温泉クンの旅日記

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秩父神社(1)

2021-05-16 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <秩父神社(1)>

“創建二千百年”(「俄かに信じがたい」とか固いことは言うのはやめまひょ)といわれる、秩父地方(知知夫国)の総鎮守、「秩父神社」である。

 

 芝桜の丘から2キロくらい、ゆっくり歩いて30分とかからなかった。

 

 

 境内に入ってすぐのところに、ふつうに使用できる手水舎があるのは、コロナ禍の現在、とてもめずらしい。武甲山の伏流水を引いているようである。
 赤い神門をくぐると、家康が再建したとされる権現造りの一体化された本殿と拝殿がある。

 

 

 

 拝殿周囲の軒下などに見事な彫刻が施され「お元気三猿」とか、伝説的職人である左甚五郎の作といわれる「子宝・子育ての虎」、「つなぎの龍」をゆっくりと観賞できる。

 

 

 秩父といえば、一番有名なのは“夜祭”だ。
 例年12月2日、3日に行われる秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭に数えられる、秩父神社の例大祭である。
 わたしは風の盆、郡上踊り、西馬音内の亡者踊りとかのいわゆる体験系の祭りである盆踊りはいくつかいったが、曳山祭りにはどれにもまったく縁がなかった。
 オマエが行きたい曳山祭をひとつ挙げよ、といわれれば、秩父の夜祭だ。でも日帰りは難儀だろうし、宿をとるにしても相当苦労しそうだ。それにもうひとつ、先に“阿波踊り”を高円寺でなく現地徳島で体験してみたい。

 
                     ―秩父市HPより―

 前夜祭ともいわれる2日は「宵宮(よいみや)」は、朝から山車の曳きまわし、長唄を奉納する「曳き踊り」、屋台と屋台がぶつかりそうになりながら進んでいく迫力満点の「すれ違い」など見どころ充分だが、やっぱり翌3日の「本宮(ほんみや)」が本番だ。
「動く陽明門(日光東照宮)」と言われるほど絢爛豪華な2台の笠鉾(かさぼこ)と4台の屋台が巡行される。
 そして夜になると、笠鉾、屋台に灯がともされ、囃子の太鼓の音が響き渡る。
 夜7時、御神幸行列が「御旅所(おたびしょ)」に向けて秩父神社を出発、そのあとを笠鉾と提灯をかかげた囃子手をのせた屋台が続く。
 クライマックスは、目的地である“御旅所”に着く直前の、団子(だんご)坂の曳き上げで、20トン近い屋台と笠鉾が、段丘崖の急坂を、高まる掛け声に合わせて曳き上げられるさまは、圧巻。

 

 御旅所に一行が着く頃には花火が次々と上がって夜空を彩り、雪洞の灯りとともにわくわくするような幻想的な風景の一大祭絵巻と化し観る者の心を揺さぶるのだ。

(・・・なんか夜祭を観たい気も強くなってきたが秩父は近場、まずはやっぱり徳島の「阿波踊り」が先だな・・・)
 神社詣りも先にすませたわけだし、昼から軽く一杯いくとするか。煙草も芝桜の丘近くの「牧水の滝」のベンチで1本吸ったきりだしな。

 

 

 夜祭だが、コロナ禍の2020年は規模を縮小して神事のみ行われたそうだが、今年はどうなるだろうか。

  ― 続く ―


   →「芝桜の丘」の記事はこちら
   →「人の盆」の記事はこちら
   →「郡上踊り」の記事はこちら
   →「亡者踊り①」の記事はこちら


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