温泉クンの旅日記

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黒川温泉(2) 熊本・南小国町

2009-09-13 | 温泉エッセイ
  <黒川温泉(2)>

 男女の大浴場を背にして、狭い通路をすのこ伝いに奥に向かうと貸切風呂が
いくつかある。

 入り口に使用中の表示がなければ、いつでも無料で利用できる。もちろん、家族
でなくてもカップルでなくてもかまわないのだ。
 狭い渓谷の両側に小規模の宿が建ち並ぶので、浴場を増やすためにはそれぞれに
工夫をこらさねばならないのである。



 どの貸切風呂も、活きのいい温泉が溢れている。
 黒川の硫黄泉は、他の温泉地とは違って比較的浅い地層から高温の源泉がこん
こんと湧いているのだ。



 大き目の障子のような引き戸をあければ、外の鮮やかな緑が眼に飛び込んで
くる。



 黒川温泉の売りは、露天風呂であるから、やはり、この開放感のある貸切風呂が
一番人気のようだ。





 早朝に起きて、風呂をひととおりはいりまくると、朝食までの時間つぶしに下駄
を借りて黒川温泉街を散策した。
 坂が多いせいか、宿に戻るころには脚が疲れて喉が渇いた。温泉にはいりすぎた
せいかもしれない。



 宿の入り口の脇にあるガラス張りの冷蔵庫の牛乳が旨そうなので買い求めた。
 窓のそばで牛乳を飲みながら、外の緑をみていると心が落ちついて実にくつろい
でくるのがわかる。



 大広間での朝食は一通りの膳のほかに、別テーブルに大皿で、煮物とキンピラが
盛られていて自由に食べられるようになっていた。
 わたしも、小皿に少しずつとって食べたが、キンピラの味付けが絶妙であまりの
旨さに眼を剥いてしまう。

 しばらくしてキンピラのお代わりをとりにいったら、山盛りだったのが売り切れ
ていて、残念だが、やはり誰もが気にいったのだと納得する。
 夕食も朝食も、量も適量だし満足度は満点、レベルが高い。



 部屋に戻ると、満腹で行儀が悪いがしばらくゴロリと横になる。
 黒川は標高が高いので、爽やかな風が窓からはいってきて、気持ちがいい。
 リピーターが多いのもわかる・・・な。
 初めて泊まったのだが、ここの温泉にずいぶん癒されたようだ。


  →「黒川温泉(1)」の記事はこちら


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