アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

If I Had A天使の Hammer

2014年07月30日 | Weblog
 国際会議などで議長さんが、木槌(ハンマー)を持っていて机を叩きます。
 なぜハンマーなのか?スパナやノコギリではだめなのか?おそらく、ハンマーでなければならない歴史的な意味があるのだろうと思っておりました。

 「会場を静粛にさせるために、トントンとハンマーで叩くんだ」という説があるようですが、それは違うと思いますね。大きな音を出して注意をひいて静粛にさせるのであれば、ハンマーではなく、ビンでも、缶でも、ブブゼラでも、サイレンでも良いはず。それに、終わりの合図、閉廷、商談成立でも叩きますから、「静粛に」は、やはり違う。ハンマーに意味があるはず。
 
 「hammer」を辞書をひいてみて、頭に、「パッ!」と、裸電球が灯りました。(旺文社の英和中辞典 昭和50年初版発行 古っ!…それにしても暇人)
 動詞の4番目の意味→苦心して計画などを案出する、立てる、考え出す。
 動詞の6番目の意味→力を尽くして議論、意見などの相違を解決する。
 動詞の7番目の意味→力説する。思想などを叩き込む。
 If I Had A Hammerの歌詞、「♪… hammer out…」→激しく意見が対立する問題を、粘り強い調整で合意に持ち込む。

 そもそも、ハンマー自体に、議長、裁判官、オークショニア(オークション司会進行役、競売人)の役目に当たる意味があったのです!
 このような些細な発見もうれしいものです。50年持ち歩いている英和中辞典も喜んでくれました。辞典は喜ばんだろうって?喜んでクシャクシャになってますよ。
 ええっ? hammer の意味ぐらい誰でも知ってるから自慢にならないって?そ、そうかなあ?