もて木みち子 オレンジニュースブログ版

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武雄市からのヒント

2008-03-23 | Weblog
佐賀のがばいばあちゃんで有名になった武雄市との人事交流を行ったのが昨年野10月。
そのごあまり武雄の話は、少なくとも三木市ではあまり出てこないが、いったいどうなったのだろう。

図書館で見つけた本。「力強い」地域づくりのためのあえて「力弱い」戦略論。
著者は樋渡啓祐氏。かの有名な武雄市長である。
私たちには、知らされることはなかったが、三木市にこられて、職員向け研修をなさっていたらしいのである。現にこの本も市長のサインいりである。
お忙しい方だから、そんなに時間が取れなかったのかもしれないが、三木市のHPでも公式には全くなかったし、市役所内でも『歓迎」とか「WELCOME」とかのメッセージもなかった。みっきいホールで、welkomeイベントでもしたらたくさん人が集まったのに。

で、この本を読んでみた。武雄や高槻での実践をとり上げながら、元気な自治体作りを、あのテこのテで発想し形にしていらっしゃるその手法はお見事。しかしこの本を読んで知ったのは、かの武雄市長も、失敗はかずかずあるということである。
当たり前のことかもしれないが、そこが肝心である。そのとき、市長がどうしたか、まわりがどうしたか、である。さらに、あらかじめどのようなテを打っていたかである。
まず印象に残ったのは、お二人の副市長の存在。さらに同室という体制。役割を分けるのではなく、3人でその時々での役割分担。何もかも市長一人で取り仕切るのではなく、任せるところはまかせ、かつ3人での意見で決定していくというシステム。
市長一人での判断ではなく、必ずまないたにのせて吟味するというシステム。それも同室にいればあまり時間がかからない。

もうひとつは失敗したときの対応。失敗はつきものだから、最初うまくいかなくても
恐れずにやる、ということと、失敗の条件は、始まるときにそろっているということ。まあ、やらせてみよう、ということもときには必要なのだろう。

そのほか市民協働のことなど、人事交流しただけあり、たくさんのヒントがもらえそうなのに、あまり交流を広げようという流れにはなっていない。
もったいないなあ、と思う。
三木市も、せっかく新しいことをはじめたのだから、もっと有効に活用したらいいのにと思う。レモングラスのハーブなんて、うまく使えそうに思うのだけれど・・。


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