ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

尹東柱の詩 ㉓また太初の朝 ㉔夜明けが来る時まで (バイリンガル)

2020-08-13 20:03:40 | 詩・コラム



「また太初の朝に」

                尹 東 柱

真っ白に雪が積もって
電信柱がひゅうひゅうと唸り
神の言葉が聴こえてくる。

なんの啓示だろうか。

早く
春が来れば
罪を犯し
眼(まなこ)が
あいて

イブが産苦(くるしみ)を果てれば

無花果(いちじく)の葉で恥部をおおい

わたしは額に汗せねばならない。

        (1941年5月31日)


또 태초의 아츰 *아츰=아침

윤 동 주

하얗게 눈이 덮이였고
전신주가 잉잉 울어
하나님 말씀이 들려온다.

무슨 계시일가.

빨리
봄이 오면
죄를 짓고
눈이
밝아

이브가 해산하는 수고를 다하면

무화관 잎사귀로 부끄런데를 가리고

나는 이마에 땀을 흘려야겠다.

(1941년 5월31일)





「夜明けがくるときまで」

           尹 東 柱

すべて死にゆく人びとに
黒い衣を着せなさい。

すべて生きゆく人びとに
白い衣を着せなさい。

そして一つの寝台に
しずかに寝かせてあげなさい。

みんな涙を流すなら
乳を飲ませてあげなさい。

やがて夜明けがくれば
喇叭(ラッパ)の音が聴こえるはずです。

      (1941・5)


「새벽이 올 때까지」

윤 동 주

다들 죽어가는 사람들에게
검은 옷을 입히시요.

다들 살아가는 사람들에게
흰 옷을 입히시요.

그리고 한 침대에
가지런히 잠을 재우시요.

다들 울거들랑
젖을 먹이시요.

이제 새벽이 오면
나팔소리 들려올게외다.

(1941/5)


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