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もんく [とある南端港街の住人になった人]

リトルでないインディア

Klang(クラン)の街に行ってみた。

Klangは2週間前に行ったクラン・ポートより少しKL寄りにある街。クラン・ポートへ行くのに電車に乗るとそこを通る。電車を下りると駅前にははもうインドの臭いがある。スパイスと香水の香りが混じり合って期待感を高める。

道路を渡って少し行くとそこは地図によるとリトルインディア地区になる。ただ、その名前に少し間違いが含まれるように感じられるまでにそれほど時間はかからない。リトルではなくもっと本格的にインドなのだ。商店で売られているほとんどの物がインドらしい。スパイスの売り場が他の食材に比べてかなり広いし種類も充実している。金物屋の中身も完全にインド料理を調理するための物だけで、水入れ、鍋、その他何に使うかよく分からない金物でいっぱいだ。電動のスパイスミキサーのような物などは今まで他では見たことが無い。神様のブロマイドもあるし、神様の巨大な石像まで売られている。びっくりするほどインドな街で、ペナンのインド人街よりもインドらしいように感じる。

ときどき昼ご飯を食べに行くのも良さそうだ。



Klangのインドネシア人屋台で氷を食べていた。屋台の出入り口から路地を見ていると右から髪の毛がボウボウのおじさんが歩いてきた。その出入り口付近で止まると後ろを振り向いた。真後ろでなく道路に向かって何か言っている。

マレー語でどこに行くんだと言う。その他にも何やら話かけているが誰に話しているのかは見えない。子供にしては子供向けの話し方ではないようだ。何度も家に帰れと言う。飯食わせてもらえるだろうと言う。子供でなければ相当背の低い人がいるのだろうと思って見ていた。

そのうちそのおじさんの足に猫が頭を擦り付けるようにまとわり付きだした。おじさんは猫と話をしているのだとわかった。おじさんは頭がおかしいわけではなくて猫が好きなだけのだ。それにしても道で猫と対等に話をする人を見たのは初めてだ。

世の中にはいろいろなことがある。
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