もんく [とある南端港街の住人になった人]

内臓の位置が決まらない (入院day06-2)

今朝から激しくはないが下痢気味だ。前にも書いたが下痢は家にいる時もこの傾向があったから特に気にしていない。詰まっているよりははるかにマシだし。





良くなってきて気になる点が一つ出てきた。ベッドから起き上がろうとして身体を捩ると内臓全体がゴロゴロっと移動するような感じがする。内臓の位置決めをしていた筋か何かが切れていて位置が定まらないかのようだ。明日、医者に聞いてみよう。何しろずっとこの状態が続くとすれば走ったり身体を使ってやる仕事がやりにくい。



エルビス・コステロの古い曲にこんなのがある。
(本当はカバーを載せたいがオリジナルを超える演奏がないので今回はオリジナル)


歌詞和訳はこちら


認知症を発症した高齢者を題材にした曲だ。コステロ氏の祖母だとか。

この歌詞、全体にちょっと悲しいのだけれど深く悲しんではいない。それにあまり主張のようなものもない。ヴェロニカを見て話しかけているだけ、そしてその人生を想像しているだけ。彼女の頭の中にあるワンダーランド覗き込んでいる。でもあまり多くはわからない。ヴェロニカがどんな人生を歩んできたどんな人かが。

わからないのはこうしてヴェロニカの前に座って見ている自分だけじゃない。彼らにもわからない。わからないどころか彼らにはヴェロニカがどんな人であろうとそんなことはどうでも良い。ヴェロニカの人生はヴェロニカの中だけにあってその外側には何もない。ヴェロニカはお気に入りの椅子に静かに座って周囲で何があろうと自分がどう呼ばれようが扱われようがただ笑って見ているだけ。

人が一人生きてきたってどういうことなんだろうね?人が一人世の中から消えていくってどういうことなんだろうね?



などと考えていたら、あの活断層ハウスの白塗りした壁に絵を描かなければと思い出した。将来自分の身体の中に閉じ込められて誰の目にも触れなくなるワンダーな世界というほどのものは考えていないが、古い家に古い記憶の傷を残しておくのもよいかもしれない。
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