温泉クンの旅日記

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丁子庵 長野・小諸

2008-11-26 | 食べある記
  <丁子庵>

 海野宿をぶらぶらしてお茶を飲み、かなりの時間を潰してから丁子庵に行ったの
だが、まだ開店には間があった。



 店の前の細い道を抜け、裏側にある駐車場に車を止めた。他に車はいない。
 音楽を聴きながら、煙草を吸って待つことにする。
 すこしして一台の軽乗用車がはいってきて車を止め、店に向かったのをみてわた
しもエンジンを切って煙草を消した。



 小諸で蕎麦を食うのなら、ここ「丁子庵」と決めている。
 初めての土地の初めての店で、食べた蕎麦が旨ければ次からはそこに脚が向くの
だ。よほど腹がたつことでも起きなければ店をなかなか変えない。

 蕎麦屋は蕎麦が旨いことはもちろんだが、店の佇まいや店内の雰囲気、使う器の
良し悪し、さらに清潔感などが大事だ。
 油で薄汚れたラーメン屋でも美味しいところはあるが、蕎麦屋ではまずないので
はないだろうか。



 北国街道沿いにある土蔵造りの建物は120年の歴史を持つ総欅造りである。
 道路を挟んで建つ、味噌屋もなんとも味がある店だ。



 店内も落ちついた雰囲気だ。





 渥美清の写真が飾ってあるが、小諸と渥美清とは縁が深い。
「男はつらいよ」シリーズ18作目「寅次郎純情詩集」のロケ地が近くの別所温泉だ
ったので、渥美清が小諸を訪れ、昔ながらの街並みを気に入ったのが縁で地元ファ
ンとの親交が生まれ、やがて小諸がシリーズ40作目「寅次郎サラダ記念日」のロケ
地になったという。
 というわけだから、渥美清の写真はきっとあちこちの飲食店に飾られているに
違いない。

 小諸には 「渥美清 こもろ寅さん会館」があるが、渥美清が「小諸のお父さ
ん」と呼んでいた、小諸在住の井出勢可さんが30年以上にわたる、渥美清や山田
洋次監督との親交を通じて譲り受けた関係資料や衣装、秘蔵写真を展示した記念
会館だ。
 いつかいってみようかとは思うのだが、まだわたしはいっていない。



 頼んだ笊蕎麦が運ばれてきた。もっとも実際は笊ではなく皿というか・・・浅い
丼だが。
 高峰高原で自家栽培している霧下そば粉を、麺棒を三本つかった独特の方法で
そばを打っている。
 辛くも甘くもなくちょうどいい、深みのある蕎麦つゆで啜る。霧下蕎麦粉は甘み
が強く腰があり、喉越しも良い。


 春は山菜、秋はきのこ、辛味大根など地元で採れる信州の味を楽しめ、そばソフ
トクリームやそばおやきも店内で売られているので、子供づれでも気楽にはいれ
る。
 そうそう、こんな雰囲気の店だが堂々と喫煙もできるから嬉しい。


  →「海野宿(1)」の記事はこちら

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