おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「噺まみれ」 和田はつ子

2008年11月02日 | わ行の作家
「噺まみれ」 和田はつ子 小学館 (08/11/02読了)

 しばらく前に、どこかの新聞書評に掲載されていて、「ちょっと面白そうかな」と思って購入してみました。舞台はお江戸。見目麗しき落語家・山楽亭仙朝(さんらくていせんちょう)を主人公にしたライトミステリー。

 ライトミステリーなんだから、ライトミステリーとして割り切って読み流せばいいのでしょうが…なんか、あまりにも、甘甘なストーリー展開に、いちいち突っ込みを入れたくなってしまう。特に、第三話、かなり、初めの方で「もしかして、この人、犯人?」ってわかっちゃうし。ひょっとすると、作者は、なぞ解きが主眼ではなくて、人情話として読ませたかったのかもしれませんが…でも、残念ながらも、人情話としても、イマイチ、研ぎ澄まされていないなぁ。

 正直、これが文庫本で、投資額が500-600円ぐらいなら、もうちょっと、寛容な感想を言えたかも…。1500円のハードカバーで買うのは、もったいなかった。



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