ＢＡＫＵＣＨＩＫＵ

いっつも静かな浦和のお正月。
今年は違ったね。

“ウチが決勝勝ったら元旦営業するんですか？”
“やるよ～、夢なんだよね”
何年も前に交わした酒蔵「力」専務との会話。
まだ埼スタがなかった頃のお話。

夢が、叶った。
マリッチを見送った後、帰浦。
けれど、仲間との祝勝会は僕の家で。
あの喧騒が嫌だったから。
浦和に「帰って」祝杯をあげる。
みんなそう思うよね。
大騒ぎ…これも仕方ないよね。
お正月だし、おめでたいことがあったばかりだし。

僕は「浦和レッズ」が好きな「浦和」の住民。
でも、住んでる人全てがそうじゃない。
繁華街だからって、幾ら騒いでもいいのかな？
すぐそこに住宅街が広がってるんだけどな。
２ｎｄ優勝のときも「そうじゃない人」の琴線に触れるんじゃないかって、心配だった。「浦和レッズが嫌いな浦和区民」なんて、悲しいもの。

爆竹は、やりすぎだったかな。
「嬉しくて騒ぐ」のと「騒ぎたくて騒ぐ」のは、全然違うよね。