アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

OKは、ユーモアから生まれた世界共通語

2008年12月21日 | Weblog
  カが名字、「メハメハ大王」だった!

 「八反安未果」という名前。名字が「はったんやす」で、名前が「みか」かと思いました。実際は、「はったん・あみか」という歌手なのだそうで。1999年には、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞していた。そういう経歴の人を知らなかった。大変失礼しました。芸能界を去って3年も経つものですからる(←ジョークですから)。どこで切って読むか?難しいです。

 さすがNHKアナウンサー、「綺羅、星のごとく」と、少々極端に発音していました。「確かに綺羅で切ったからねー。クレームつけないでねー」というところでしょう。時代と共に、「綺羅星」という星があるかのようになり、市民権さえ得て…辞書に載るようになりました。しかし、元々、「綺羅星のごとく」は、「綺羅」で切るのが正しいです。

 一時大評判になった、アナウンサーの読み間違い。「1日中山道を行く(イチニチジュウヤマミチヲイク)」と、読んだ。原稿は、「旧中山道を行く(キュウナカセンドウヲイク)」だった。切る場所を間違えると、「中山道」が「山道」になってしまう。

 切り方で失礼な例は、大庭カメさん。名字で切らずに読むと、「オオバカメ(大馬鹿メ!)」。これは、失礼です。
 友人の千葉兼弘(ちばかねひろ:本名)くんは、「ち」で切って呼ばれ、「チ、バカネヒロ(ち、馬鹿ねひろ)」と、からかわれていました。本人は意に介さないのでいじめにはなりませんでしたが。え!50年も経ってから、いい子になるなって?当時のいじめの定義は、「複数人が一人に対し、身体的な危害を加えること」でした。「バカ」「アホ」は、挨拶代わり、いじめでも何でもなかったです。口を開けば、「誹謗中傷」、休み時間は取っ組み合いの喧嘩。「不登校?」そんな子はいませんでした。「学校は、何が何でも行かなければならないところ」でしたから。不登校傾向を示そうものなら、まず、親から「折檻(せっかん)」されます。一族郎党が、「この恥さらし!」というわけで、引きずって学校へ連れて行きます。今は、不登校は、あたかも学校に責任があるような風潮。親は、まるで他人事。一族郎党も、知らんぷり。

「キリマンジャロ」は、「キリマ・ンジャロ」。「キリマ(Kilima)」は「山」、「ンジャロ(njaro)」は「輝く」。日本人は、「ン」で始まる単語があるなど考えませんからねえ。

 ハワイ出身のALT(アシスタント・ラングェージ・テエィチャー)が言うには、「カメハメハ大王」の読み方は、一気に「カメハメハ」と読むのや、「カメ・ハメハ」と読むのは間違いなのだそう。正しくは、「カ・メハメハ」だって!私は、息子たちと、「ドラゴンボール」を観ていました。「亀仙人」やら、「カメハメ波」が出てくるので、一気読みの「カメハメハ」で何の疑いも持っていませんでしたが。「カ」が姓で、「メハメハ」が名前だとのこと。役に立たない知識を増やしました。

 「OK」は、すでに日本語。非英語圏でもOKは、OKです。OKって何の頭文字か?何の略か?気になっていた人は、結構多いと思います。そして、「Okay」の「OとK」だろうというところで落ち着きます。Okayだとして、どうして、たった4字の単語なのに省略する?どうして、半分で切ったの?そのまま使ってもいいのに…釈然としませんね。

 実は、OkayがOKになったのではなく、OKのあとから、Okayができた。OKは、1839年に、ボストングローブ(新聞社)が、「all correctをoll korrect」と、スペリングミスをしたのがその始まりというのが本家のようです。
 こういうものは、本家・本舗・分家・別家やらがあるもので、本舗説は、アンドリュー・ジャクソン大統領(第7代:20ドル札の肖像)が、ボストングローブと同じ間違いをした。いずれにしろ、「oll korrect」から来ているということですね。
 アンドリュー・ジャクソン元大統領がこのような間違いをしたことは、記録に残っている事実だそうです。本人は、「オラ、字の読み書きが苦手」と、公言しておられたようなので、「記録を削除しろ」とは言わなかったのですね。
 OKの発祥は、新聞社でも大統領でもいいですが、間違いが世界共通の言葉になっているところが楽しいです。all correctですから、ACとなるべきところなのでしょうが、ACよりOKの方が言いやすいですし(それは慣れているからか!)、ACならエアコンみたいですから。

 OKは、ユーモアから生まれた世界共通語ということですね。間違いを笑いものにするのではなく、ユーモアでフォローする・・・日本人が見習うべきところがまた洗い出されました。でも、あまり多いとフォローしきれませんよね。