬、平川、伸二・・・。
勝負を挑んでは潰される、繋がらない。
PA付近でシトンが倒されるものの笛は鳴らず。
“あっち(バックスタンド側)の副審、怪しいよね”
“審判も見てるんだか見てないんだかねぇ”
主審は砂川氏。

“もう40分かよ・・・”
何もないまま時間だけが過ぎていく。
前半終了、0-0。
巻き起こるブーイング。
“そんな資格、ウチらにないよな”
「同志」たちにまで憤りを感じてしまう。

“天皇杯らしい、んだよね”
モチベーションの保ち方が難しい。
“このタイミングって、毎年遠征だったからね”
ホームで迎える5回戦。
「家」にいる安心感が裏目に出た、気がしていた。

カウンターに磨きを掛ける福岡。
後半早々、立て続けにピンチが訪れる。
“しっかりしろよ!”
10分過ぎ、伸二のヘディングシュート。
弾かれたボールにワシントン。
“もうちょっとだったのに・・・”
相馬がPA内で倒される。
“PK!!じゃないの??”
65分暢久out長谷部in。
伸二が1枚上がり、ハセがボランチに。
ウチらしい速さが甦る。
“やっぱりハセなのかなぁ”
厚い選手層、に疑問符がつく。
ゴール裏から「永井」コール。
“何やってんだ、お前ら”
ひとつになれない埼玉スタジアム。

一撃を狙う福岡、沈滞する浦和。
予断を許さない展開が続く。

75分伸二out永井in
“90分で決めてくれよ”
“永井、右に流れてるな・・・”
遠いゴール。
目覚めない白昼夢。
ロスタイム4分。
“延長は勘弁してくれ”
前後半終了、0-0。

93分、永井のクロスにシトン、ロビーが決める。
1-0。
喜びも感動もなくコールを続ける。
“まだ30分もあるんだぜ”
動きが鈍る福岡、ようやくパスが繋がり出す浦和。
“やっと目が覚めた、ってこと?”
延長前半終了間際、相馬が離脱。
“あ、×出してる”
ネネがピッチに倒れる。
“担架だ、ネネもアウトかよ・・・”
“交代枠、あとひとつだよね”
“ネネは ○ みたいだよ”
105分、相馬out細貝in。
足を気に掛けるネネ。
“ネネ、大丈夫なのか!?”
罰ゲーム。
延長戦が選手たちの体力を奪っている。

108分、シトンが決める。2-0。
ユニを脱ぎ、振り回すシトン。
“もう1枚着てるよ、シトン”
“仕込んでたのか、まったく(笑)”
脱ぎ捨てたユニをスタンドに投げ入れる。
“早く戻れよ、(警告を)貰うぞ!”
力尽きた福岡を弄ぶ浦和。
119分、永井で3点目。
試合終了。

このままじゃ、マズいよな。


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