達人同士のカポエイラは、ジャズのセッションのようだ
互いの技に触発され流れ交う大技は、一つのハーモニー
同じ展開には二度とならない
一期一会
サウダージ
わびさび
サウダージ、という言葉がある
直訳すると「郷愁」
音楽始めブラジル文化のキーワードだ
あの初のボサノバにして最高傑作「ノー・モア・ブルース」からして原題は「シェガ・ジ・サウダージ」だ
ブラジルで別れの際「寂しくなるよ」は「私はサウダージを感じることになるよ」だ
同じポルトガル語のポルトガルではそうももてはやされてないサウダージがブラジルでキーワードとなるのは、故郷から引き離された黒人奴隷の感情を引き継いでいるからとも言われてる
また、日本でボサノバが他国に比べもてはやされているのは、日本の「わびさび」文化がボサノバのサウダージとマッチしているからとも言われている
(日本のわびさび文化はどこから来たか、それは辺境性から…とは書かれてなかったかも知れないけどそう感じた内田樹「日本辺境論」、超名著、必ず読むべし)
回りくどい上に理屈っぽくなってしまったが許してくれ
要するに、私はカポエイラをしたり見たりしてるときに、サウダージを感じる
それが私の日本人としてのわびさび回路を刺激するのだろう
たまらないんだ
見ればわかる
さあ、ユーチューブでカポエイラ検索、どうぞ
一人で大技決めてる奴は違うよ
素朴な音楽にあわせ二人で出来るだけゆったりしてるやつ(アンゴラ調)がいい
第3の日本の心、「サウダージ=わびさび」を感じるだろう
第一の日本の心、「風流」をも感じるだろう
でも第2の日本の心「学び」は入らないとダメだからね
あなたの近所にもカポエイラ団体はきっとある
関西でいうと、我がコハダン・ジ・コンタス、ヘジオナウのカポエイラ・テンポ、サンパウロ出身の師範率いるアウマ・ネグロ、こぞって2000年代に誕生して勢力を広げてる
京都にもいくつかあるのを知ってる
我がコハダンは関東にも北陸にも神戸にもある
先日のバチザード(昇段式)には博多の団体が応援に来てくれてた
全国の大学でサークルが立ち上がってるときく
あなたの近所にもきっとある
さあ、日本の心、カポエイラを楽しもう
蛇足
山下洋輔さんのエッセイの中に、日本人は世界的にも類を見ないジャズ好きだとあった
どんな田舎に行っても石を投げたらジャズ好きに当たる国は日本だけだと
その理由として、日本人は古来から即興をかっこいいと感じる民族だからとあった
カポエイラの即興性は、まさにジャズ
我が心のサウダージ、ジャズ、ボサノバ、そしてカポエイラ
もう一つ蛇足
カポエイラが故郷から引き離された黒人奴隷のサウダージが生み出したものだとするならば、なぜアメリカでなくブラジルのバイーアで生まれたか
それは、バイーアの気候によるものだと思っている
当時、タンザニアのザンジバル島が忌まわしい奴隷売買の基地で、そこから新大陸に奴隷たちは送られた
バイーアの海で三点倒立した初代カポエイリスタたちは、空と海と一体化して、同じ気候風土のザンジバル島に飛んでいたのではないか
カポエイリスタたちが戦っていたのはザンジバル島の奴隷商人たちではないか
私は来月タンザニアへ、そしてザンジバル島へ飛ぶ
そのとき何かを感じるだろう
カポエイラ、我が人生
(完)
互いの技に触発され流れ交う大技は、一つのハーモニー
同じ展開には二度とならない
一期一会
サウダージ
わびさび
サウダージ、という言葉がある
直訳すると「郷愁」
音楽始めブラジル文化のキーワードだ
あの初のボサノバにして最高傑作「ノー・モア・ブルース」からして原題は「シェガ・ジ・サウダージ」だ
ブラジルで別れの際「寂しくなるよ」は「私はサウダージを感じることになるよ」だ
同じポルトガル語のポルトガルではそうももてはやされてないサウダージがブラジルでキーワードとなるのは、故郷から引き離された黒人奴隷の感情を引き継いでいるからとも言われてる
また、日本でボサノバが他国に比べもてはやされているのは、日本の「わびさび」文化がボサノバのサウダージとマッチしているからとも言われている
(日本のわびさび文化はどこから来たか、それは辺境性から…とは書かれてなかったかも知れないけどそう感じた内田樹「日本辺境論」、超名著、必ず読むべし)
回りくどい上に理屈っぽくなってしまったが許してくれ
要するに、私はカポエイラをしたり見たりしてるときに、サウダージを感じる
それが私の日本人としてのわびさび回路を刺激するのだろう
たまらないんだ
見ればわかる
さあ、ユーチューブでカポエイラ検索、どうぞ
一人で大技決めてる奴は違うよ
素朴な音楽にあわせ二人で出来るだけゆったりしてるやつ(アンゴラ調)がいい
第3の日本の心、「サウダージ=わびさび」を感じるだろう
第一の日本の心、「風流」をも感じるだろう
でも第2の日本の心「学び」は入らないとダメだからね
あなたの近所にもカポエイラ団体はきっとある
関西でいうと、我がコハダン・ジ・コンタス、ヘジオナウのカポエイラ・テンポ、サンパウロ出身の師範率いるアウマ・ネグロ、こぞって2000年代に誕生して勢力を広げてる
京都にもいくつかあるのを知ってる
我がコハダンは関東にも北陸にも神戸にもある
先日のバチザード(昇段式)には博多の団体が応援に来てくれてた
全国の大学でサークルが立ち上がってるときく
あなたの近所にもきっとある
さあ、日本の心、カポエイラを楽しもう
蛇足
山下洋輔さんのエッセイの中に、日本人は世界的にも類を見ないジャズ好きだとあった
どんな田舎に行っても石を投げたらジャズ好きに当たる国は日本だけだと
その理由として、日本人は古来から即興をかっこいいと感じる民族だからとあった
カポエイラの即興性は、まさにジャズ
我が心のサウダージ、ジャズ、ボサノバ、そしてカポエイラ
もう一つ蛇足
カポエイラが故郷から引き離された黒人奴隷のサウダージが生み出したものだとするならば、なぜアメリカでなくブラジルのバイーアで生まれたか
それは、バイーアの気候によるものだと思っている
当時、タンザニアのザンジバル島が忌まわしい奴隷売買の基地で、そこから新大陸に奴隷たちは送られた
バイーアの海で三点倒立した初代カポエイリスタたちは、空と海と一体化して、同じ気候風土のザンジバル島に飛んでいたのではないか
カポエイリスタたちが戦っていたのはザンジバル島の奴隷商人たちではないか
私は来月タンザニアへ、そしてザンジバル島へ飛ぶ
そのとき何かを感じるだろう
カポエイラ、我が人生
(完)