温泉クンの旅日記

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せとみの刺身定食 山口・岩国

2007-09-19 | 食べある記
  <せとみの刺身定食 山口・岩国> 

 サンシャイン・サザン・セトで高い料金払ってありがたーい塩素臭い日帰り入浴
をすませると猛烈に腹が減ってきた。
 時計をみれば1時半を過ぎている。

 目当ての店を途中で見つけてあるので、車を走らせる。
 周防大島と本土をつなぐ高架橋を渡り、周りこむような海沿いの道にその店は
ある。看板には「活魚料理 せとみ」とあり、いかにも魚が旨そうな店であった。



 思えば別府八湯を巡ってる最中の一番高価な昼食は、いまのところ国東半島で
食べた海鮮丼の800円である。
 瀬戸内海であるから新鮮な魚がいい。そうだ、刺身定食が食べたい。
 店の前についたのが午後二時五分。なんとカーテンが閉まっている。

(そんなあ・・・それはないよ)

「すみませーん、どなたかいますか」
 入り口の引き戸を開けて暗い店の中へ何度か声をかけると、やがて厨房のほう
から人の気配がして、若奥さんが出てきた。

「なんでしょう」
「あのぉ、なんでもいいんですけど、なんか食べさせてもらえませんでしょうか」
「うち、二時までなんですよね」時計を見ながら言う。

「横浜から来たんです。ぜひ瀬戸内海のおいしいものを食べたいのですが。簡単な
ものでいいんでお願いできませんでしょうか」
 刺身定食を、とは言わずに<簡単なもの>を強調する。
 駄目でもともと、千代大海ばりに押すだけ押して、それでも駄目ならジェット水
流で引くイカのようにあきらめるつもりである。

「簡単ねえ・・・。ちょっと待ってくださいね」
 厨房のほうに行き相談しているようだ。脈はある。
「刺身定食・・・でよろしいなら」
「ええ、もうそれで結構です!」



 待つことしばし、運ばれてきた刺身定食の新鮮で旨かったこと。
 関東と違い白身の多い刺身であるが、冷凍という過程を一度も経ていないゆるみ
のない新鮮な甘味がある。なにもかも残さずアットいうまにたいらげてしまった。

 1250円というリーズナブルな料金を払いながらお礼をいうと、
「こんどは営業時間内にぜひいらしてください。刺身も自慢ですが、人気の釜飯を
ぜひ賞味してほしいのです」
 とのことであった。

 なるほど、釜飯は時間がかかる。中休みの閉店後に来て頼まれたらたまらない
だろう。
 うーん、錦帯橋にもう一度来たときに足を運ぶとしよう、か。
「とても美味しかったです。また必ずきます」
 いかん、宣言してしまった。

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