おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「左利きの人々」 渡瀬けん

2009年01月03日 | わ行の作家
「左利きの人々」 渡瀬けん著 中経文庫 (09/01/03読了)

 思いっきり“タイトル買い”をして、新年後悔第一冊でした。左利きの私にとっては、超アイ・キャッチーだったのです。

 内容はタイトルそのまんまなのですが、世の中は多数派である右利きに便利なように作られていて、左利きの人々が、いかに日常生活で不便や苦労を味わっているかということを切々と(?)綴っています。
 もちろん、「そうそう! その通り!!!」と声を上げそうになる項目(例えば、急須は左利きには注ぎづらいとか、自販機のコイン投入口は右利き用に出来ているとか、左利きは駅の自動改札でモタモタしてしまうなど)あり。「へぇ、そうだったのかぁ」と思うところ(例えば、左利きはリコーダーのドの音が苦手である)もあり。

 でも、あれもこれもあれもこれもあれもこれも-と同じような例があまりにもしつこく並びすぎて、同じ左利きの私でさえ、やや食傷気味。ましてや、右利きの方が読んだら、うんざりするかも。これで500円は高い!!!内容を三分の一に圧縮して250円ぐらいだったら納得できるかなぁ。 


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