地球に夢中研究所

肺ガンIV期。自身のガンを治しつつ、世界の人々の健康への貢献を目指す、「地球に夢中研究所」代表 太田和廣の日記。

カポエイラ=日本の心、という私見、その2

2010-08-19 08:43:28 | Weblog
人は時に、情報源のアウトプット以上のものをインプットすることがある
職人の、芸術家の、将棋さしの、武道家の、師弟関係においてよく見られる
これは日本に限ったことではないが、日本人に特に恵まれた能力である
(なぜなら、その辺境性ゆえに…内田樹「日本辺境論」、超名著、必ず読むべし)

わがコハダン大阪の師匠、お茶目で真面目で優しくて強い
淀川河川敷でのバーベキュー大会で先輩たちと話してて、師匠をいかに敬愛してるか、そんな話題じゃないのにヒシヒシと伝わった
ああ、だからこの人たちは強いんだ、と思った
私も入団してもっと多くを学びたいと思った、師匠が発信する以上のものを!
そしてマークンに遅れること3ヵ月、私もコハダン・ジ・コンタスに正式入団した

先日、ブラジルから最高師範が来日、特別レッスンを受けた
どんな恐ろしい男だろう
緊張しながらマークンと二人、巨大練習場へ
最高師範は巨大ながら優しい人だった
なんせ私一番下手、子供はその日マークン一人、会場の端から端までメンバー一同アウージカベッサなんたら(頭ついて側転のような)、最後尾の私とマークンだけポツンと取り残される
ヤバい、怒られるか?と思いきや、大勢を待たせ親切指導
後日バチザード(昇段式)後の打ち上げで、「こっちへおいでよ」と先輩
「ポルトガル語話せなくても、最高師範の近くで同じ空気吸うだけでも違うから!」
当の最高師範は、全くえらそばることなく謙虚な態度
別れの時が来た
打ち上げはまだまだ続くが、マークンを帰さないと
最高師範に語りかける
「メストレ、ムイト、ムイト、オブリガード」
「(ポルトガル語で)こちらこそありがとう」
そしてカポエイラ式の握手をかわす
ああ、ダメだ、文字では伝わらない
あの謙虚な態度
あれがカポエイラの強さなんだ

私はこれまで師匠についたことがない
第2の日本の心「学びの心」を今満喫している

次号、感動の最終回!