温泉クンの旅日記

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読んだ本 2008年5月

2008-06-04 | 雑読録
  <読んだ本 2008年5月>

 長い小説も、あんまり苦にならないほうだ。

 長編ばかりといわれる山岡荘八の作品などもほとんど読んでいる。
 あの徳川家康は26巻だ。六ヶ月か七ヶ月で読みきった。たしか書き上げるのに
18年くらいかかった作品だったと思う。そういえば、司馬遼太郎という作家は何度
か挑戦したが、わたしの肌にはまったく合わないから投げた。どちらかといえば
参考書のようで、小説とは思えない。おなじような作家が他にもいるが、「趣味は
読書です」と臆面もなくいい胸を張るタイプのひとが好きな本だ。

 真田太平記は、徳川家康の半分くらいの分量で、書き上げたのもその半分くらい
である。



 1月に再読を始めた真田太平記を、四ヶ月かかったがついに全巻読了した。
 前回全12巻を読んだのは、まだ旅にまったく興味がなかったときである。



 全国を旅するようになってから再読した今回、文章の背景のシーンによく出て
くる高遠、上田、沼田、岩櫃、別所の湯などなど、実際に何度も行ったところが
多いので、また格段に違うものがあった。



 わたしがいま東海道を細切れに歩いているのは、この本を再読した影響も多少
あるのかもしれない。

 ところで、読んだ本の話に戻るのだが、今月はなんと、たったの3冊! 2008年
の累計で28冊です。月平均で5冊強、年にすると60冊から70冊だから、最近のわた
しではこんなものだろう。もう100冊を超えるような暇な年はしばらくはないと
思うのだ。

 1.△終決者たち(上)マイクル・コナリー 講談社文庫
 2.○終決者たち(下)マイクル・コナリー 講談社文庫          
 3.○真田太平記(12)雲の峰   池波正太郎 新潮文庫

 マイクル・コナリーは面白いのだが、これはちょっと骨が折れた。日本なら時効
になるくらい古い殺人事件で、新たな証拠が出て再捜査する話なのだが、はっきり
いって作者が好きだから、いずれはきっと面白くなるだろうと信じて読むのだが、
上巻にも苦労した。
 もしも読むなら他の作品のほうが、いい。


  →「読んだ本 2008年4月」の記事はこちら

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