アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

高頭族でなければ…

2012年05月08日 | Weblog
 「低頭族」…タイとビルマには、「首長族」がおりますから、「低頭族」がいても不思議はない。山の中に住んで、いつもうなだれている民族…と、思いきや、台湾で、「高機能携帯電話(スマートフォン)やタブレット型端末の操作に没頭する人々のことだという。
 スマートなネイミングだと、感心させられます。

 日本における低頭族の実態は…「歩きながらのメール」「自転車に乗りながらのメール」「自動車の運転をしながらのメール」…。
 歩きながらメールして、車にはねられそうになった人を何度か目撃しております。はねた車の運転手はいい迷惑です。自転車もしかり。
 非常に恐ろしいのは、車を運転しながらのメール。
 「あれ?車の動きがおかしいぞ?」と思うと、すれ違うとき→追い越すときに運転者を見るのですが、「80%がメールをうちながらの運転。残りの20%は高齢者の運転」です。カーブでもメールの画面を見手いますから、大きな事故につながります。その、メール車にぶっつけられたら…恐ろしいです。

 で、台湾の立法院(日本でいうところの国会)の交通委員会で、車やバイクの運転中、電子機器を手で操作することを禁じる「道路交通管理処罰条例」(道交法)改正案が初回の審議を通過したという。
 順調に行けば、10月にも施行される見通し。低頭族を高頭族にしようという法案ですから、「赤信号で停車中の際の使用も禁止」「カーナビゲーションの操作も車を路肩に止めてから」ということになる。当然です。

 どうしてそこまで深刻にならなければならないか?
 台湾の、低頭族ドライバー(運転中にメール等の操作をした人)の約1200人が、事故に遭いかけた(2011年)という実態。「命」の問題です。
 信号待ちでスマートフォンに熱中し、後続車からクラクションで発車をうながされる…。(交差点では、スクーターの停止線は、自動車の停止線の前にあるのです)日本でもあるある。
夏の日差しの強い台湾では、車の窓に張るスモークフィルムが一種の必需品で、外から車内の様子は見えにくい。そのため、運転中の(携帯での)通話・メールは珍しくないのだと。スモークフィルムも早急に法規制しなければなりませんよね。

 台湾へ行かれた方は、夥しい数のスクーターが車道から溢れているのを見たと思います。あのスクーターの群れが、メールしながらだとしたら…!考えただけでも恐ろしい。

 日本も、低頭族をなくする法律を作らなければなりません。低頭族の台頭がめざましいですから。低頭族の事故に、高頭族が巻きこまれたら…「十二分にあり得る話」です。えっ?!すでに禁止されているはずだって?だとしたら、守らせなければならないでしょう?横行しているどころか、増加していますよ!

 私は、日本の低頭族に腹を立てている高頭族…「高頭立腹族」ってところでしょうか。