温泉クンの旅日記

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白糸の滝 静岡・富士宮

2010-12-15 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <白糸の滝>

 山梨県側から富士山を巻くように車を走らせる。



 上九一色村の森林を貫く道の両側は、ドキッとするような一面の雪景色だった。

「白糸の滝」は、国の名勝及び天然記念物に指定されている。



 ここを訪れるのは、なんと四半世紀ぶりである。
 車をとめた駐車場の料金が三百円だったが、うっすらと下の五百円という文字が読み取れて、観光客が減っているので値下げしたのだろうか。

 土産物の売店が立ち並ぶ傍にある階段を降りていく。
 下に降りると、滝から目に見えないほどの微細な大量の飛沫が飛散していて、あたり一帯の温度を下げていた。



 川から流れ落ちる滝、その横に無数の白い絹糸を垂らしたような流れが立ち並ぶ。


 
 この一帯では、陽光の加減であちこちに虹が出現する。
 溶岩断層から絶え間なく湧きだしている白い絹糸のような流れは、富士山の雪解け水だ。





 この白糸の滝に立寄った源頼朝は、

   この上に いかなる姫やおはすらん おだまき流す 白糸の滝

 という歌を詠んだという。



 まったく記憶通りの景色だ。
 ということは、それだけ強烈に脳裡に焼き付いていたのだろう。

 まばらだった観光客だが、滝壺から振り返ると団体客が到着したようだ。
 興奮して交わす会話を聞けば、またも中国人観光客である。

 階段を戻って、足の不自由なひとが観賞できるようになった場所から滝を見下ろす。



 売店の裏側に位置する、もうひとつの滝をみにいった。
 こちらは「音止めの滝」である。



 水量も多く、こちらにも虹がきれいにかかっていた。

 ここ白糸の滝は、一度でも訪れれば永劫に心に残ってしまう滝である。



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